3部作の続編。
前作終了時から300年ほど経った世界での話。
人間たちは文明を失い野生動物として生きている一方で、
猿たちは豊かに暮らしていた。
猛禽使いの一族であるノアは、
顔を覆った異様な猿の一団に村を焼かれ、
復讐の旅に出る…というあらすじ。
今作のノヴァの性格造形がとてもいいです。
ヴィランがボノボで意外だった。
なんかボノボって争いを好まない…
みたいなそういうイメージだったので。
でもこの専制君主の猿が他の猿を奴隷労働させるヴィジュアル、
つい最近見たキングvsゴジラで…(笑)。
ラストまでばれ
プロキシマスがいることで柔らかくなっているが、
メイとノアは、
種族の命運をかけて戦う敵同士にして戦友という燃える関係。
他の動物と比較すると人間の邪悪さが際立つ。
でも私も人間なので理解できるし、
メイの有能さ、勇敢さには震えた。
(シャ、シャベッタァァァァ……!?の演出のところ笑ってしまった)
同族殺しは初めてではないし、二度目とかでもなさそうな手際の良さ。
彼女の親を殺したのはプロキシマスとしても、
彼女の部族が全滅したのは、果たして本当にプロキシマスのせい?
ゴマスリヒューマンがその場にいる一番強い存在に膝をついて安全を図るの、
人間らしい行動で、あれもまあ理解できる。
考えると、死んだ英雄の遺志を継ぐ、というのを利用し、
感情を隠して相手を誘導するプロキシマスは奇妙に人間ぽかった。
それと将来の野望のために現在努力するのって
時間の概念をちゃんと把握してないとできないことだなあと思う。
(人間でも時々、時間の概念がないのでは?現在しかないのでは?という人はいる)
しかし今回の新作、旧作に繋がらなくなった気がするがどうだろう。
科学、天文学や医学、文学、数学、芸術、なにも発展しておらず、
猿たちは一次産業にしか興味がないように見えた。
(いくらなんでも建築物は、もっと太い資材で作れるでしょ!と思った)
(人間の何倍もの腕力があるのだから、あんなの彼等にとっては割り箸ビルディングだよ)
続編匂わせはなかったが、続くんだろうか?