三十五日 仏事

早いもので、きょうは、姉の三十五日。
生と死の境目は何だろう。

いにしえよりの知恵
寿命と思うしかない

大切な人を亡くしたとき
立ち上がるために

紅葉

紅葉が美しいのは
滅び行くものの
最後の命の発露だから

花が咲くのが
子孫繁栄のためならば
紅葉に
意味があるのか

手足をもぎ取られた
芋虫の様に

ただただ
ボンヤリ
時を過ごしていると

胸の奥の方から
何やら
熱いものが、
沸き上がってくる

こんなはずじゃなかった
なんて
言わせない

あるがままに
生きるしかない
身であれば