股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

お決まりの言葉のウソ? 2

2009-06-14 15:59:09 | 筋肉の話
『筋肉を鍛えなさい!』

もちろん筋肉を鍛えることは重要です。
しかし、筋肉には、鍛えてはいけない時期があります。

筋肉は生きています。
疲れている時や、病気のときだってあるのです。

筋肉を正常に戻して、股関節に安全な筋トレを行うことが重要です。

次のことを理解すると、筋トレ時の参考になると思います。



筋力低下は大きく分けると2つに分けられます。

第1の筋力低下では、筋トレは有効です。
しかし、第2の筋力低下では筋トレは有害です。


第1の筋力低下
使わない、もしくは使えないことによる筋力低下のことです。

専門的には廃用症候群(はいようしょうこうぐん)とか廃用性筋力低下といいます。
使わないことで筋力が低下しているのですから、使えるようになると筋力はつきます。
ですから、筋トレは有効なことが多いです。

ただし、前提があるのです。
“筋肉が正常であること”です。
筋肉が正常である時は、痛みは出ません。

ですから、痛みがあるから筋トレをするというのは危険性が大きいのです。
筋トレをすることで、痛みが増す可能性があるのです。



第2の筋力低下
筋肉の病気による筋力低下です。
専門的には、筋・筋膜症候群と言います。

筋肉は病気になると、筋線維が縮んで硬くなり痛みを出します。
その状態になると、筋力はあっても筋力が出せない筋肉になります。

わかりやすく言うと、筋肉が疲労困憊した状態に似ています。

ですから、無理をせず、筋肉を少し休めて治療に専念することが必要になります。
この時期は筋トレよりも筋ストレッチが有効です。

深圧は一種のストレッチ法なんですよ。


2つの筋力低下をわかりやすく表現するなら、“正常な筋力低下”と“病的な筋力低下”なんです。

皆さんの多くは、この2種類の筋力低下が混合しています。

ですから、まずは筋肉の病気を軽減してから筋トレを行うべきなんです。
皆さんは、股関節自体が正常な形ではない方もいます。


股関節の形が正常ではないかもしれない、股関節周りの筋肉も正常ではないかもしれない。
なのに『筋トレをしなさい!』と簡単に言ってもいいのでしょうか?




変形性股関節症は、どんどん筋力が低下する病気ではありません。

あせって筋トレをしないで、自分の身体の状態を見てあげて下さいね。



参考までに。


いま凄く久しブリブリ~にゴルフ練習場にいます。
思い出します。
2002年の正月、ゴルフの師匠に誘われてこの練習場に来たとき、1回スイングしただけで練習ができなかった。
2001年の夏から5年間酷い腰痛を経験しました。
腰の軟骨がなく、骨と骨がぶつかって明らかに炎症がありました。

いまも骨は変わりないのに、何球でもスイングできます。

石川遼とはほど…近いが!


人間の身体は不思議やなぁ!



変形性股関節症を怖がらないでね