見始めてすぐに「あ、そういえば私は前作のカークがあまり好きではなかった」
ということを思い出しました。忘れていた。
でも本作公開前に、なかのひとクリス・パインが日本のラーメンが大好きであることや、
食べこぼしが酷くて衣装さんにいつも怒られているという情報が流れてきて、
傲慢な若者=若さゆえのやんちゃ、くらいで補正がかかりました。よかった!
BBCドラマ「シャーロック」のシャーロック役のひとが
世紀の大悪役を演じるというのをセールスポイントとして推しています。
確かに見応えあった。
内容ばれ
・ジョン・ハリソン大暴れの本筋を取り除くと、
教科書通りのラブロマンスの話である。カークとスポックの。
カークが愛情を示すが応えてもらえない→別離→再会→別離→スポック愛情に気付く→再会
途中スポックと女性とのチュッチュが入るが、カークとの感情のもつれがロマンティックすぎて
言い訳的なラブシーンにしか見えない。はいはい、ゲイじゃないゲイじゃない。
・彼の名が本当はジョン・ハリソンではないというサプライズは、最近ちょっと流行気味。
(ダーク・ナイトやスカイ・フォール等)
・J・J・エイブラムスは、空気が読めてノリのいいコラージュ師なので、
独創的な話や緻密な話には向いてないですが、こういうシリーズものには合ってる。
・「人類最大の弱点は、愛だ」というこの作品のキャッチコピーは、
見終わっても意味がよく分からなかったのですが、
ひとは相手をdisるとき、無意識に自分が言われたくないことを言ってしまうらしいので
「僕の最大の弱点は、愛です!」ということなのだろう。うむ。
・宇宙船を蹴って直した!というかむしろなんでそこそんな歪みやすいデザインにしたの!
・どう少なく見積もっても船と地上で合計数百人死んでると思うけど
ジョン・ハリソンは死刑にならないの!?
・そして罪もないクリンゴン人が数十人ぶっ殺された事実に変わりないと思うのですが
犯人の引き渡しも処刑もなしに戦争にならなかったとは、
なんと友愛と平和の精神に満ちあふれた種族であることよクリンゴン。
・あんなに必死になるとは72人の部下(ソロモン王か?)のなかに彼氏がいたに違いないよ。
もしその彼氏が起きてたら、きっと無茶と短慮をいやというほど叱られるに違いないよ。