「教室最先端~三種の神器」と銘打って、電子黒板・タブレット・IT教科書が教育現場に導入されていることについての記事が、本日の朝日新聞の第1面と第2面に掲載されていました。この記事を読んで思ったことは、従来のように電子黒板一辺倒ではなくて、また従来のwindowsパソコンの重要視ではなくて、どうやらスマホやタブレットの使用を前提においた情報教育の流れを朝日新聞がいち早く見抜いて、おそらくスポンサーの業界の要請を受けてキャンペーンを張っているのだな・・・と深読みをしてしまいました。
というのは、第2面に理系8学会のデジタル教科書チェックリストなる別表が掲載されていて、これは「べからず集」なのですが、驚いたことに⑦番目に「授業をプレゼンテーション化しない。」や⑤「穴埋め形式の選択肢形式の問題による演習の比率を増やさない。」というとんでもない提言がなされているのです。これは何を意味するかというと、⑦は電子黒板の活用でパワーポイントはもう主流派ではないですよということです。電子黒板利用を促進すると大型液晶の売り上げが進み経済効果があるという時代はもう液晶の値下がりで意味をなさなくなっており、従来のPCとパワーポイントのマウス中心の操作方法も陳腐化しています。これは、現在のタッチパネルのスマホやタブレットの操作方式とは根本的に相容れないので、プレゼンするという発想そのものをイメチェンしてくださいという意味でしょう。⑤はDSの脳年齢のクイズなどに見られる五択問題の排除です。これは、従来の古いPCでも十分自作できるので、思考力を減退させるものとして過去のソフトとして葬り排除して、タブレット端末の購入とそれに特化したソフトの購入を促す目的がありそうです。
以上の考えは私の独断と偏見ですが、限られた財政の中で如何に効率的に情報機器を活用するのか?という問いに、従来のPCの延長線上にあるものの考え方を一度払拭し、一からの出直し論議が展開されるべきであるという考え方の根底に、タブレット端末導入は一つの答えかも知れません。