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カワサキ全日本モトクロス歴代チャンピオン・・・その1

2012-10-23 06:30:07 | モータースポーツ
      「Kawasaki Racing team

21日、2012年全日本モトクロス選手権の最終戦が終了した。
カワサキライダーは善戦したものの、結果は残念ながらシリーズ2位で今季は終了した。
15年ぶりの全日本モトクロス最高峰部門250でのチャンピオン獲得を期待していたが、来季に持ち越しとなった。

そこで、2012全日本選手権も終了した機会に、カワサキのモトクロスチャンピオンの歴史を振り返ってみたい。

その前に、全日本選手権チャンピオン制度が開始された歴史について調べてみた。
MFJ Online Magazine 「モーターサイクルとともに50年」の「MFJ50周年記念」によると、
1961年に、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)の要請により日本モーターサイクルレース協会(MFJ)が設立されたのが始まりとある。
それまでは、浅間レース等をふくめ、各地域のモーターサイクル愛好会の連合組織「全日本モーターサイクルクラブ連盟(MCFAJ)」が主催していた。

MFJの記録によると、全日本モトクロスレースの開催は1964年からとある。
また、同協会の「歴史に残るライダー達の軌跡」によると、「MFJ歴代チャンピオン」として認定されたのは、モトクロスが1964年から、ロードレースが1965年で、
モトクロスチャンピオンの制定がロードレースより一年早かったことになる。
 ●1964年:第1回モトクロス日本グランプリ大会を群馬県相馬ヶ原で開催。
 ●1967年:現在にも続くMFJ国内競技規則を確立し、全日本選手権にランキング制度を導入。

一方、カワサキモトクロスレースはどうかと言うと、平成2年(1990年)に発行された「明石工場50年史(発行:川崎重工業株式会社 明石工場)」によれば、
1963年5月、兵庫県青野ケ原コース、MFJ兵庫支部主催の第1回モトクロス大会で初優勝し、その後も地方主催レースでカワサキは勝利を築いて行ったと解説している。
当時、単車事業の業績が悪化し赤字が増える一方だったため、1963年に入ると事業継続か中止かが経営上の大きな課題となっていた時期であったが、
青野ヶ原の完全優勝を皮切りに事業部全体が自信を取リ戻し、優勝マシンB8の成果を背景に10月、積極的に事業展開した。と解説している。
モトクロスチャンピオン制度が確立する前だが、カワサキ単車事業の継続を決定付けたエポックメイキングの出来事として記録されている。

前述の「MFJ歴代チャンピオン」によると、全日本チャンピオン制度が確立したのは1967年で、
それまでの’64~’66年はMFJ主催の日本GP勝者がチャンピオンとして認定されていた。
1967年の全日本選手権にランキング制度が導入された初年度、カワサキはモトクロスチャンピオンを獲得し、その後の歴史が下記表である。

              

1967年: 250:山本 隆     90:山本 隆 *’67年はジュニア部門が最高クラス
1968年: 250:山本 隆    125:星野 一義 90:星野 一義 (カワサキ:3クラス制覇)*68年からセニア部門新設され最高クラス
1969年:  90:山本 隆
  ・それまで日本GP勝者がチャンピオンとして認定されていたが、’67年からチャンピオン制度が導入され、その初年度の2クラスでカワサキがチャンピオンを獲得した。
  ・MFJ主催の全国大会日本GPでは、他社ワークス相手では入賞すら出来なかったカワサキは、3年後の'67年初代チャンピオン獲得まで飛躍的に成長した。
  ・また、’68年からセニア部門が新設され、それまでのジュニアからシニア部門が最高部門となっている。  

1976年: 250:竹沢 正治
  ・’68以来、8年ぶりに最高峰部門250チャンピオン獲得
  ・これ以降、カワサキはチャンピオンから遠ざかり低迷が続く。

1985年: 125:岡部 篤史 
  ・9年ぶりチャンピオン獲得   
1987年: 125:岡部 篤史
1988年: 125:岡部 篤史
1989年: 250:岡部 篤史
  ・岡部選手は2年連続チャンピオンを獲得し、最高峰部門250もチャンピオンとなる。

1992年: 250:E・ウォーレン 125:請川 意次 *(カワサキ:IB250/IB125を含む4クラス制覇
1993年: 125:佐々木 祐介
1995年: 250:J・マタセビッチ
1996年: 250:J・マタセビッチ
1997年: 250:J・マタセビッチ125:高見 俊次 *(カワサキ:IB250/IB125を含む4クラス制覇
  ・アメリカンライダー('92~'94年のエディ・ウォーレン、'95~'97年のジェフ・マタセビッチ)起用。
  ・この間、獲得チャンピオンシップは最高部門クラス部門で合計7タイトル(12クラス中)。
   全日本モトクロス選手権において、カワサキの時代で、圧倒的にカワサキの存在を示し続けた黄金期
  ・加えて、'92と'97年、国際B級125/250も含む全日本4クラス制覇
   
2003年: 125(4スト250):溝口 哲也
2004年: 125(4スト250):中村 友則
2007年: 125(4スト250):新井 宏彰
2008年: 125(4スト250):勝谷 武史
2009年: 125(4スト250):勝谷 武史
2011年: 125(4スト250):三原 拓也
  ・’03年以降のカワサキは125クラス(4スト250)で圧倒的な強さを示し、6タイトルを獲得
  ・一方、’97年以降最高峰部門250クラスではチャンピオンから遠ざかる。

                 「’96チャンピオン祝勝会ー開発Gr @金龍閣」



・・・その2に続く。
コメント (2)
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