使用説明書

「ほら、見て…。すごいでしょう！？」
「わ～、何？それ。」と主人が驚いたのは、乾燥機のフィルターです。

私が、主人の前で、そのフィルターについた糸くずを取ったからです。
主人は、クモの巣を張ったように真っ白く覆われたのが、フィルターだと思ったらしく、
私が糸くずを取ると、その網目が出てくるので驚いたようでした。
そうです、フィルターが真っ白くなるほど、糸くずが付いていたのです。

実は、私が乾燥機を使うのは、これが初めてです。
今まで、我が家でも、コンドミニアムでも、長期滞在したホテルでも、
使ったことはありません。
山梨では天日干しをしますが、他では乾燥室があったり、室内に干したりしていたのです。
そう言えば、アメリカで暮らしていた時は、コインランドリーを使ったのでしたが…。

その乾燥機…、今までに使ったことがないこともあって、
私はフィルターのお掃除をする必要性について、考えたこともなかったのです。
そればかりか、乾燥機から流れだしてくる水分を受けるホースが、
本来ついていなければいけない場所についていなくて、
入居３日目には、洗濯機の下が、水浸しになってしまったのでした。

その翌日、フィルターが目詰まりを起こし、乾燥機の運転が止まってしまったのです。
前日の水漏れについても、その原因を突き止めるまでに半日かかりましたし、
次に乾燥機の運転停止…。
それらの使用説明書がなくて、解決までに、それぞれ半日かかったのでした。
使用説明書が揃っていないコンドミニアムって、あるのです。

山梨の我が家を、今年の夏からコンドミニアムとして提供しているのですが、
その計画を立てた時、利用してくださる人に心地よく使っていただけるよう、
お掃除や消耗品の準備の他、家電などの使用説明書をファイルしておくことにしました。
主人の、貸す側と借りる側の双方が、良かったと思えるようにしたいとの考えがありました。

借りる人は、自分のものではないだけに、適当な使い方はできません。
貸す側のちょっとした心配りで、安心して気持ちよく使えるのですから、
相手の立場になって考えることは大切ですね。


　乾燥機の中のフィルターを外すと、奥に出てくるのが、このフィルターです。


　さっと拭き取ると、きれいになります。


　こちらが、その手前にあるフィルターですが、真っ白になっています。


　こちらも、簡単にきれいになります。