野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

2場所連続優勝

2021-11-29 06:21:02 | スポーツ
大相撲九州場所は横綱照ノ富士の2場所連続優勝で終わった。
毎日、5時以降の相撲はNHKのライブもしくNHKの動画で確認してきたので、相撲内容は大まかには覚えている。千秋楽も終わってみれば、横綱照ノ富士の圧倒的な強さだけが印象に残った。今の力士のなかでは、真面に相撲取ったら照ノ富士にかなうものは多分、いないと思えるほど、憎たらしいほど強い。憎たらしいほど強いといっても、横綱が姑息な奇襲で勝つのではなく、真面にがっぷり四つの相撲で相手を投げ飛ばすのだから、組んで良し離れて良しの力強さを照ノ富士は持っている。羨ましい程の力量だと思う。
  「28日のサンデイスポーツ:NHK」
         

特に14日目、相手は今場所絶好調の阿炎。前日、大関貴景勝を押し出しで勝った阿炎、謹慎休場から幕内に復帰した阿炎はかっての阿炎ではない。体は一回り大きくなって相撲も力強い。その阿炎と照ノ富士との相撲は見ごたえがあった。両者、見事に呼吸が合った立ち合いで、阿炎が強烈なもろ手突きで照ノ富士の胸を目がけて突進する。阿炎の突っ張りに、照ノ富士の腰が少し落ちかけ、すかさず回転の速い突っ張りを浴びせ、照ノ富士を土俵際まで攻め立てる。これで勝負あったと、もう一押しで照ノ富士を土俵下に持っていけると思ったが、照ノ富士は全く慌てることなく左足一本で残した。右で阿炎の左腕を抱え込んだ。阿炎は思わず引いてしまったところに、照ノ富士が攻勢をかけると、阿炎は腰から崩れ落ちてしまった。阿炎の強烈な突きを交わすとは凄いな~と思ったが、その後の新聞記事を読むと、照ノ富士は、前日、何回も阿炎の相撲をビデオで見たそうだ。阿炎の攻撃をうけて後退しながら、特俵に右足一本をかけて残す。ピンチと思われたが、これは本人は計算ずくで、あえて誘うように引っ張りこみ、力を吸収する戦略だったそうだ。そこから相手の引きに体を預け、難なく押し倒した、と書いている。つまり、阿炎の力を削ぐために俵までさがり、そこから勝負に出るという照ノ富士の作戦だったと言う。何と言う頭の良さか。

千秋楽の授賞式インタビューで、「相撲取りは土俵上で一生懸命に相撲を取ることが、皆の励みになる」と話していたが、全くその通りで、15日間勤めた横綱照ノ富士の相撲は、素人の大相撲ファンがみても素晴らしいものだった。しかも全勝優勝。何れの相撲も相撲ファンとしては大いに納得できる。今場所の照ノ富士、そして今場所も、何れも相撲も、館内からのブーイングが出るような相撲は一番もなかった。逆に照ノ富士はブーイングがでるような相撲は取れないのかもしれない。

今場所の照ノ富士、結局は他の力士を寄せ付けない圧倒的な強さを見せ、多くの大相撲ファンを虜にした。何れの相撲も、照ノ富士は慌てる様子もなく落ち着いて脇を固めて寄り切って勝つ。以前の照ノ富士なら抱え込んで、強引に攻めて出ているところだろうが、自分に自信があるのだろう、慌てず、あくまで冷静沈着の見本のような相撲をとる。今場所のどの相撲を見ても、終わってみると照ノ富士の強さだけが際立った。まさに、今の照ノ富士は大相撲界が誇りうる大スターで大相撲ファンが大好き相撲取の第一人者になったと思う。
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