映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「ザ・ウォッチャーズ」

2024年06月23日 | ホラー映画

イシャナ・ナイト・シャマラン監督。
シャマラン監督の娘さん、初監督作品。
父の現場で経験を積み、今回デビューされたようです。
A・M・シャインの同名小説の映像化。

アイルランドのペットショップで働く主人公は
希少種のインコを遠方の動物園に届ける道中で道に迷い、
森の中のシェルターのような建物に辿り着く。
そこでは赤の他人同士が奇妙な共同生活を送っており、
夜になると窓の外に「彼ら」がやってくるという説明を受けるが…
というあらすじ。

ジャンルとしてはホラーです。
積極的に怖がらそうとはしてないが、
ゴキブリがうじゃうじゃしているシーンが一瞬だけあるよ。

ラストまでばれ

24歳(25?)でこの仕上がりはすごい。
お父さんに似てるなと思ったのは、
クリーチャーが出てきて人間が死んでも、
そいつをやっつけるのではなく、
対話によってお引き取り願うという決着。
登場人物がどことなく優しい。
ペットショップの店長も優しいし、
主人公の姉妹も優しい。
キアラはダニエルを気にかけてやり、
ダニエルはキアラのために彼女の夫を助けようとする。
(つまり性愛による優しさではない)
お父さんと違うなと思ったのは
女性の物語になっているところ。
色々な年代の女性たちが努力して互いに寄り添おうとする。

くたくたになって3人でバスに乗るところ、
音楽の音量を大きくしてほしいというところの雰囲気が好きです。

あとでじわじわ教授のクズ度が染みわたるのですけど
重機を使ったようでもないし、当時の建設技術で
手掘りであのシェルターを建てたとしたら
完成までに何週間かかっただろう。
それを1日13人、合計で200人?300人?
おいおい、大事件やろ、というのと、
おちんぎん支払ってないね…というの(むしろそれが目的では)。
それで本人「死んで、会うべき人に会う」てきなこと言ってるけど
えっもしかして天国に行くつもり…?
お前が行くのは地獄の特等席に決まっとるやろが!
おびただしい人間を殺しておいて、やっぱり恐ろしくなっちゃった!
僕ちゃん罪深ーい!死の!とかいうフワフワしたところとか、
リアリティショーを好んでいたところとか、
何もかも気持ちの悪い年寄りだった…。
やつが楽に死ねたのが少々不満です。
ところであのシェルター、
最初の目的からするとマジックミラーの内外逆にしたほうがよくない?



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蛇の道 | トップ | 「クワイエット・プレイス D... »

ホラー映画」カテゴリの最新記事