最近の新聞をみていますと、記事の見出しは、売上高よりも利益率の伸びに集中しています。かつては、日本の企業は売上高やシェアの伸びに全力をあげていました。そのころは、企業の組織も終身雇用や相対評価が基本でした。
ところで、アマゾンなど多くのネット企業が、利益率を無視して、投資家を困惑させながらどんどん拡大路線を突き進んだ時期があります。これは、規模が利益率にふかくかかわるネットビジネスの特徴を背景にしていたといえるでしょう。
ネットビジネスでは、ある規模に達して黒字化すると、いっきに高収益になっていく特徴があります。
eラーニングビジネスも、そのような特徴をもっています。
そのような場合、企業戦略として、売上高をのばすのか利益率をのばすのかという選択は、基本的にはありません。売上高を伸ばすことによって、高収益を実現する。
ところで、ネットラーニングは高収益をあげる企業規模に達しつつあるのですか、越えていますかという問いには、いよいよ答えにくくなっています。