やっとこさ、ダブリン宿泊のホテルを予約しました~。
それにしても。どこも高くてトホホですわ。B&Bはお手頃というイメージでしたが、全然そんなことなくてビツクリ。イギリスに行った時、そんなに高いと思わなかったんだけど…チェコのホテルも安かった。アイルランド、物価はヨーロッパ屈指の高さと後で知って、ちょっとだけ早まったかなと後悔。でも、ガイドブックや関連本を読んだり、映画を観るとやっぱ行きたくなってきます。ひょっとしたら、最後の海外旅行かもしれないので、贅沢はできないけどあんましケチケチせずに、悠遊と過ごそうかなと考えてます。
あとはモハーの断崖に行くため、ゴールウェイという町のホテルを予約するだけです。ワクワク気分に、小型機墜落事故のニュースが冷や水ぶかっけてくれましたが飛行機やっぱ怖いよ~万が一のことを考えて、恥ずかしいものは処分しておかねば♪
お松の独りアイルランド映画祭②
「ブラディ・サンデー」
1972年の北アイルランド、デリー。下院議員のアイバン・クーパーは、公民権を訴える市民デモ行進を指揮していたが、平和的な運動を目的としていたアイバンの意思とは逆に、一部の市民が過激化。英国軍は暴徒を鎮圧するため武力行使に出てしまい…
実際にアイルランドで起きた、イギリス軍によるデモ弾圧“血の日曜日”事件を描いた作品。
かの天安門事件とかもそうですが…こんな非道いこと実際に起こったなんて、唖然、慄然です。武器を持たない一般市民に向かって、躊躇なく無差別乱射だなんて。ほとんど虐殺なんですよ。無抵抗な逃げ惑う老若男女だけでなく、負傷した人を助けようとしてる人たちまで容赦なく狙い撃ち。こんなこと、許されていいわけない。事件後、英国軍の誰も罪を問われず、ウヤムヤにされてしまったとか。怖い…逆らう弱者を、問答無用に圧迫し力で叩き潰す強者…世界中で繰り返されている、終わらない悲劇ですね。集団的自衛権のこととか、不穏な空気が流れている日本も、決して他人事ではありません。
ポール・グリーングラス監督の出世作としても知られている今作。マット・デーモンのジェイソン・ボーンシリーズや「ユナイテッド93」などでも独特だった、グリーングラス監督の臨場感あふれるドキュメンタリータッチな演出、カメラワークは、事件の実況中継と錯覚してしまうほど。デモを指揮する政治家のアイバン・クーパー、デモに参加する若者たち、そして英国軍の3つの視点から、常に緊張と混沌を孕んだムードの中、悲劇へと突き進んでいく過程が描かれています。目まぐるしい人々の動きは、熱気と殺気の坩堝。まさにいつ爆発するか分からない風船を見ているような感覚に襲われます。ついに爆発すると、もうパニック映画状態。観客もそれに巻き込まれて、かなりしんどい思いをしてしまいます。
当時のデリー市民の、貧しく沈鬱で劣悪な生活環境もリアルでした。あれじゃあ鬱屈や鬱憤はたまって、どこかでそれを吐き出したくもなるよな~。みんな真剣に深刻に現状を打破したい、英国に抗議したいと思っているのと同時に、特に若者たちは何だかお祭り気分で浮かれてる感じでもあって、それがまさかこんなことになるとは…という嘆きや痛みを深くしています。まさか英軍があそまでやるなんてねえ。英国をナメてしまったシッペ返し、代償はあまりにも高かった…それにしても。いくらなんでも、あんなゾウがアリを踏みつぶすようなこと、非道すぎますよ。イギリスは、なぜあそこまで思い切った蛮行に走ったのでしょうか。憎悪は憎悪を生む、育てる、という愚かさ悲しさは、いつの時代も、どこの国でも人間であるかぎり、断ち切れないのでしょうか。
70年代のファッションや髪型は、何だかおしゃれに見えました。デモに参加して悲惨な末路を遂げる青年と、軍の暴走を止めようとする若い軍人が、なかなかのイケメンでした。DVD特典の、アイバン・クーパーを演じた俳優と、アイバン・クーパーご本人が事件発生現場を訪れ、当時を振り返るドキュメンタリーも興味深かったです。
ちなみに。マットのジェイソン・ボーンがついに復活!待望の最新作は、グリーングラス監督が再び手掛けるというのも嬉しいですね。待ち遠しい!
それにしても。どこも高くてトホホですわ。B&Bはお手頃というイメージでしたが、全然そんなことなくてビツクリ。イギリスに行った時、そんなに高いと思わなかったんだけど…チェコのホテルも安かった。アイルランド、物価はヨーロッパ屈指の高さと後で知って、ちょっとだけ早まったかなと後悔。でも、ガイドブックや関連本を読んだり、映画を観るとやっぱ行きたくなってきます。ひょっとしたら、最後の海外旅行かもしれないので、贅沢はできないけどあんましケチケチせずに、悠遊と過ごそうかなと考えてます。
あとはモハーの断崖に行くため、ゴールウェイという町のホテルを予約するだけです。ワクワク気分に、小型機墜落事故のニュースが冷や水ぶかっけてくれましたが飛行機やっぱ怖いよ~万が一のことを考えて、恥ずかしいものは処分しておかねば♪
お松の独りアイルランド映画祭②
「ブラディ・サンデー」
1972年の北アイルランド、デリー。下院議員のアイバン・クーパーは、公民権を訴える市民デモ行進を指揮していたが、平和的な運動を目的としていたアイバンの意思とは逆に、一部の市民が過激化。英国軍は暴徒を鎮圧するため武力行使に出てしまい…
実際にアイルランドで起きた、イギリス軍によるデモ弾圧“血の日曜日”事件を描いた作品。
かの天安門事件とかもそうですが…こんな非道いこと実際に起こったなんて、唖然、慄然です。武器を持たない一般市民に向かって、躊躇なく無差別乱射だなんて。ほとんど虐殺なんですよ。無抵抗な逃げ惑う老若男女だけでなく、負傷した人を助けようとしてる人たちまで容赦なく狙い撃ち。こんなこと、許されていいわけない。事件後、英国軍の誰も罪を問われず、ウヤムヤにされてしまったとか。怖い…逆らう弱者を、問答無用に圧迫し力で叩き潰す強者…世界中で繰り返されている、終わらない悲劇ですね。集団的自衛権のこととか、不穏な空気が流れている日本も、決して他人事ではありません。
ポール・グリーングラス監督の出世作としても知られている今作。マット・デーモンのジェイソン・ボーンシリーズや「ユナイテッド93」などでも独特だった、グリーングラス監督の臨場感あふれるドキュメンタリータッチな演出、カメラワークは、事件の実況中継と錯覚してしまうほど。デモを指揮する政治家のアイバン・クーパー、デモに参加する若者たち、そして英国軍の3つの視点から、常に緊張と混沌を孕んだムードの中、悲劇へと突き進んでいく過程が描かれています。目まぐるしい人々の動きは、熱気と殺気の坩堝。まさにいつ爆発するか分からない風船を見ているような感覚に襲われます。ついに爆発すると、もうパニック映画状態。観客もそれに巻き込まれて、かなりしんどい思いをしてしまいます。
当時のデリー市民の、貧しく沈鬱で劣悪な生活環境もリアルでした。あれじゃあ鬱屈や鬱憤はたまって、どこかでそれを吐き出したくもなるよな~。みんな真剣に深刻に現状を打破したい、英国に抗議したいと思っているのと同時に、特に若者たちは何だかお祭り気分で浮かれてる感じでもあって、それがまさかこんなことになるとは…という嘆きや痛みを深くしています。まさか英軍があそまでやるなんてねえ。英国をナメてしまったシッペ返し、代償はあまりにも高かった…それにしても。いくらなんでも、あんなゾウがアリを踏みつぶすようなこと、非道すぎますよ。イギリスは、なぜあそこまで思い切った蛮行に走ったのでしょうか。憎悪は憎悪を生む、育てる、という愚かさ悲しさは、いつの時代も、どこの国でも人間であるかぎり、断ち切れないのでしょうか。
70年代のファッションや髪型は、何だかおしゃれに見えました。デモに参加して悲惨な末路を遂げる青年と、軍の暴走を止めようとする若い軍人が、なかなかのイケメンでした。DVD特典の、アイバン・クーパーを演じた俳優と、アイバン・クーパーご本人が事件発生現場を訪れ、当時を振り返るドキュメンタリーも興味深かったです。
ちなみに。マットのジェイソン・ボーンがついに復活!待望の最新作は、グリーングラス監督が再び手掛けるというのも嬉しいですね。待ち遠しい!