いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

日本柔道の若くあたらしい発想、思考法。 youth and brand-new the thinking method of japan judo

2013-08-29 19:54:14 | 日記
 (1)選手への暴力問題、連盟経費の不適切使用があきらかとなって、日本柔道連盟のとりわけそれでも無責任に居座り続けた前会長の組織管理責任が厳しく問われて、文科省の強い「指導」を受けてようやく会長、理事交代による組織改革に乗り出した日本柔道界だ。

 (2)昨夏のロンドンオリンピック男子柔道で日本のお家芸(少々今では色あせた感じはする)が史上初めて全階級で金メダルをとれなかったあとに、これもすったもんだのあげくにようやくオリンピック金メダル、世界選手権3連覇を果たして一時代世界無敵を誇って日本柔道の強さ、美しさ、精神性を具現、象徴した若手実力者で「選手の信頼も厚い(報道)」井上康生さん(35)を監督に据えて再出発をはかり、今また連盟副会長にはこれまた203連勝のまま引退し日本柔道の存在感を大きく世界に示した象徴的な山下泰裕さん(56)を起用して、まさに後のない背水の陣での日本柔道の改革、再出発となった。

 (3)井上さん、山下さんともに現役時代は真面目な風貌の中に柔道家としての威厳、自負、自信、自覚のあふれる自然体の立ち居振る舞いがその強さ、美しさ、精神性を際立たせた稀有な象徴的柔道家であった。
 2人の切り札(best card)を切っての日本柔道の改革再建(rebuilding)だ。

 (4)日本柔道男子監督の井上康生さんは切れ味の鋭い豪快な投げ技で日本柔道本来のきれいな一本勝ちにこだわった、当時世界に比類のない無敵の柔道選手で全盛を極めたあと、体力の衰えが見えたとも思えない中で一転不振に陥り勝てなくなって引退をした、いいも悪いも経験した実力者だ。

 引退後は柔道留学(スコットランド)も果たして指導力、見聞を広めて、不振男子柔道の再建を託されてロンドンオリンピック後に監督に就任していた。

 (5)その井上康生監督率いる日本男子柔道が現在リオで開催中の世界選手権に臨んでいる。初日から今日までの3日間で毎日優勝者(3名)を出してロンドンオリンピックの不振を見事に払う奮闘をみせている。

 期待の新鋭の優勝やロンドンオリンピック銅メダリストが試合中のひじのケガをおしてその決勝で逆転一本勝ち(報道)をおさめる精神性の強さをみせるなど、日本柔道の見事な復活ぶりだ。

 (6)報道では「栄養管理やメンタルトレーニングなど各自にノートを持たせて知識をつけさせ」るなど練習メニューの自主性や決断を選手に任せる井上康生監督の指導法が結果として成績にあらわれている。

 海外留学、若手実力者のあたらしい発想(way of thinking)、思考法(the thinking method)、選手との信頼関係の成果が結実しているのではないのか。
 これから順風満帆ばかりとはいかないだろうが、若く、あたらしい(youth and brand-new)発想、思考法の指導者による日本柔道の改革再建を見守りたいものだ。

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