いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ネット依存。 internet dependence

2013-08-02 19:34:37 | 日記
 (1)単純作業のくり返しは没頭作用(無変化性)も大きいから恒常化するとなかなかそこから抜け切るのも大変な行動性(習慣性 habituation)を持つものだ。
 毎日、ジョギング、散歩する人はそれをこなさないと落ち着かないし、何か不自然で調子があがらないと思う(思ってしまう)習性がある。

 情報化社会、ネット社会になって、家族それぞれがケイタイ、スマートフォンを持つようになって、道行く人は歩きながらもせっせと情報機器を操作するのが日常的な社会現象下では、そんなに時間を惜しんでまでそこのみんなが忙しいわけでもないのにちょっと奇妙な光景に見えて、情報化社会病の一端なのだろう。

 (2)社会との付き合い方がよくわからなくて(学生、若者が多いように)、そこ(インターネット)に逃避すればその時間は安寧(あんねい)でいられる安心感があるからだ。極端な事例では、家庭内にいながら親子がケイタイで会話するという話も現実も聞くことだ。

 ともに便利性(conveniency)と適切性(pertinency)を混同しての社会不適合現象だ。

 (3)ジョギング、散歩の習慣性はそれでも不思議と自覚があって、そもそも身体がついていかない物理的、フィジカル的限界もかならずあるからそう問題にもならないが、雨の日なんかこなせなくてムズムズする感覚はよく自覚できるものだ。

 厚生労働省の研究チームが中、高生10万人を対象にしたネット依存調査で、インターネットに没頭するネット依存(internet dependence)の疑いの強い中、高生が8%、これを全国推計にすると51万8千人にのぼる(報道)ことがわかった。

 (4)1日のほとんど(ネット操作10時間)を情報機器の前で過ごす(仕事ではない)深刻なものから、不適切ネット操作で不眠、イライラが募(つの)るという症状が出て、08年の同調査(ネット依存2%)に比較してネット依存者が4倍に増えた(データ報道)。

 同調査では「健康に影響が出ており、学校などでネットの健全な使い方を指導する必要」(報道)があると指摘している。
 すでにネット商品の過熱な商品開発競争に煽(あお)られた歩きながらのネット操作の社会現象を見れば、異常性はあきらかで交通障害の社会問題も引き起こしている。

 (5)ジョギング、散歩がそうであるようにわれわれを含めて日常的にネット操作をしているものは、情報機器が故障で使えなくなると何とも不安な感情に襲われるのは共通している。

 どこで折り合いをつけるのか、社会構造(ネットカフェ)の規制、整備(歩行使用の禁止)と商品の安全規制管理(自主警告)が効果的な方法論だが、ネット文化、情報化社会は「規制・管理」からもっとも「遠く」にある自由な情報文化、特性であり、禁煙運動のようにはいかない。

 (6)自覚の問題ではあるが、まして未成年者(大人も同類だが)に自覚を求めようもないから、せめて商品の安全規制管理(自主警告)の促進は自覚を促す方法論として社会整備してもいいだろう。

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