ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
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第160号 これは珍しい~修道院ビール

2007年08月13日 | 美味満足技処、買い物処

函館の西部地区を歩いていたら「修道院ビール」という珍しい看板が目に飛び込んできた。
取り扱っているお店は、トラピスト製品とともに70年以上も歩んでいる老舗。  

                  
               (この写真をクリックすると拡大できます)
名称=十字屋食料品店
住所=函館市末広町5番18号
電話=0138-22-1777

店内に入ると、陳列棚にはズラリ「トラピスト修道院ビール」が並んでいた。
「いらっしゃいませ!」の掛け声とともに奥から出てきて店主は、このビールについて、次のとおり説明して下さった。

 

修道院ではかつて、知識と情報収集に勝る修道士たちにより、質の高いビールが
醸造され、彼らの飲用とともに訪れる巡礼客らにも提供していた。
多くの修道院が醸造し、12世紀ごろがその最盛期だった。

その後、時代の変化とともに、このビールは二つに分類された。
ひとつは、醸造権利と名称を私企業に委ねたもので、商品名は「僧院ビール(BIERE D”ABBAYE)」。

一方、引き続きビールを醸造している修道院は、ベルギーに5箇所とオランダに1箇所だけ残り、商品名は「トラピストビール(BIERE TRAPPISTE)」。
これら修道院で組織するトラピスト会では、製品について次の厳しい条件を付している。
①シトー教団の修道院の修道士たちによって醸造されること。
②品質は、上面発酵で色はブロンズ~濃茶、発酵度が高いもの。
瓶詰めの段階で酵母菌を数度添加し、瓶内発酵を促すことによりワインのような味わいからシャンパンのような味わいまでを楽しめるという。

このような説明をお聞きしたあと、私が求めたのは「ベルギーのサン・レミ修道院製のロシュフォール8」。
330CC、アルコール度数は9.2%、価格は630円。
この瓶を眺めていたら、ヨーロッパの石造りの堅固な修道院で、一心不乱にビール造りに打ち込む修道士の姿が浮かんできた。

さて、この珍しいビールはどんな味がするのでしょうか?
ビール大好き友人へプレゼントし、感想を聞くことにします。

                    ミカエル