わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

続 電動轤上達法(姿勢1)

2011-02-25 21:45:51 | 轆轤の上達方法
電動轆轤では、作品を上手に作る為や、怪我等の予防には、姿勢が重要になります。

1) 電動轆轤の作業は、腰を痛め易い、姿勢となり勝ちです。

  それ故、腰痛の持病のある方は、特に注意が必要です。

 ① 轆轤作業では、極端な前屈み姿勢になります。その為、長い時間同じ姿勢を、続けていると、

   腰痛の持病のない方でも、確実に腰を痛め易いです。

 ② 予防の為には、ある一定の時間が来たら、椅子から立ち上がり、しばし、腰を伸ばす事です。

   夢中に成って作業を続けると、思っている以上に、時間が経っている物です。

   たとえ、一分間でも、腰を伸ばす事は、腰痛の予防になります。

 ③ 極端な前屈みを防ぐには、出来るだけ、轆轤の近くに座る事です。

   椅子を轆轤の、近くに置く事です。そうする事により、姿勢が立ってきます。

2) 姿勢は、左右対称の形が、理想です。

  ① ペダルの操作で、轆轤のスピードをコントロール機械では、右側にある、ペダルを踏む事により、

    右足は左足より、高く成り、その為、体が左側に倒れます。その為、左足に8~10cmの踏み

    台(角材など)を、置く事により、左右の足の膝の高さが、揃います。

  ② 土殺しの際、両手の肘を、太ももに固定しますが、足の高さが同じの方が、作業がし易い事は、

    明らかです。

  ③ 我が国では、轆轤の回転は、右(時計方向)回転が多いです。

    その場合、手と指の位置は、左側になり、どうしても、左側に体が、倒れ易くなります。

    又、手の近辺を見る機会が多くなり、更に左側に、倒れ易くなります。

    (左に倒れるとは、左の肩が右肩より、下がる形となります。)

3) 轆轤を挽く時は、全身で作業する様にする。

   一見すると、手や腕の力で、土を挽き上げている様に、見えますが、轆轤に慣れた方は、全身で、

   轆轤作業をしています。

  ① 確かに、左右の手や指で、締め付ける事により、土を挽き上げる訳ですが、その際、手が上に

    上るに従い、背筋を伸ばし、体を立てる様にします。

  ② 初心者は、土が上に伸びてきても、体に変化がない場合が、多いです。

    即ち、土と目の距離が、どんどん縮まってきます。慣れた方は、土と目の距離を、一定に保つ様に

    します。その為には、背筋を伸ばす必要があります。

4) 轆轤作業で、怪我をする事があります。

 ① 多い事故は、轆轤上に、カンナや竹へら、剣先、弓、トンボなどを、置いたまま、轆轤を回転して

   しまう事です。使った用具を、不用意に、轆轤上に置き忘れ、勢い良く回転させた為、遠心力で、

   用具類が外に、弾き飛ばされ、顔などに、当たる事があります。

 ② 又、ドベ受けの前面に、物差しや柄の付いたスポンジ(容器の内側の水を吸い出す物)等を、置いて

   おくと、轆轤の振動で動き出し、轆轤面や作品に触れて、弾き飛ばされる事です。

   轆轤は急に止まりませんので、思わぬ事故や、作品を傷つける事も多いです。

  それ故、用具類は、轆轤上や轆轤近辺に、置かない様に、習慣つけて下さい。

  又、姿勢を正して、常に轆轤上や、全体の様子を見る、習慣も大切です。

5) 轆轤作業では、手の位置の固定化が、重要の要素です。

以下次回に続きます。

轆轤作業の姿勢
    

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