今日も「映画のメティエ 空想の映画史をスクリーンに戻す試み」アテネフランセ文化センターへ。
エルンスト・ルビッチのドイツ時代の作品『牡蠣の女王』(1919)と、瀬川昌治監督の『乾杯!ごきげん野郎』。

ルビッチの作品は活弁をして楽しい。『牡蠣の女王』は初めてでしたが、第一次世界大戦で敗戦したばかりのドイツでこんな豪奢な貴族社会の風刺作品が作れるのがすごい。
瀬川昌治監督の作品は、いつも本当に驚きと笑いと感激に満ちていて、すごい監督だと脱帽する。

生前、米沢での伴淳映画祭でご一緒してからとても良くしていただき、「僕の作品をバリアフリー化してぜひ皆さんに見せてください」と『喜劇 夫売ります』などを提供いただいた。
筒井武文さんも「小津、成瀬以降の大作家として瀬川昌治を位置づけるべき」と仰っていますが、私ももっともっと評価されてしかるべき監督だと思っています。
鶴岡出身のドキュメンタリー映画監督、渡辺智史さんもいらしていて、筒井さんと教え子である映画関係者の皆さんと上映終了後も飲みながらいろいろ語って、いい時間をいただきました。
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