NHKラジオ ラジオ文藝館 (毎週土曜日 8:00より8;45)で
「無用の人」の朗読を聴きました。
聴いていくうちに、亡き父を思い出しました。
・・・・・・・・・・・・・「無用の人」のあらすじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勤務先の美術館に宅配便が届いた。
差出人はひと月前に他界した父。
およそ父は、穏やかで、目立たぬ人だった。
勤務先で、万引きを見逃したと言う理由で、定年を前に解雇された。
母は、いつもそんな父を歯がゆく思って居て、熟年離婚を
してしまった。主人公は、一人娘だったが、すでに一人暮らしを
して自立していたので、静観していた。母とは、交流しているが、
離婚してからは、一度勤務先に父が 尋ねて来たっきり。
美術館に来た父はこういう素晴らしい環境で働いている娘の事を喜んでくれた。
その父からの、期日指定(娘の誕生日)の配達便からは、鍵が出てきた。
母に聞いても心当たりがないと言うので、差出人の住所を訪ねていく。
母には「無用の人」と 疎まれながらも、
娘が、現代アートの道へススムきっかけを作った父。
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わが両親も、相性が良くなくって、離婚はしなかったが
家庭内別居のような状態だった。
父は、59歳で早逝。父が亡くなった時母は52歳、
母は 85歳まで生きた。
父も母も良い人だったのだけれど、
お互いを理解し合うことができなかった。
しかし、
「無用の人」なんていないのだ。
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