映画の豆

映画の感想をだらだらと。
本サイトは
http://heme.sakura.ne.jp/333/index.htm

「ワールド・ウォーZ」

2013年08月25日 | ホラー映画

ゾンビ映画です。
CMや予告ではそこのところを伏せていますが、
作品中で特にどんでん返しだったりする訳ではないので
ちゃんとゾンビ映画って分かるようにしたほうがいい…。
パニック家族愛映画だと思って見て
「ホラー映画じゃん!」って引いている人を見かけました。
あと逆に見逃しちゃうゾンビ映画好きもきっといらっしゃると思う。

噛まれて12秒でゾンビになってしまう未知のウィルスが原因で
世界各都市が壊滅する未曽有の危機に、
国連の有能な職員であった過去を持つ主人公は
家族の安全の保障と引き換えにウィルス発生の原因調査を引き受ける。

「ドーン・オブ・ザ・デッド」と「コンテイジョン」を足して割ったような映画。
お化け屋敷感覚で、わりとどきどきします。
ゾンビも素早いけど、主人公の行動もかなり早い。
主人公のブラピは浦沢漫画の主人公みたいな地味な完璧超人で、
技術、モラル、ラック、精神強度、優しさのパラメーターがMAX値、
応援せずにはいられません。

内容ばれ箇条書き

・ウィルス発生の原因調査の旅、
 希望の星の博士とブラピのコンビプレイがこれからたっぷり楽しめるんだわ~
 と思っていたら、博士は出発して数分で転んで死亡。
 登場人物の死でこんなに驚いたのはひさしぶりだ!
・こういうパニックもので喘息持ちの登場人物は、
 かわいそうだからやめてあげて!と思う。
 ゾンビがうようよいるなか、落ち着いて発作を抑えるって無理!
・スーパーの薬売り場にいた人は一体何だろう。
・携帯電話のシーンはありえないわー。あれはないわー。
 ないわー。本当にないわー。
・北の国では偉い人の命令で全員が歯を抜いて助かったそうです。
・これ言ってもいいか分からないけど
 イスラエルageパレスチナsageが気になった…。
 ウィルスの危機をモサドの情報網により察知していたイスラエルは
 国を覆う壁を建造、ウィルスの締め出しに成功していた→
 人種、民族を問わず壁の中に受け入れ、それはイスラム教徒でも例外ではなかった→
 大喜びのイスラム教徒、集団で歌い始め、それを拡声器で流した→
 音に反応する性質をもつゾンビが集団でタワーを形成し、壁を乗り越える→
 壁の中の楽園壊滅。えっこれって!えっ!
・ゾンビは争いの暗喩なので、舞台になる国は戦争の火種を持っている国なのだそうだけども。
・原作ではウィルスの発生源は中国らしいですが、興行を考慮してカットされたとのこと。
 そういえば「コンテイジョン」のウィルス発生源は香港だったな。
・B棟でドキドキホラーアトラクションみたいな楽しいことになってましたが
 (あの所長は連れていくべきではなかったと私は思う)
 あれ目的の場所から離れた部屋でスピーカーを通して音楽でもかけたらよかったのに。
 或いは手間を惜しまず少しずつ始末して80人を葬るべきではなかったか。
・だるまさんがころんだwithゾンビ。
・カナダの収容施設が全滅していたら
 家族を奪った組織に、それでも貢献して人類を救うか否かのダークな選択になってましたね。
 たぶんあの主人公なら怒りをコントロールして人類を救い、
 そのあと情勢が落ち着いてのちにちゃんと手続きを踏んで法的に償いをさせそうだけども。
・これも製作費約2億ドル。
・むしろ、如何に人間が狡猾で強靭かを丁寧に描く原作が面白そう。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする