股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

股関節の可動域制限

2011-02-15 23:57:47 | 股関節の基礎
こんにちは

4月から松本先生の部屋の、隣のベッドで施術を始める事になりました、田山陽平です

もう3月1日からは4月からの予約を取り始める事となり、アッと言う間に4月1日がやって来そうです

皆様、3月1日からの予約と4月1日からの施術につきまして、よろしくお願い致します。




股関節を曲げたり、開いたり、捻じったり出来る範囲を「可動域」と言います。

股関節の骨の変形が進むと、その動きが制限され、痛みなく動かせる範囲が限られてきます

これを「関節可動域制限」と呼びます。

その原因は、大きく分けて以下の3つに分類できます。



①骨と骨がぶつかってしまう。
②骨の周りの組織が硬くなる、あるいは短くなってしまう。
③関節を動かすと痛い。



施術の初めに関節を色々な方向に動かさせてもらっています。

そして上記①~③のどれが原因なのかを我々は予測を立ててから施術を始めます

①は骨の問題なので、施術を行い直接治すことは難しいです。
しかし、骨の問題による関節可動域制限はほとんどありません。


②に対する治療を継続することで関節可動域は改善します。


③は、②が原因で痛みを生じていることが多く、②を治療することで痛みが取れる事が多いです。

ですから今回は②について考えてみます


②の組織とは何でしょう?

専門的には色々とあるのですが、可動域を制限する組織は大きく2つあります

1つは「深圧」の重要な治療ポイントとなる筋肉。そして、もう1つは靭帯です。


今回は更に突っ込んで靭帯に絞って考えてみたいと思います

股関節周囲の靭帯には種類があり、関節を補強する「補強靭帯」と、運動の制限をする「抑制靭帯」に分類されます。


靭帯は何処にあるかと言うと、筋肉と骨との間に位置します。

つまり、筋肉より更に奥深くに存在するのです。

股関節の主な靭帯は、

①腸骨大腿靭帯・・・腸骨と大腿骨についている。人の身体の中で最も強靭な靭帯。

②恥骨大腿靭帯・・・恥骨と大腿骨についている。

③坐骨大腿靭帯・・・坐骨と大腿骨についている。

です。



これら靭帯によって骨盤と大腿骨は結合されています。



「深圧」は深い組織を治療する技術であり、深部の筋肉だけでなく、筋肉同様に弛緩・緊張のある靭帯も治療対象にしています。

そのため施術中、深く圧して痛みを与えることもありますが

「今は、筋肉より深い靭帯を治療しているんだな」

と考えながら、一瞬だけ頑張って下さいね

回数を重ねるたびに、その痛みは改善されて来ますから




その痛みから、解放されましょう