先日、ドコモのスマホのSPモードにおいて、サーバーが輻輳して誤動作によりメルアドが他人のものと入れ替わる事態が契約者約10万人に発生した模様です。この件について、私は起こるべくして起こった不始末だなという感じがしました。というのは、最近のテレビでのドコモの新型全部入りスマホの宣伝は凄まじいなと思っていた矢先なので、多分これによって多くのガラケーユーザーが、何もそのリスクを理解せずに一斉にガラスマに急激に乗り換えていたと考えていたからです。また当然、過重なほどのトラフィックがSPモードで発生しているはずだし、高い確率で通信障害が発生するのではないかと予想していたからです。予感は的中しました。
前にもこのブログで書きましたが、ドコモがなぜアップルのiphoneの契約が成立しないのかというと、ドコモが日本固有の仕様を従来のガラケーから引き継いで上位互換性を持たせ、ユーザーの便宜を最大限図ることを最優先してきたからです。ただ、この点については、他キャリアのAUもソフトバンクもガラスマを発売しているので、同様の顧客対応を行ってはいるのですが、この2社はiphoneにまでそういった日本固有の仕様を求めている訳ではないところが決定的に違うのです。
問題が起こっているのは、SPモードですが、これにはメール機能だけではなくて電子決済システムの課金を月々の通信料金と併せて引き落とす機能も含まれているのです。これは、大変なことです。NTTドコモのサーバーに買い物をする度ごとに全部大きな負担がかかります。Iphoneでも、最近FELICAカードなる電子決済システムが開発されて、専用アプリとカードを装着すれば決済が可能となっているようですが、それでも、これはiphoneに標準で組み込まれている訳でもなく、ましてやキャリアの通信料金と合算して請求されるものでもないです。つまり、カード認証機能を付加したのは特筆すべきですが、クレジットカードによる従来の電子決済システムそのものの延長線上の機能ですので、アップル社としては、何も基本機能を寸毫でも変更している訳ではなく、信販会社のサーバーに負荷がかかってはいても、ソフトバンクやAUなどのキャリアのサーバーには、さほど負担がかからないのです。
以上考察してきたように、ドコモのガラスマのSPモードには、従来のガラケーのユーザーの便宜を追求するあまり過重な負担をサーバーにかけているので、これを回避するためには、①決済システムをキャリア課金とは切り離すべきである、②サーバーの能力を高めるべく設備投資を優先してから新製品を宣伝して売るべきだと思います
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