行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

神様の心 仏様の願い

2017年03月03日 | 仏の心
松原泰道師の言葉から

私が早稲田大学の学生だったころ、教育学部の教授に原田実という方がいらっしゃいました。
先生はクリスチャンで、教育のセオリーはすべてキリスト教思想でした。
先生がつねづねおっしゃるのは次の一点でした。
「人間が生まれてくるのは偶然ではなく、
神の心をもって生まれてきている。
その神の心がどこにあるかを引き出すのが教育というものである。」
 だから、知識だけを教えるなら教師は労働者でいいけれど、
神の思し召しを引き出すのは、神を信ずる者にして、初めてできること。
それが教育者であるという考えです。
その考えに基づき、先生は、
「教師は、労働者ではなくやはり、聖職者でなければならない」
ともおっしゃっていました。
 仏教でいうならば、仏の願い、本願を引き出すということでしょう。
 卒業の時の最後の授業に、先生は黒板に「随人観美」と書かれました。
そのときの印象は、今も鮮烈に私の胸に残っています。
人に従って美をみよ

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