eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

不況期に拡大

2009-03-09 08:58:54 | 読書/新聞/映画など
日曜日のNHK経済番組に登場した急成長企業の社長が、「好況期に充実、不況期に拡大」と話されていました。一般的な企業の逆です。

景気循環を視野にいれた企業戦略です。

好況期には、新しい店舗をださずに、既存店舗の売り上げをのばし、生産性をあげる。「ほっておいても売上は伸びる」。不況期には、安い物件を手に入れて、店舗をふやしながら、売上を伸ばすという。安い店舗が手に入り人材が採用しやすい不況期は、拡大のチャンスというわけです。

企業には、もちろん、さまざまな戦略があり、すべて個別的であり一般論はありません。しかし、成長企業、ベンチャー企業にとっては、この社長の発想にはヒントがありそうです。不況期をチャンスにしています。

ところで、この社長の考え方でとくに注目したいのは、「好況期に充実」という部分です。ベンチャー企業は、拡大を基調とするために、組織が弱い。充実をはかる時期がどうしても必要です。「不況期に拡大」とするなら、拡大につぐ拡大となりかねない。

企業活動にとって、成長期よりも充実期のほうが大切といってよいくらいです。