行雲流水

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関牧翁老師

2020年06月12日 | 禅の心
天龍寺の関係者には個性的な方が多いですが、関牧翁老師もその一人です。そのお話は飄々としていて、思わず笑わずにいられないところがあります。若い頃はなかなかのハンサム(今ならイケメンか)です。
老師は慶応大を中退して武者小路実篤の《新しき村》に入村しています。新しき村は語弊があるかもしれませんが、「社会主義的な理想郷」といった感じで、平和な世界を掲げていました。(武者小路実篤はやがて戦争を支持するかのような発言をするのですが)宮沢賢治の《羅須地人協会》のような農業を中心とする理想郷だと言ってもいいかもしれません。新しき村は「社会主義的」ですが、完全に私有財産を否定していたわけではありません。
関牧翁老師は平易なお話の中に峻厳な禅境をもった方でした。
師匠は兵庫県浜坂出身の関精拙老師です。
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