ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

心にクイッときた言葉ふたつ

2009年03月10日 | ひとりごと
ひとつめは『鏡は先に笑わない』

いつ、どこで目にしたのか、もうてんで覚えていません。
確か、とても辛いことが続いた方への、慰めとも励ましともとれるメッセージの中にあったと思います。

わたしは今でこそ、イヤなことがあって落ち込んだり腹を立てたりしても、ほんの数時間で気分を変えることができるようになりましたが、
旦那と暮らし始めた頃の17年前はまだ、一旦気分を悪くすると最低3日は仏頂面を決め込むのが癖で、旦那を心底びっくりさせていました。
放っといてくれればよいものを、早く元に戻そうといろいろと気を遣う旦那。
ある日、「怒るのは仕方ないけど、せめて1日の終わりには口ぐらいきいて欲しい。そうでないと、ボクの気が狂ってしまう」と諭されました。
鏡に映る、ブスッとふてくされた時のわたしの顔。不意に目にした時などは我ながら不細工!と驚いてしまいます。
怒っている間は、血も汚れるし、気も病みます。そんな時間は、できるだけ短い方がいいに決まっています。

まあええやんか別に、なるようにしかならへんもんや。と口ずさんでにこり。修行はまだまだこれからも続きます。


ふたつめは『のび太って呼んでいいか』

ご本人の許可を得ないまま、いきなり載せてしまいました。ししははさんの旦那さんの一言です。
上の息子さんが、不本意な結果に終わってしまったテストを鞄の中に入れたまま、おとうさんおかあさんに言えずに悩んでいたようです。
真ん中の弟くんが、同じ時期にとてもいい結果のテストを持ち帰ったこともあって、余計に出し辛かったのでしょう。
うちだって、息子達が小学生だった頃、そういうことがたびたびありました。
わたしはそういう時に、「のび太じゃあるまいし!」と、陰険な声で責めたもんです。
なので、余計にこの、「のび太って呼んでいいか?」が心にしみました。
結果がどうであれ、ちゃんと出さないと駄目じゃないか。そりゃ、お前の気持ちも分からんでもないよ。けどさ、やっぱり隠したりするのはどうだろな?

毎朝毎朝、うちの息子達の目覚ましがこんな風に怒鳴ってました。
「もぉ~まだ起きないのぉ~!ドラえもんベルゥ~!」
うちは家族中でドラえもんが大好きでした。
あの時、「のび太って呼んでええか?」って言えるおかあさんだったら、TもKも、もっと好きになってくれたかなあ、なんて考えてしまいました。