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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

留学生の日本語教育

2006-04-28 17:55:56 | eLearning
留学生に対する日本語教育について、考えてみたい。

中等教育に日本語教育を取り入れている国は、ほとんどない。したがって、基本的には外国の教育機関に日本語教育を期待することはできない。

一方、日本の海外における日本語教育については、大幅に立ち遅れている。たとえば、フランスが各国に派遣しているフランス語教師は、常時3万人になるという。

とくにアジアからの留学生にとっての日本の生活費負担の大きさなどを考えても、「留学生がその母国で日本語の基礎教育を受ける機会を確保することがいかに大切であるかは容易に理解されるところである。」

現状では、「日本の各大学では、基本的には、留学生の日本語教育に個別対応を強いられているため、その受け入れ拡大に二の足を踏まざるをえないか、積極的に受け入れを進める大学では過大な財政負担という犠牲を払わざるをえない」のだ。

留学生のために日本語の大規模な基礎教育機関が必要なことは明白であろう。

解決すべき課題は、「第一に、語学教育は少人数で集中的な教育を行うのが学習効果を高めるが、それにはコストがかかること、第二に、現地(つまり留学生の母国)において十分な基礎教育を受けている留学生を迎えるほうがはるかに留学効果を高めることができること」など。

この2つの課題を解決する方法のひとつは、まちがいなくeラーニングだろう。

ネットラーニングをふくめて、日本のeラーニング会社のいくつかが、社会的なニーズにこたえるために、この課題にチャレンジすることが必要ではないだろうか。

引用は、前早稲田大学総長の奥島孝康先生が書かれた「私の大学論」からです。