La douce vie

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スケート・カナダSP:高橋選手首位,村主選手2位

2006-11-04 | figure skathing、ice show
先週のアメリカ大会に引き続き、カナダ大会のSPが行われた。
注目のキム選手は「ロクサーヌ」を16歳とは思えぬ表現力で演じ、ジャンプも完璧で首位に立った。今年のプログラムの中で一番驚いたのは村主選手の「ボレロ」。村主選手のようにフィギュアに対する思い入れの強い選手は「ボレロ」は避けると思っていたのですが、今シーズンの意気込みは相当なのでしょう。曲と演技がまだフィットしていないようですが、貫禄の2位です。そして「引退」を意識して今シーズンを迎えた恩田選手は純和風の「春の海」。初戦の緊張からかジャンプが乱れ、曲とふりつけもなかなかフィットしないようで、昨年のようなパワーを感じません。明日に期待しましょう。カナダ大会だというのにロシェット選手が放送されずに残念でした。

そして、男子。GPシリーズのエントリーが決まった中で男子で一番楽しみだったのがこのカナダ大会でした。何せ、ジャンプだけでなく、踊れるトップ選手が集っている。と、期待に胸を膨らませていたら、バトル選手が欠場・・・。このショックは体操の鹿島選手今シーズン欠場以来のショックです。
それでも充実した男子。前年度世界王者のランビエール選手が痛恨のミスの連続。4回転での転倒、3Aが2Aになるなどジャンプが定まらないだけでなく、スピンの前にバランスを大きく崩したりと大乱調で誰も想像しえない7位と出遅れた。アイスショーなどが多く、調整が遅れたのでしょうか?でも、FSで立て直せばぐんと順位を上げられる選手です。そして昨年は不調でシーズンを終えたウィアー選手。持ち味の繊細な演技から今年はより男性的な「キング・オブ・チェス」に乗せてほぼノーミスですばらしい演技でした。昨年の「白鳥・・」も素敵だけれど今年の「チェス」も力強さの中に品があってよいのではないでしょうか。堂々の2位。
そして、高橋選手。昨年のカナダの世界選手権。織田選手の素晴らしいSPにスタオベだった観客を見て、NHK杯の高橋選手の「ロクサーヌ」をここで演じていたら、どんなんだったろう。とついつい想像してしまう私でした。
チャイコフスキーの静かなメロディに乗って、躍動感溢れる演技。ジャンプもステップもスピンの入りも小さなミスがところどころあり、まだ演技がフィットしていないようだったけれど、ウィアー選手を上回り、1位。カナダの観客に日本には高橋選手もいる、と印象づけたSPになったのではないでしょうか。
ただ、高橋選手はSPでは圧倒的によい演技をするけれど、FSではジャンプのミスが出るとずるずると全体的に動揺を引きずったりする。今年は精神的なプレッシャーを少しでも克服して、高橋ワールドを世界に披露してもらいたい。