野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

バラの原生種・・・須磨離宮公園、人吉地方、野々池貯水池

2013-05-25 06:27:07 | 
須磨離宮公園の「王侯貴族のバラ園」は豪華で本当に素晴らしいが、それ以上に気になるバラが離宮公園にはある。
それは、バラ園の中心部より少し離れた、「バラの歴史と文化園コーナー」やバラ園の中門広場付近に咲く、バラの原生種だ。バラの原生種としてノイバラが有名だが、離宮公演にはノイバラを含む世界のバラの原生種の一部が揃えてある。期せずして、同じくバラの原生種として有名な熊本人吉の球磨川沿いに咲く「ツクシイバラ」がちょうど見頃だと人吉から連絡があった。私はツクシイバラの現物をまだ見たことはないが、昨年、ツクシイバラが一面に咲く球磨川沿いで「世界バラ連合の会議」が開催されたと聞いた。ノイバラは日本の野生バラの代表種で、ノイバラ、テリハノイバラ、ヤマイバラ、ハマナス等、10数種ほど自生するとある。バラは世界で数多くあるが、基本のバラは8種で、その中には日本原産のノイバラ、テリハノイバラ、ハマナスの3種が入っていてバラの新種改良の基本種として活用されてきたと解説書にある。そこで、離宮公園や野々池周貯水池のバラの原生種を中心に写真を撮ってきた。また、香りに優れることで有名な人吉球磨川沿いのツクシイバラも、管理している錦町役場のFacebookから写真を借用した。

★須磨離宮公園のバラ原生種 (バラ原生種の名前下にある「」は離宮公園の説明パネル記載内容)
「ナニワイバラ」
離宮公園のFacebook5月14日付けでは、ナニワイバラをこう説明している。
「100年咲き続けるバラ!? 武庫離宮時代からの「ナニワイバラ」の白い花が綺麗です!
 天皇の別荘「武庫離宮」造営時の大正2年に、63株のバラを植栽した記録があります。 定植場所は「臣下車馬道石垣上」とあり、今のナニワイバラの生育地と思われます。 離宮公園になってから一度根元から切ったことがあるそうですが、今も旺盛に生育しているほど非常に強健なバラです。 日本では、和名のナニワイバラのほうがよく使われているようですが、中国南部から台湾原産で、江戸時代に大阪商人によりもたらされたようです。 中門広場の北西、管理事務所に向かう石垣沿いに垂れ下がるように咲いています。 ナニワイバラは野性味があり非常に丈夫で美しい花が咲く原種のバラです。園芸種でもとても人気のある花です。 一重の花びらで古風な印象のナニワイバラはまるで夏椿のような花の形をしていますね。大輪の一重咲きの花で観賞価値が高い品種で。小葉は3枚で長楕円形、光沢があり、常緑性です。 開花は一季咲きの早咲き性(4月下旬)です。耐病性があり、枝がよく伸びて強健です。鉢植えにも適していて、秋には赤い実が楽しめます。少々とげが危ないのでご注意を」公園駐車場からバラ園に降りてくると、事務所への分かれ道の右側にナニワイバラはあるが、これがバラの原生種かと思うほど大きくて見ごたえがある。
                            「ナニワイバラ」
「ロサ・カニサ」
「ヨーロッパ産。実がハーブティやジャムに使用される。日本では接木の台木にノイバラを良く用いるように、ユーロッパではこの種が使用される」
                            「ロサ・カニサ」
「ロサ・フォエディダ」
「黄バラのもとになったアフガニスタン原産の重要なバラ」
                            「ロサ・フォエディダ」
「タガネイバラ」
「日本原産のノイバラで、濃桃色の一重咲き。高山に生え小葉が7~9枚が特徴です」
                            「タガネイバラ」
「サンショウバラ」
「日本原産で富士箱根地域にのみに生育する貴重なバラです。樹高5m以上になるバラで、山椒に似た葉が名前になった」
                            「サンショウバラ」
「ロサ・バンクシアエ・ノルマリス」
「中国原産で木香バラの現生種。香りの良いバラです」
                            「ロサ・バンクシアエ・ノルマリス」
「ノイバラ」
「日本各地に普通に見られる野生バラです。学名の「たくさんの花」の特徴から、房咲き性のもとになりました。
 つぎ木の台木にも用いられます。一季咲き」   
                            「ノイバラ」
★人吉球磨川沿いの「ツクシイバラ」
特に芳香や色合いが優れた球磨地方のツクシイバラは、バラ改良の台木として乱獲されたため、一時期絶滅の危機になったと聞いた事がある。日本のノイバラ種は病気に強く、耐寒性、耐暑性ともに優れているため重宝され、バラ改良の基本種となって主にヨ-ロッパで改良されたことは有名。女房の里、錦町の球磨川河川敷に群生している「ツクシイバラ」は保全種に指定され、現在は採取できないとのことだが、子供の頃は、球磨川河畔がピンクに染まり、辺り一面は甘いバラの香りに包まれて、誰にも気兼ねすることなく取っていたそうだ。錦町のfacebookによると、現在、球磨川河川敷の群生地では8分咲きで、例年より少し早いペースで満開を迎えそうだとあった。FBによると、ツクシイバラの群生地では、夜はライトアップされ、週末はおもてなしの色んなイベントも行われるそうで、
ツクシイバラ除草作業ボランティアや写生大会、サイクリング大会など、ツクシイバラを誇りにしている様子がFBから伺える。(写真は錦町FBより転用)                
                            「ツクシイバラ」
                                                
★野々池貯水池の「テリハノイバラ」
茎が地面を這って成長するテリハノイバラ。このテリハノイバラが野々池貯水池の土手のところどころに咲いている。
豪華さは決してないが、清らかで、素直な印象は親しみやすい。白い花弁は柔らかく、花弁の香りを確かめようと触るとパラパラと崩れやすいので、花全体を一つかみにせねばならないが、良い香りがする。草むらから周囲の草を少し退けて写真を撮った。
                      「テリハノイバラ」                          







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