eラーニングビジネスは、教育事業であるとともに、ネットビジネスの側面ももっています。
ネットビジネスの特徴は、初期投資が大きいこと、立ち上げに時間がかかること、採算ラインをこえるとめざましい高収益になるとともに、急成長のドライブがかかることなどです。
したがって、eラーニング事業は、経営的には、かなりむずかしいビジネスです。採算ラインにのせるところまでもっていくことが、簡単ではない。
また、教育事業も、理念が問われ経営がむずかしい。
eラーニングビジネスは、ビジネスモデルの構築が問われます。企業間の競争でいえば、ビジネスモデルを競い合っています。
採算ラインをこえているネットラーニングの場合、損益分岐点をこえたときの変動費は14%にとどまっています。売上が1億円増えれば、8,600万円の利益増となる。実際には、14%以上の生産性の向上があれば、売上増が全額利益増になってしまいます。実際、2007年度は、そのような結果となりました。利益増の絶対額のほうが、売上増の絶対額を上回っています。
eラーニングビジネスは、基本的には、このような高収益構造をもっています。一定規模になれば、経常利益は50%にもなるでしょう。
実際には、この高収益は、新コースの開発やLMSの強化などに投資されるので、成長ドライブがさらに強くなっていきます。