股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

軟骨のお話し

2006-02-14 23:01:40 | Weblog
前回に続き、手術の話しを書こうと思ったのですが、今日すごく感動することがあったので『軟骨のお話し』に変えました。

その話を書く前に、スパの話しを少しだけ書きます。
皆さんはスパをご存知でしょうか?
日本では“大きなお風呂”的に思われていたり、“エステ”的に思われていたりします。
どちらもまったく間違いではないのですが、本来は“治療の場”なんです。
西洋医学以外の医療を代替医療といいますが、スパは代替医療の分野に入ります。
スパは治療であり予防医学です。
私は、シンガポールブランドのスパ(原宿、横浜、ディズニーリゾートにあります)で教育担当をしており、この春からは別のシンガポールブランドのスパを日本で広げると共に、スパで働くスパセラピストを養成する学校を始めます。
いずれは、西洋医学と代替医療をうまく取り入れた統合医療を普及させようと思います。
例えば整形外科病院の隣にスパを置き、西洋医学でカバーできない分をスパで補っていく形です。同じような形で内科や心療内科や産婦人科も可能です。
現在私の療法をスパセラピストにも指導しています。今のところ女性限定ですが、男性の先生も育てて行きたいと考えています。
また、人間を全体的に診れる整形外科の先生も育てて行きたいと考えています。
そんなこんなで今は忙しい毎日です。



それでは本題ですが、今晩会議をしながら食事をしていたら、ある患者さんから携帯にメールが入りました。私の患者さんの多くは、携帯メールで予約や情報の交換をしているので、携帯メールがよく届きます。
そのメールを読んだら、しばらく涙が止まりませんでした。泣き虫なもんで。
その患者さんは股関節痛を抱え、仕事を辞めて、病院で手術を勧められ・・・精神的に落ち込んでいたようです。
初めてお会いしたのは今年の1月31日でした。それから2回の施術を行いました。
本日整形外科で股関節のレントゲンを撮ったら、先生が大きな声で『関節が緩んでるよ!』と言ってくれたそうです。昨年10月のレントゲン写真では見られなかった関節の隙間がちゃんと写っていたとのことでした。

私はその事実に感動したわけではありません。このようなことは結構多いからです。
私は、私の施術によってこのような良い結果を招いたと自信を持って言えます。
過去の多くの患者さんのレントゲン結果が私に自信を与えてくれました。

その患者さんがメールの中に“今日はうれしい1日でした”と書いていて、精神的につらかった時期があったけど・・本当に良かったね・・と感動してしまいました。
また、そのような患者さんが喜ぶような診察をしてくれた先生に感動しました。(その先生は、以前、“私が尊敬している先生”と書いた先生でした。)

股関節の筋肉は、股関節の上から出て股関節の下にくっついている筋肉が多く、股関節痛が出るほど股関節の筋肉が縮んでしまうと、結果的に股関節が上下から強く締め付けられるのです。
その結果軟骨は強い圧迫を受けたままとなり、その状態で日常生活を行うと軟骨が磨り減ってしまうのです、もしくは、圧迫が強いから軟骨がつぶれて磨り減ったように見えるのです。

このような軟骨への圧迫が強い状態では“軟骨軟化症”が起きます。
これが軟骨が磨り減る原因なのです。体重をかけるから軟骨が磨り減るのではありません!
私は、縮んで痛みを出している筋肉を直接ストレッチ(深圧マイオセラピーと呼んでいます)して、股関節痛を和らげていると共に、関節内の軟骨への圧迫を和らげています。
つまり、深圧マイオセラピーで筋・筋膜症候群という筋肉の病気を改善させると共に、軟骨軟化症という軟骨の病気を改善させているのです。

圧迫が緩んだ軟骨には自己治癒力も働きやすくなります。この時期にグルコサミン等の軟骨成分を多くとることは有効だと考えています。
しかし、強い圧迫を受けたままでは自己治癒力が働くどころか、軟骨軟化症という病気によって破壊力のほうが上回るので、軟骨成分をとってもあまり効果は期待できないと考えています。

皆さんが考えなければならないことは、自己治癒力による“再生力”と軟骨軟化症による“破壊力”のバランスです。

“再生力”が上回ると維持や改善が期待でき、“破壊力”が上回れば軟骨は磨り減るのです。よく考えると当然のことですよね?

一般的に“破壊力”を改善してくれる医療人が少ないので、変形性股関節症が進行性に見えるのです。
ですから、進行を止めようとしない人は、医療人として問題ではないかと思うのです。

皆さん、100%とは言いませんが進行は止められます。

筋肉が正常に近い状態では、脚に体重をかけても軟骨は減らないのです!

悪いほうの脚で片脚で立てて、強い痛みの無い人は脚に体重をかけても軟骨は減らないんですよ!
強く痛む人は、落ち込んでいる暇があれば筋肉のお手入れをしてくれる先生探しに・・GO!


変形性股関節症を怖がらないでね