第66回目となる、2012年 Motocross of Nations (国別モトクロス大会)が去る9月30日、ベルギーのLOMMELサーキットで開催された。
世界的なディープサンドコースとして名高いLOMMELサーキットに詰め掛けたモトクロスファンは6万5000人。優勝はドイツチームで、ここ7年連続優勝していたアメリカチームを破っての価値ある初優勝(「Germany crowned 2012 Motocross of Nations Champions」だ。日本代表チームも出場したが、残念ながら出場33か国中26位の結果「 「2012 モトクロスオブネーションズ【結果報告】」」だった。
また、当日のレース状況が下記動画。
KTM
2, Max Nagl, Germany, KTM
3, Gautier Paulin, France, Kawasaki
4, Clement Desalle, Belgium Suzuki
5, Ryan Dungey, USA, KTM
「Nations Classification MX2」
1, Ken Roczen, Germany, KTM
2, Blake Baggett, USA, Kawasaki
3, Marvin Musquin, France, KTM
4, Alexander Tonkov, Russia, Honda
5, Priit Rätsep, Estonia, KTM
「Nations Classification Open」
1, Jeffrey Herlings, Netherlands, KTM
2, Tanel Leok, Estonia, Suzuki
3, Ken de Dycker, Belgium, KTM
4, Justin Barcia, USA, Honda,
5, Davide Guarneri, Italy, KTM
★ところで、日本チームは出発前にライダ交代等のアクシデントであったためトップライダーの出場が叶わなず、昨年の Motocross of Nations での総合順位は13位だったが、今年26位に順位を下げた事は非常に残念な結果となった。ただ、過去の日本人チームの戦績からみても、10位以内に入ったのは数回しかなく、世界的にみれば13位前後が日本選手の平均的実力なのだろう。世界、特に欧米の選手が自国選手権に加わえ、世界中を転戦する世界選手権で覇を争っている環境で常に戦闘モードにあるのに比べ、日本選手の実力の弱さが如実に出てしまった。この結果は数年来何なら変動することもなく、つまり欧米の上位チームに肉薄することなく、そして、その結果を単純に受け入れてしまう怖さが日本側に残念ながらあるようだ。最も優秀なモトクロスマシンを開発する能力をもつ日本と、世界で20位にも入れない選手と言う不自然さをどう解釈すればよいのだろう。Motocross of Nations の結果をみると、何とはなしに寂しさを感じざるを得なくなる。