行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

人生はヤブの中を歩くようなもの

2013年09月13日 | 禅の心
荊棘林中一条路

藪こぎ登山をすると、イバラやトゲで衣服が破れたり、皮膚を傷つけたりします。荊棘林とは、このような藪こぎの道のことで、人間の煩悩を象徴しています。藪こぎの道を行くことは、悩みや苦悩を抱えた人生を歩んで行くことに似ています。
しかし、この藪こぎの道も、地図とコンパスやGPSを使って正しい方向に間違いなく歩んで行けば、山頂にたどり着くことができます。藪こぎの道でも一条の道なのです。どんなに困難な人生でも、正しく歩んで行けばいつか幸せな人生をえることができるのです。同じ山頂でも楽な道を歩いて山頂に着くのと、藪こぎの道を歩いて山頂に着くのとでは、気持ちが違います。