電動轆轤は、通常椅子に腰掛けて、作業をしますが、背の高い作品では、立って作業する事があります。
即ち、背の高い作品の場合、内側の手(右回転では右手)を、垂直にして使う為には、立って作業するしか
有りません。その為、左右の手が固定しにくく成ります。
更に、背が高いほど、「ゆれ」が起こり易くもなり、一段と、作業が難しくなります。
前置きが長くなりましたが、本日のテーマを、お話します。
6) 轆轤作業に於ける、力の入れ方
轆轤作業は、体力勝負的な面もありますと、お話しましたが、力を有効利用できれば、小さな力でも、
大きな作品を作る事が出来ます。 これが、「技」と言えるものかも、知れません。
前回、力の入れ方について、簡単に述べましたが、もう少し詳しくお話いたします。
① 同じ力であれば、面より線、線より点に、力を集中できれば、より強い力になります。
それ故、手(指)や「こて」は、線状や点状に使うと効果的です。
・ 「こて」は、やや斜め手前に倒し、線状の場所を使います。「柄こて」は、凸上の部分を、壁に
向けて、点状に使います。
② 指を使う場合でも、指の付け根より、指先までの距離を、短くした方が、指も安定し、力も入ります。
即ち、指を「ぴん」と伸ばした状態ではなく、やや内側に丸め、半円形にして使います。
③ 更に力を有効に使うには、人差し指を完全に丸め込み、指の第一又は、第二関節を使います。
こうする事により、力が点に集中し、強い力となります。(内外とも同じ形で使う)
④ 外側の手(左手)は、一般に、肘を太もも等に、固定して使いますが、この固定する位置を、手首の
方に移動する事により、手の位置がしっかり固定され、更に力も入ります。
即ち、肉厚の厚い部分は、強い力が必要ですが、土も強い力で押し返してきます。その為、手の
位置が、外側に押し出され易いです。この土の力に、打ち勝つ為にも、腕の長さを短くし、更には
指の長さを、短くして使う事で、力が有効に使えます。
7) 力を有効に使う為には、轆轤作業をする場所も、大きく関係します。
即ち、円周上のどの位置で、作業すれば良いかと言う事です。
① 右回転の場合では、時計の針で、7~8時の位置で、作業する事です。
) 9~10時の位置になると、体が伸びてしまいます。手による、外側からの力は、常に中心方向
に、向いています。 その為、この場合には、真横又は、手前側に力が、入る事になります。
一般に、手前に引く力より、押す方が、強い力が伝わります。
7~8時の位置は、中心への力は、押し出す力となりますので、力を有効に使う事になります。
) 6時の位置で作業する人を、書籍などで、見かける事があります。
外側の手のひらを、裏返して、土に当てる方法です。
何度も言う様に、轆轤技術には、標準はありません。6時の位置で、作業しても、作品が作れる
ならば、問題有りませんが、私の見た所、力が入っていない様に、見受けられます。
② 内側の手の位置は、基本的には、外側の手と、向かい合わせで使いますが、若干上下差を、付けた
方が良いでしょう。
③ 土を上に薄く延ばす際には、内側を上に、外側を下にします。そうする事により、径が太くなるのを
防ぎ、土を上に押し上げる事が出来ます。
以下次回に続きます。
力を有効に使う
即ち、背の高い作品の場合、内側の手(右回転では右手)を、垂直にして使う為には、立って作業するしか
有りません。その為、左右の手が固定しにくく成ります。
更に、背が高いほど、「ゆれ」が起こり易くもなり、一段と、作業が難しくなります。
前置きが長くなりましたが、本日のテーマを、お話します。
6) 轆轤作業に於ける、力の入れ方
轆轤作業は、体力勝負的な面もありますと、お話しましたが、力を有効利用できれば、小さな力でも、
大きな作品を作る事が出来ます。 これが、「技」と言えるものかも、知れません。
前回、力の入れ方について、簡単に述べましたが、もう少し詳しくお話いたします。
① 同じ力であれば、面より線、線より点に、力を集中できれば、より強い力になります。
それ故、手(指)や「こて」は、線状や点状に使うと効果的です。
・ 「こて」は、やや斜め手前に倒し、線状の場所を使います。「柄こて」は、凸上の部分を、壁に
向けて、点状に使います。
② 指を使う場合でも、指の付け根より、指先までの距離を、短くした方が、指も安定し、力も入ります。
即ち、指を「ぴん」と伸ばした状態ではなく、やや内側に丸め、半円形にして使います。
③ 更に力を有効に使うには、人差し指を完全に丸め込み、指の第一又は、第二関節を使います。
こうする事により、力が点に集中し、強い力となります。(内外とも同じ形で使う)
④ 外側の手(左手)は、一般に、肘を太もも等に、固定して使いますが、この固定する位置を、手首の
方に移動する事により、手の位置がしっかり固定され、更に力も入ります。
即ち、肉厚の厚い部分は、強い力が必要ですが、土も強い力で押し返してきます。その為、手の
位置が、外側に押し出され易いです。この土の力に、打ち勝つ為にも、腕の長さを短くし、更には
指の長さを、短くして使う事で、力が有効に使えます。
7) 力を有効に使う為には、轆轤作業をする場所も、大きく関係します。
即ち、円周上のどの位置で、作業すれば良いかと言う事です。
① 右回転の場合では、時計の針で、7~8時の位置で、作業する事です。
) 9~10時の位置になると、体が伸びてしまいます。手による、外側からの力は、常に中心方向
に、向いています。 その為、この場合には、真横又は、手前側に力が、入る事になります。
一般に、手前に引く力より、押す方が、強い力が伝わります。
7~8時の位置は、中心への力は、押し出す力となりますので、力を有効に使う事になります。
) 6時の位置で作業する人を、書籍などで、見かける事があります。
外側の手のひらを、裏返して、土に当てる方法です。
何度も言う様に、轆轤技術には、標準はありません。6時の位置で、作業しても、作品が作れる
ならば、問題有りませんが、私の見た所、力が入っていない様に、見受けられます。
② 内側の手の位置は、基本的には、外側の手と、向かい合わせで使いますが、若干上下差を、付けた
方が良いでしょう。
③ 土を上に薄く延ばす際には、内側を上に、外側を下にします。そうする事により、径が太くなるのを
防ぎ、土を上に押し上げる事が出来ます。
以下次回に続きます。
力を有効に使う
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