ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

誕生日おめでとうK!

2011年08月24日 | 家族とわたし
息子Kが23才になった。

この子は、無事に大人になってくれるやろか……と、何度も何度も心配しては、
そんな不吉なことを考えるもんやないっ!バカたれ!と、自分で自分を叱った。



今はもう、そんな心配はしない。
もう大丈夫。
彼は彼自身で、自分の身を守れる大人になった。

旅行中、ちっちゃなK君の手を見るたびに、ちっちゃかったあんたの手を思い出した。


だんだんおっきくなって、そやけどなんか甘えたやったあんたが、もう23才。
なんかっちゅうと、こんなふうに、けったいなポーズや顔を作ったね。


おめでとうK!

旅行から戻ってすぐやったので、料理を作る元気も無く、ガールフレンドのMちゃんも一緒に、近くのバーレストランに行って乾杯した。

あと1年、大学生をして、自分の夢の整理をしたり、新たな挑戦をしたりしながら、大いに23才という時を楽しんでおくれ。

ばいばいMartha's Vineyard!

2011年08月24日 | 友達とわたし
お別れの時がきた。
朝からベーコンエッグを作ってくれたW氏とさよならをして、フェリーの港にやって来た。


G、ほんまにほんまにありがとう!この夏は超~特別な夏になりました。

Kちゃんといっぱい話をしながらのドライブは、旦那とふたりだけのより、時間が数倍早く過ぎるような気がした。
家族のこと、仕事のこと、原発のこと、日本のこと、
そんなこんなを話しているうちに、「あぁ~、話してるとやっぱ、どんどん現実の世界に戻っちゃう気がする……」とKちゃん。
彼女達は渋谷区の住人。
葛飾区で突如、閉鎖になった地域があったり、K君の保育園も砂場の汚染がけっこう高かったりして、今PTAの親達がお金を出し合って、除染を頼もうという話が上がっているとか……。
旅行中、とりあえず話題に上げないようにしていた事が、チラチラと話の中に入ってくる。

わたしもできたら、大好きな友人として考えたら、できるだけ早く、こちらに戻れる方法を見つけて戻ってきて欲しいと思ってしまう。
K君はまだちっちゃいし、Kちゃんだってまだまだこれから赤ちゃんを産む可能性がある女性だもの。
それを思うと、今すぐにでも、飛行機なんかキャンセルして、二人だけでもこっちに残り!と叫んでしまいそうになる。
彼女はすごくいいセンスを持つ映画の作り手で、若くてしっかりしていて、どこでだって成功できる人だと思う。
けれどもGは、今はとても大切な境目にいる会社員で、KちゃんとK君をめちゃくちゃ愛していて、離れて暮らすことなんかどうしてもできないっぽい。
とりあえずまだ東京だし……そう思っている節もある。
その東京が、かなり危ない状況にあることを、だからわたしは強く言えなかった。
どういうふうにかなり危ないのか、実際に自分の足で歩いて測ったこともない自分が、そこで生活をしている人達に、なんでもいいから引っ越しなさい!などと、どうして言えるか……。
人生を変えることができるのは、変えようと強く心に決めた人だけだ。
人に言われてできることではないのだ。
自分で調べて、自分で考えて、自分で決めた人だけだ。

帰り道で、行きに突然現れた原発がまた見えた。


この原発の近くに住むemillyちゃんから聞いた話によると、万が一の事故に備えて、住民には錠剤(多分ヨウ素剤)が配られているらしい。
日本の原発周辺の地域住人にも、このヨウ素剤が配られていたんだろうか?
福島原発が爆発した後、外で水の配給を待っていた人達は、ヨウ素剤を飲んでから出かけたのだろうか?

マンハッタンへの橋。


旗が半旗になっていた。何か起こったのだろうか……。


再び橋を渡り、懐かしのマンハッタンの街に突入。


ばいばいKちゃん。また会おうね!

家に着いて空を見上げた。
この空は、Martha's Vineyardの空とつながっている。


じぃ~っと茄子を見つめるロビンさん。


畑が「おかえり~」と出迎えてくれた。