行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

庭前に白く咲きたる椿かな

2016年08月30日 | 仏の心
俳人の上島鬼貫は、禅を学んでいた人です。

ある日、禅の先生から

「おまえの俳諧の心境を言うてみんさい」

と問われました。

鬼貫は


「庭前に白く咲きたる椿かな」

と答えました。

庭に咲いている椿は真実の姿であって、何の飾り気もありません。

椿は真実を語っています。

私たちは兎角、自分の都合のいいように物事を見ていこうとします。

陰謀論や歴史修正主義は自分の気のすむように、真実をねじ曲げて見ようとする愚行です。

八正道では正しく物事をみる正見が基本です。

真実をみるということは禅の心なのです。
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