eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「マネジメントスキル」シリーズ開講しました

2008-11-21 17:31:55 | Netlearning,Inc.
以下、メルマガからの引用です。

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[1] 新コース半額キャンペーン 第2弾 
   待望のマネジメントスキルコース 本日開講!
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管理職の必修三大要素である「タイムマネジメント」「プレゼンテーション能力」
「コミュニケーション能力」。この3つのコースを同時発売!
本日開講いたしました3つのマネジメントスキルコースでは、管理職が直面する様々な事例を扱ったケーススタディで学習し、正しい判断、誤った判断を経て日常業務の中で活かす術を身につけていくことができます。

このコースの特徴は、継続的に学習することによって実践的なスキルを習慣として定着できる点です。

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  ★12月13日まで半額キャンペーン実施中!
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  ◆『チームが活性化するコミュニケーション』

   管理職にとってもっとも必要な部下とのコミュニケーション。
   よりよいコミュニケーションをとることによって、部下の能力ものばしつつ、チーム全体が活性化することを目指したコースです。

  ◆『成果を出すタイムマネジメント』

   タイムマネジメントの知識を習得し、実際の業務の中で行いながら学習を
   進めることで、習慣として定着させることができるコースです。
   自分だけでなく、部下そして部署全体の時間管理ができるようになります。

  ◆『説得力のあるプレゼンテーション』
   本コースは資料の作成だけでなく、プレゼンテーションに必要な準備や
   話し方まで、トータルに学ぶことができます。社外や上司を納得させる
   魅力的なプレゼンテーションを目標にしています。

    
   *価格  :各14,700円(税込) → (12月13日まで)各7,350円(税込)
   *受講期間6ヵ月、閲覧期間6ヶ月
  

 ◇詳細、お申込: http://www.netlearning.co.jp/kyoyu/management/index.html


中国の教育サービス市場

2008-11-20 13:41:53 | eLearning in China
中国の社会人教育は、1991年に教育訓練サービス業への民間の参入を認めるようになってから急速に拡大する。この年の各種の職業技術学校は1万6000校、在校生は600万人。

1993年に中国政府は「会社法」を施行し、市場経済の目標を打ち出した。この年に、「国営企業」は「国有企業」へ名称も変更されている。

1994年7月5日、「労働法」が公布され、95年1月1日に施行された。職業訓練の事業を発展させ、労働者の職業技能を開発し、労働者の就業能力や業務遂行の能力を増強させるという内容だ。民間の教育訓練サービス業への参入を法的に保障するものであるとともに、「職業技能の訓練を受ける」ことが労働者の基本権利とされたことが注目される。

1996年には、「企業労働者教育訓練規定」が公布施行された。これらの規定は、2008年1月1日に施行された「中華人民共和就業促進法」にもりこまれた。第五章には、企業が従業員の教育経費をつみたて、労働者に対して職業技能訓練と継続教育訓練をおこなうべきことが明文化されている。

中国最大手の社会人教育機構の新東方教育科技集団は、1993年に英語教育からスタートし、はやくからeラーニングなどにも取り組んでいる。現在、中国の各地に32の学校を設立し、115の学習センターを運営している。2006年末までに400万人に教育訓練を実施した。

2003年段階で、企業の経営管理を中心に教育訓練をおこなう機構は約1,000社、企業が教育訓練に支出した費用は約400億元だった。

中国政府の計画によると、2006年から2010年までの5年間に約5,000万人に就職前の教育訓練を実施する。また、3,000万人に職業技能訓練をおこなう。

分野別に市場の状況をみると、2003年の英語学習者は2,000万人で、英語教育の学校は約5万校といわれる。2010年の市場規模は、利益ベースで約300億元。5年間で倍増する。リーマンブラザーズのレポートでは、2010年の中国の語学学習市場は39億ドルに達するとみられている。日本は、およそ60億ドル市場である。

中国のインターネットユーザ数は、すでに世界一だが、2012年には6億人に達する見込みだ。

IT教育の市場は、2008年は60.3億元、2010年は89.3億元と予想されている。

学校についてみると、2006年の生徒数は3.2億人、学校数は62万校。大学への進学率は、すでに22%になる。中国の職業訓練は、これまでは学校教育の制度の中でおこなわれてきた。

中国民間の「培訓機構」の数は、2006年で2万3470社、年間教育をうけた人数は約1.5億人。そのうち、企業の年間教育訓練サービスの受講者は9,100万人。

企業トップの経営管理教育市場は、約40億ドル。

社会人教育機構についての外資に対する規制は、1980年代後半から解禁されるようになった。その結果、米国系の外資などが教育訓練サービス市場に参入している。

中国最大手の新東方教育科技集団は、ベンチャーキャピタルからの出資をうけて、2006年9月にニューヨーク証券取引所に上場した。会長の資産は、200億円ちかい。すでに同社は日本へも進出し、IT教育にのりだしている。

上記の内容は、産能大学の紀要2008年9月号(29巻1号)掲載の論文からまとめたものです。著者は、周偉嘉、内藤洋介、欧陽菲の3氏。







教育機関のeラーニング

2008-11-18 14:22:14 | eLearning
ネットラーニングは、企業向けのeラーニングを中心にサービスを提供してきました。

ご利用いただいている企業は、2800社をこえて、ほとんどあらゆる分野の多様な事例を積み重ねてきました。蓄積してきたノウハウも多様です。

しかし、教育機関のeラーニングには、まったくちがう側面もあり、学ぶことが多いと感じています。

ネットラーニングには、飛鳥大学院大学の設立準備をすすめているアジアネット教育研究所というグループ会社もあり、企業向けeラーニングと教育機関のeラーニングをあわせて展開する世界的にもほとんど例を見ない事業展開になります。

ノウハウのクロスから新しいものをうみだすことができそうです。



29年大恐慌のあとにきたもの

2008-11-17 22:44:52 | 読書/新聞/映画など
「大不況に陥った1930年代に、主要国は保護貿易と通貨切り下げ競争に走り、第二次世界大戦を招いた」

きょうの日経新聞一面の記事の記述だ。「第二次世界大戦を招いた」という。

193年代の通貨ブロックによる世界経済の分断は、主要国の武力衝突によってしか解決しなかった歴史がある。戦争による力関係の再編によって作り上げられた世界経済の一体性の回復は、いま、ふたたびドルを基軸とするそのブレトンウッズ体制の崩壊という現実に直面しつつある。

ヨーロッパがとなえる新ブレトンウッズ体制は、現実性があるのだろうか。

今回は、第二次大戦前とどこがちがうのだろうか。中国とインドの存在?それとも、本質的にはちがいがないのだろうか?




縮小教育市場で伸びる企業研修

2008-11-17 12:54:04 | 企業研修
きょうの日経産業新聞に、教育産業市場のデータが掲載されています。

それによりますと、2008年度の教育産業の国内市場規模は、2兆6882億円と予想されています。これは、前年比で、マイナス0.2%です。

全体として縮小する教育産業において、企業向け研修サービス、eラーニング、資格検定試験は、伸びが予想されています。

調査は、矢野経済研究所が、今年7月から9月までに、約100社を対象に実施したものです。


上海でeラーニング

2008-11-16 08:35:21 | eLearning in China
中国でeラーニング事業を展開することは、10数年前から準備してきました。

その適切な時期をさがすために定期的に中国を訪問して、いま踏み切っています。

準備をすすめるにつれて、いまが最適なタイミングであることをあらためて実感しているところです。早すぎてもうまくいかない。しかし、今を失うならチャンスにのれない。

わたしたちが対象にするような人は、ほとんどパソコンをもち、インターネットの常時接続も一般的になってきました。企業のeラーニングに対する関心も高まっています。

また、十分に準備の時期をとったので、いい陣容でスタートできそうです。


地上492米からの上海

2008-11-14 12:15:46 | eLearning in China
地上492メートルからの上海の風景です。

新築したばかりのビルの展望台にいって、高層ビルが林立する上海の景色を見てきました。

すぐ眼の前にあるビルは421メートルで、これまで上海で一番高いビルでした。
シカゴのシアーズタワーが442メートル、台北のタイペイ101が509メートル、エンパイアステートビルは、381メートルです。ちなみに東京タワーは、333メートル。

そういえば、ここにでてきた建造物は、いずれも、最上階の展望台までのぼったことがあります。



上海で受注第一号

2008-11-14 12:08:47 | eLearning in China
上海で、中国語バージョンのeラーニング・コースの受講を受注いたしました。

今回の出張で多くの企業にお会いして、前向きにご検討をいただいているところが多く、中国で事業展開する日本企業において、中国人社員の教育研修のニーズが強いことをあらためて実感しています。

また、社員の採用面接をおこなっていますが、すぐにでも採用内定をだしたい優秀な方がおおいのは心強い限りです。

駐在員のための住居も契約しました。


The Great Crash 1929

2008-11-11 20:51:48 | 読書/新聞/映画など
ジョン・K・ガルブレイス 『大暴落 1929』日経BP、2008年9月29日、2200+税

読んだのは、学生のときから3回目くらいです。

1929年の大恐慌をもたらしたものは、なにか?あるいは、「なぜ延々と下降線をたどり続け、まる10年にもわたって落ち込んだままだったのか?」

われわれが知りたいことに、ガルブレイスは、答えてはいない。「大恐慌の原因は、いまだにはっきりしない」というのが、彼の結論だ。

「景気循環説」は、「まじめにとりあげるに値いしない」として、「資本主義には変動がつきもの」というガルブレイスには、「変動」はきまぐれなものであり、原因がわかりようもない。バブルははじけるものという一般的な結論しかない。

資本主義の分析に景気循環論は欠かせない。

日を追ったウォールストリートの混乱の記述はわかりやすい。しかし、産業活動についての記述や分析がほとんどない。あるいは、為替切り下げ競争やブロック化していった国際経済についても触れられていない。1029年大恐慌の全体像がとらえられていない。原因解明の努力がない。

1029年恐慌の結果は? 「1933年のアメリカの国民総生産は、29年の3分の2まで落ち込んでいる。」「生産高は、・・・金額ベースでは、41年まで回復していない。」のだ。4人に1人が失業していた。

29年恐慌のもっとも深刻な問題は、「なぜ延々と下降線をたどり続け、まる10年にもわたって落ち込んだままだったのか?」ことだけではない。

もっとも深刻な問題は、資本主義は、1929年恐慌から回復しなかった! ことにある。ガルブレイスの「まる10年にもわたって落ち込んだままだった」という表現では、その後は回復しているように見える。あるいは、証券会社の1029年の株価と現在の株価を重ねるグラフでは、1933年に底をうって、1034年ごろに回復の兆しのようなものがみえるところで切られている。その先は?

「落ち込んだまま」のつぎに何がきたのか?資本主義は、通常の経済活動では回復できなかった。回復しないまま、一直線に戦争経済へ突入していった。資本主義は、主要国の全面的な武力衝突で国際経済体制を再編し、戦後のアメリカ中心のブレトンウッズ体制を作り上げるまで、回復することはなかったのだ。

現在の100年に一度という金融恐慌と、80年前の1929年恐慌と、なにが共通でなにがちがうのだろうか。