いまの子どもは、手伝わない。
そのかわり、消費者として自分を確立する。
「これを勉強すると何の役にたつのですか?」こどもたちがしばしば聞く問いは、消費者としての当然な問いだ。
だが、「何の役に立つのか」と問う人間は、自分の価値観が正しいと思ってる。
勉強によって、自分の価値観そのものがゆらぐことを知らない。
「勉強しなくても、自分で決めてそのリスクの責任を負えばよい。」
勉強からの逃走、労働からの逃走。
書評を書いているのは、学習院大学の中条教授。
本のタイトルは、「下流志向」。内田樹著。講談社。1470円。
そのかわり、消費者として自分を確立する。
「これを勉強すると何の役にたつのですか?」こどもたちがしばしば聞く問いは、消費者としての当然な問いだ。
だが、「何の役に立つのか」と問う人間は、自分の価値観が正しいと思ってる。
勉強によって、自分の価値観そのものがゆらぐことを知らない。
「勉強しなくても、自分で決めてそのリスクの責任を負えばよい。」
勉強からの逃走、労働からの逃走。
書評を書いているのは、学習院大学の中条教授。
本のタイトルは、「下流志向」。内田樹著。講談社。1470円。