akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

突然のお別れ

2010-09-06 | Weblog
娘のようにかわいがってくれた聴覚障がいのおじさまが亡くなってしまいました。

夏の苦手な方でしたが、4年前にはガンを克服されて、元気にしていたのに。

風邪をこじらせて肺炎で入院して、お見舞いに行ってから丸二ヶ月。
そろそろ退院しているはずなのに連絡がないなあ…と思っていたら、訃報。

なんでもっと早く、もう一回お見舞いに行けなかったんだろうと、悔やまれます。

でも、亡くなってからのほうが身近にいる気がするのはいつものことで、この方も、情けない私を笑って叱咤激励して下さっている気がします。

活弁も一度観に来てくれました。
「あきの声が聞こえないから行っても」と言うのを、「観ているだけでも笑えるから!」と私の活弁台本コピーを手渡し、キートンの『セブンチャンス』と『大学は出たけれど』を観てもらいました。
「わかった、よくわかった!笑ったし、とても楽しかった!あきの顔も面白かった」
と、とても喜んでくれました。

バリアフリー版の『おくりびと』ライブ上映も、ご友人と一緒に観に来てくれました。
「感動したよ。友達と一緒にこの映画が観られて嬉しい。ほんとによかった。ステージのあきも見られてよかった」と言って笑っていました。

ホームパーティでは、必ず私の好きな豚肉料理を朝から作って待っててくれて
周りが話してること空気を読むように察知して、ボリューム調整ナシのところどころ発音不明瞭な大声でいっぱい話して、時々ずれていたりして
私が使った筆談メモ帳は何冊くらいになったかな
カラオケも、耳が聞こえてた若い頃の記憶を頼りにいくつか一緒に歌ったり。
「そんな古い歌よく知ってるねえ」とほめられたなあ

別れた家族にも、今頃逢いに行っていることでしょう。
現世での最後は、私から会いに行かなくてごめんね。
冥福を心からお祈りします。
コメント
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