行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

死ぬのも縁

2020年04月07日 | 仏の心
出雲の人は「ご縁」といえば良縁のことを考えますが、仏法では「縁起」のことを指します。
お釈迦様は鍛冶屋のチュンダが差し出したキノコ料理にあたったのが原因で亡くなったと言われています。しかし、お釈迦様はチュンダを責めるなと言われました。チュンダはお釈迦様がいずれ亡くなる縁をつくっただけだというわけです。
他人事ではなく、人はいずれ亡くなるのです。新型肺炎は人が亡くなる縁のひとつに過ぎません。仏法とはいずれ死ぬ命をいかに充実して生きるかが大事であって、災害や流行り病に怯えて時間を無駄に過ごすことはよしとしません。誰しも不安なときですが、そんな中で不安を忘れて生きることも仏法の役割だと思っています。
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