行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

三歩進んで二歩下がる

2010年09月17日 | 禅の心
進歩処、便思退歩、庶免触藩之渦。着手時、先図放手、纔脱騎虎之危。

歩を進むるところ、すなわち歩を退くことを思わば、こいねがわくは藩(まえがき)に触るるの禍を免れん。
手を着くるとき、まず手を放つことを図らば、わずかに虎に騎るの危きを脱れん。


カモシカが、猪突猛進して、垣根にぶつかって、角が垣根にひかかって身動きがとれなくなるようなことのないように、一歩進んでは後退する気持ちで、慎重に歩んでいくことが大切です。虎に乗った者が、虎から降りたいけど、虎から降りれば虎に食べられてしまうという危機に陥らないように、事業など手を引くときには手を引くことも大切です。

車で雪道を走っていて、動けなくなったら、少しバックしてみると前に進めることがあります。
仕事をするのに、脇目もふらずに猪突猛進する人がいますが、体調を崩して休んでしまうことが多いものです。仕事に波があるのは効率のよいこととは言えません。休むべき時はしっかり休むことも大切です。ブログやSNSを見ていると、熱が入っている人ほど疲れてしまう傾向があります。
ものごとコンスタントに一定のペースを守りながら、休み休み行っていくことが大切です。
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