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股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方

変形性股関節症の常識には間違いが多く、怖さを抱えている人が多い。
常識の間違いを理解して人生を楽しみましょう!

靴底もしゃべる

2006-07-21 00:17:02 | 歩行のこと
先日、患者さんから良い話を聞きました。
現在私個人として“患者さんに勧める病院”の一番にノミネートされている病院の先生の話です。
この整形外科の先生の評判の良さはいろいろな患者さんから聞いていました。
私は、患者さんの言うことしか信じませんので、この先生はきっと良い先生なんだろうなとは思っていましたが、今日の患者さんの話を聞いたら一度会ってみたくなりました。仏様らしいのです。
今日の患者さんが次回の受診時に、私は“その日だけの弟”にさせていただいて、一緒に受診したいと思い患者さんにお願いしました。
その先生の実態を見させていただき、その時の話を他の患者さんにお話したいと思うのです。
非常に楽しみです。
年内に実行します!


さて、しゃべる○○シリーズ第2弾。
足音もしゃべるのですが、靴底もよくしゃべります。
いろいろな情報を教えてくれます。

一番多いのは、靴底の外側がかなり磨り減っているということ。
患者さんによって異なりますが、靴底が「外側が減ってるよ、脚の外側の筋肉群に負担がかかっているはずだよ。」ってしゃべることは多いです。

その様な患者さんは、股関節の外側の筋肉を多く使うことになりますので、股関節の外側を痛がり、内側の筋肉は痩せています。
結構多いですよね。
症状としては、O脚(おうきゃく)の人に似ています。

膝関節の外側固定筋である大腿筋膜張筋や中殿筋に痛みが出やすくなります。
ももの外側から膝下の外側~脚の小指まで痛みが広がる方もいます。

このような方の場合、外側の筋肉をほぐし、内転筋を強化して、靴の中敷にO脚矯正用の中敷を入れてもらいます。
O脚矯正用の中敷は靴屋さんでも薬局にも置いています。

このような施術と指導で、重心が内側になるような脚になってくと、股関節の外側の痛みは改善します。

ある筋肉だけを集中して使っていると、そりゃ~筋肉だって痛みますよ。

困ったことに、その痛みが骨からきているように見えるんですよね・・・。
レントゲンだけの診察をする先生には・・・。



変形性股関節症を怖がらないでね








足音はしゃべる

2006-07-16 18:59:07 | 歩行のこと
皆さんの足音はいろんなことを教えてくれます。
足音だけで誰が来たか分かる時もあります。
足音は重要な情報をしゃべってくれます。

子供のスリッパに、歩くたびにピョ、ピョってなるのがありましたね。
あんな感じですね。

診察の場面では聴診に入るでしょうか、歩く姿を見る視診というのもありますね。
左右の脚に異常がないときは、左右の足音は均等に同じリズムを刻みます。
歩くスピードには、その人その人の至適速度と言うのがあります。
歩きやすい速度のことです。
ですからリズムの速さは無視して、自分の足音の左右のリズムが一定であるかを聞いてみてください。

片足が痛いと、痛いほうの脚には十分体重がかからないので、痛くない方の脚を速く出して痛い方の脚に体重がかかる時間を少なくしようとします。
いわゆる“びっこ”ですね。専門的には跛行(はこう=異常歩行)と言います。
そして必ず痛くない方の脚を着くときの足音は大きな音になります。
痛みがある場合は、こうなるのは仕方ないでしょうね。

しかし、もしかしたら“癖”、以前痛かった時の癖・・・が残っていて跛行になっているかもしれませんよ~。

耳を澄まして、目で確認して、自分の足音が左右均等の大きさで、左右均等のリズムで、歩幅が左右等しいか確認してみてください。
そして、足音も歩幅も均等にできないかトライしてみてください。

これができると歩き方が正常歩行に近づきます。
すると、細い方の脚が太くなってくるのです。
無理に行う必要はありません。
できる方は意識してみてください。

FROM SAPPORO


変形性股関節症を怖がらないでね








杖を忘れる

2006-07-15 12:40:49 | 歩行のこと
私の“杖”に対する考えは、“杖をつけばいいというものではない”ということです。
個人差ですね。
杖をつくべき人というのは、手術後の人を除いては、
①バランスが悪い人。
②肩が左右に揺れる人。
③痛みが強い人です。
だと考えています。

①~③に当てはまらなく、「杖をついて脚をかばいなさい」と言われたから杖をついているという人は、一度考えてみてください。
杖をつくことのデメリットについて。

杖をつくということは、脚をかばうということ。
杖をつき始めた日から、脚の筋肉と骨はかばった分だけ細くなっていきます。
「細くなった分をトレーニングでカバーしましょう、プールがいいですよ」と言われて、一生懸命プールに通っても脚は太くならない・・・そんな経験はないでしょうか?

1日数千歩歩く足をかばうと言うことは、簡単トレーニングだけでは補いきれないのです。
その証拠に脚の太さが左右で異なる方がほとんどです。

さらに手の腱鞘炎が起きたり、左右のアンバランスの為腰痛や肩こりが起き易くもなるでしょう・・・杖をつくことの妥当性について一度考えてみてみましょう。

特に、喫茶店などに入ると帰りに杖を忘れてしまう方・・・本当は杖が必要ではないんじゃないですか???

この週末に個人差について考えてみてください、私は札幌に行ってきますね。


変形性股関節症を怖がらないでね