遊戯(ゆげ)

世の中は、なるようになるわ。
あきらめないで、悠然と生きる事を楽しむ・・・・
それが遊戯(ゆげ)の心です。

リリーのすべて

2018-02-14 | Weblog
もうすぐアカデミー賞授賞式とあって、WOWOWでは、過去にアカデミー賞を受賞した作品を放送しています。

先日、エディ レッドメイン主演の、『リリーのすべて』を観ました。

実話

若き画家夫妻
妻のモデルが急用で、こられなくなり、夫にかわりを頼むのだが、ストッキングを身に付け、女装することで、本来の自分の姿に気付き、苦悩する画家を、エディが、繊細に演じていました。

130年も昔だから、今よりも、もっと、偏見に満ちた時代に、自分は、男性として生まれたが、実は、女性だったと気付きますが、世間からは白い目で見られます。

彼は、世界で始めて、性転換手術をした人なのだそうです。

わかってしまった上は、
偽って生きるのを拒否し、あえて、茨の道を歩くことにします。


女装家、ゲイではなく、
純粋に女性なのです。
その苦悩は、いかばかりか。

人間の尊厳について、考えさせられました。
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星野道夫さん

2018-02-14 | Weblog
『旅をする木』を読んで


星野道夫さんは、わずか22歳でアラスカに魅せられ、アラスカで暮らすために
写真を学び、アラスカ大学に進学して、生活の基盤をアラスカに置いて、動物写真を撮り続けました。
21年前に、熊と遭遇し、命を落としました。

亡くなって三年たった頃の池澤夏樹さんの、あとがきが
素敵なので、勝手に、ちょっと引用します。

.............

彼はクマに襲われて亡くなった。つまり事故である。事故には偶然が大きく関わる。ちょっとした時間と位置のずれ、条件のわずかな違い、自然の気まぐれがあれば、別の結果になっていたはずだ。だから遺された者にとって、彼の死という事実は受け入れがたかった。彼が次の冬にアラスカで撮ったはずの写真、次の夏にシベリアのモンゴロイドの人々について書いたはずの文章、フェアバンクスで、あるいは東京で、あるいは沖縄で自分と会って過ごしたはずの時間、一緒にできた旅、などなど、奪われたものを心はまだねだっている。
本当を言えばそれは奪われたのではない。ことのなりゆきのどこにも悪意はなかったのだから、奪われたというのは悪しき擬人法である。星野と会うこと、話すこと、彼の新しい写真を見て新しい文章を読むこと、その喜びは恩寵ではあってもぼくたちの権利ではない。それが失われても、ぼくたちにはただ嘆くことしかできない。

.............

たとえば、彼の人生が平均より短かったとしても、そんなことに何の意味があるだろう。大事なのは長く生きることではなく、よく生きることだ。彼ほどよく生きた者、この本に書かれたように幸福な時間を過ごした者をぼくは他に知らない。三年近くを経て振り返ってみて、あんないい人生はなかったとぼくは思えるようになった。

............

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旅をする木

2018-02-14 | Weblog
星野道夫 作
文春文庫 刊

星野道夫さんが、亡くなって
21年。
先日、ラジオ番組で、高橋源一郎さんが、取り上げて朗読されていました。

すぐに、取り寄せて、読み始めました。
素晴らしい文章に感動しています。

黙読より、朗読が良いと思い
声に出して読んでみますが
これが、つい早口に。
先日のすっぴん内の『源ちゃんの現代国語』のききのがしサービスを利用して、高橋先生の朗読を聴いてみました。

実に心に染みる速度。
私は、せっかちなのだと改めて思いました。

16日まで、ききのがしサービス利用できます。2月9日のNHKラジオすっぴん、8時半頃の放送分です。
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