MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『伏木商店街の不思議』

2015年10月11日 | BOOKS
『伏木商店街の不思議』(フシギショウテンガイノフシギ)
太田 忠司 著
河出書房新社


 ひとつの商店街を舞台にした、31話のショートストーリー。
 266ページで31話ですから、1つのお話が10頁以下。
一つ一つ完結しているので、どのお話からでも読むことができますが、やっぱり最初から読んだほうがいいかな。(後ろのほうに商店街の秘密?が出てくるので……)
 表紙の絵も、目次の後の商店街のイラスト地図も素敵です。

 1話がそれぞれ1つのお店にまつわる不思議を描いているのですが、感動するもの、笑えるもの、ホロリとするもの、恐さを感じるもの……作品ごとに違った味わい。
 人間の良いところも悪いところもキレイなところも汚いところも、みんな私の中にあるからこそ楽しめるんでしょうね。

 とくに印象に残ったのは「星見る頃」と「秘伝の味」。
 読む人が違うと、印象に残る作品も違う気がします。

 それにしても。
こんなふうにいろいろなお店が集まって、今でも営業している商店街って、今でもどこかにあるんでしょうか。
 大型店へ行けば何でもそろう時代に、それでも商店街が懐かしくなるのは、私たちの世代までかもしれないなぁ。
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