想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

職人技

2015-06-23 21:49:24 | 日記
職人さんのお仕事を見せてもらうことができました。

借りているお部屋の障子の開閉ができなくなっていました。
3年前にお借りした時にも、既に、力を入れなければ開閉がしにくく、
しかも、完全には閉まらなくて、隅の方には隙間ができていました。
管理会社には、できたら直してほしいという希望を伝えておきました。

昨年、『どうなったかしら?』と思いながら、お部屋に到着しましたが、
やはり…(?)、直してありませんでした。
状況は、閉まらない部分があるなど、さらに難しくなっていましたので、
昨年は、はっきりと管理会社の人にお伝えしました。
それでも直してもらえないまま、3カ月の滞在期間を終了したのでした。

そして、今年…。
右端が30cmほど開いたまま、中央も50cmほど開いたままの状態で、
障子をそれ以上動かすのは難しくなっていました。
その障子を挟んで、ダイニングキッチンとオフィス(主人用のお部屋)がありますので、
私がお食事の支度を始めますと、まな板の音や換気扇の音などで騒々しくなります。
防音を兼ねて障子を閉めることができますと、お互い、気兼ねすることなく時間を過ごせるのです。

すぐに連絡をしますと、修理の日程を連絡します…とのお返事。
やっと直してもらえる…と思ったにもかかわらず、連絡がありません。
2週間が経った時の主人は、今までとは違って、「これでは困ります。」とはっきり伝えていました。
仏の顔も3度まで…と言いますが、まさに、そんな感じでしょうか。

そんなこともあったからか、今日の午前中、建具屋さんが来てくださいました。

「これは、一体どうなってるだが?」と、建具屋さんの独り言が何度も聞こえます。
今までには、あまり見たことがない状況なのでしょうか。
確かに、住まいであれば、これでは困るので、すぐに直しますが、
そこはコンドミニアム。
短期間の利用者は、困ることがないうちに、この地を後にすることになるのですね。

最初の作業は、4枚の障子を外すとことでしたが、その作業がひと苦労でした。
簡単には外せないほど、鴨居が下がっているらしいのです。
外すだけで、15分ほどかかったでしょうか。
それからが、職人さんの腕の見せ所です。
障子の上の部分や下の部分を、カンナで削りながらの調整です。
カンナの刃を入れ替えながらの微妙な調整は、
まさに、経験を積まれた職人技でした。

40分ほどで調整が終わりました。
この障子は、本来、こうして静かに開け閉めできるように作られ、
必要に応じて、お隣の部屋との境になるものなんだわ…と改めて思いました。
職人さん、お見事…という感じでした。

お蔭さまで、昼食のお支度からは気兼ねなくできるようになりましたし、
主人も、音を気にすることなく、お仕事に集中できるようになったことでしょう。
ありがとうございました。


 横幅が90cm以上の障子が4枚ですから、鴨居が下がりやすいのでしょう。
 3年目にしてやっと、完全に閉じられた障子を見ることができました。
コメント
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