いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国会改革の独善。 egotism of the diet innovation

2013-08-14 19:53:38 | 日記
 (1)秋の臨時国会で国会改革(the diet innovation)が焦点になるという報道で、てっきりいよいよねじれ国会解消で長らく放置してきた1票の格差是正による議員定数・報酬削減に取り組むのかと思いきや、「首相、閣僚の委員会出席」の削減というからこの国の政治倫理は腑抜けている。

 安倍首相は今年の通常国会で150日会期中、衆参の予算委員会に述べ32日間(会期比率20%強)出席した(報道)そうだが、これが「首相の負担」が大きいなどと捉えられているというから、随分と一般国民、勤労者の常識、認識、パラダイム(paradigm)から離れたところにある政治の職務負担論だ。

 (2)安倍首相は土日の休日は地方視察、とりわけ東日本大震災、豪雨被災地に出かけて、また1か月ごとの地球俯瞰(ふかん)外交で外国訪問に出かけてほとんど休みのない日程(報道)をこなしてきた。

 しかしそういった過密日程があるからといって、首相の基本責務は内閣、国会審議対応であるから、それをないがしろにしてまでそれ以外の職務が過密だからそのため国会審議、同委員会出席の負担が大きいからといっても、通常国会150日間と規定されており年間の半分にも満たない開催日でそのうちの会期比率20%程度(述べ32日間)の出席というから、社会通念上問題にもならない低い出席状況だ。

 (3)前民主党政権の政治閉そく時代には、年間通しての国会開催審議で信託を受けた国民の利益、政治閉そく打開のために政治が働く必要性も意欲も示されたことがあったし、政治のその気概があってようやく国民レベルと同等の当然のことだ。

 現実的には首相が国会に張り付いてばかりもいられない国内、国外政治責任、課題、情勢は当然あるが、150日間の中の述べ32日間の国会審議拘束であれこれいわれる「首相の負担」過重問題ではない。
 政治が独善(egotism)、独断に走り社会通念上のフレームワーク(frame work)から外れて偏向している証しだ。

 (4)だから首相からやっていること、考えていること(核兵器使用、原発事故・再稼働)と正反対の無意味な一見善良な言葉が何の後ろめたさもなく「しゃあしゃあ」と出てくるのだ。

 (5)衆参選挙への1票の格差是正問題では国会の不作為に対して司法からの厳しい判断、指摘が予想されて、党利党略の数合わせに使われるだけの過剰な議員の定数削減は避けて通れない。

 安倍首相は、これにはようやく衆院議長のもとに外部の第三者委員会の設置、審議を提言しているが、利害当事者の国会からの反対論もあって動きは鈍い。
 国の借金が1000兆円を超えて国が自らのパラダイムを示す議員報酬の削減も必要だ。

 (6)国会改革とはこういうことだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする