



19世紀のドイツ。不動産会社で働く青年トーマスは、悪夢に悩まされる新妻エレンを残し、雇い主の命を受けトランシルヴァニアにある古城へ赴く。城主であるオーロック伯爵の正体は、呪われた吸血鬼ノスフェラトゥだった…
サイレント映画や、ドイツのヴェルナー・ヘルツオーク監督の作品などでも有名な、吸血鬼ノスフェラトゥの最新ハリウッド版。今年のアカデミー賞でも数部門でノミネートされるなど、怪奇映画ながら高く評価された話題作。日本でも5月に公開決定!いち早く観ることができました(^^♪

子どもの頃から私、怪奇映画や漫画が大好きなんですよね~。特にドラキュラ系がマイフェイバリット。最近もアニメ「ババンババンバンバンパイア」楽しんでます



ノスフェラトゥよりも怖くてヤバかったのが、ヒロインのエレンです。悪魔憑き+メンヘラという、最悪最狂な状態!夢遊病でフラフラしてるのはまだいいとして、白目剥いて口からアワ吹いてヨダレたらして大暴れ、わめき散らしのたうち回る狂態、宙に浮かんだりありえない奇形ポーズなど、ほとんど「エクソシスト」。顔面崩壊のイタコ演技だけでなく、オールヌードや化け物とのファッ〇シーンなど、阿鼻叫喚なイカレまくりっぷりは、ちょっと「ポゼッション」のイザベル・アジャーニ(奇しくもヘルツオーク監督の「ノスフェラトゥ」のヒロイン)を彷彿とさせました。さすがにポゼッションのアジャーニには及ばないながらも、エレンを激演したリリー・ローズ・デップもドン引き級の狂演。両親が大物スター、世界で最も有名なサラブレットのひとりで、ティモシー・シャラメの元カノとしても有名な彼女、演技するところは初めて見ました。七光りの自称女優、チャラいセレブ娘かと思いきや、どうしてどうして。すごい女優じゃん!役者魂は両親以上かも。あそこまでやる2世女優、他に思い浮かばない。キムタクの娘とか、絶対不可能だろうし。美しいというより、アート系な個性派。顔はジョニーにもヴァネッサにも似てますね。

オーロック伯爵/ノスフェラトゥ役は、「IT」の悪魔ピエロ、ペニーワイズ役で知られるビル・スカルスガルド。イケメンの兄アレクサンダーとは、見た目も路線も違う若き怪優。ペニーワイズ以上に素顔が判らなくなってるメイク。まだ若くて筋骨たくましい巨体は、強大な怪物を演じるにはぴったりなのですが、演技がパワフルすぎるというか、人間に恋をしてしまった苦しさとか切なさとか、もうちょっと繊細な部分も出してほしかったかも。↑の画像、ノスフェラトゥに扮してるビルですが、劇中ではこんな感じじゃないんですよね~。


エレンの夫トーマス役は、元子役のニコラス・ホルト。すっかり大人の俳優に成長しましたね~。すごい長身でたくましい風貌だけど、顔はまだ少年っぽくて可愛いです。彼もなかなか熱演してるのだけど、ブっとんでるリリー・ローズにタジタジ、オロオロ、圧倒されてました。トーマスの友人役は、最近躍進著しいアーロン・テイラー・ジョンソン。彼もイケメンですね。ノスフェラトゥとの闘いを指揮するオカルト教授役、名優ウィレム・デフォーもノスフェラトゥより怖い怪人っぷり。

観る者が異界に入り込んだかのような感覚になる、ダークでスタイリッシュな映像と演出も秀逸。オーロック伯爵の廃城や、ペストが蔓延する街のゴシックな雰囲気など、冷ややかで美しい悪夢のよう。セットや衣装も素晴らしく、時代劇ファンなら必見。

↑ ビルとアーロンが同い年の34歳、ニコラスが1つ上の35歳、3人ともキャリア順調で、それぞれ話題の新作が待機中。ニコラスは新スーパーマンの悪役、アーロンは新007候補、アンソニー・ホプキンスと共演した新作のビル、予告編観たけどカッコよかった!怪人じゃないビルも楽しみ(^^♪
シリーズ化されるかな?
ところで先ほどのNHKのニュースでも触れていましたが、楳図先生の「わたしは真悟」の未発表(書籍未収録)原稿が今日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて、特集企画の一環として掲載されます。
これは永久保存版です。ちなみに今週号の雑誌名のロゴが紅白の「楳図カラー」であるのです。
「週刊~」の方はNHKでわざわざ発売日に告知をするのは珍しいと思いました。
今日プロ野球
実写版ババンババンバンバンパイア、7月に公開決定(^^♪お蔵入りしなくて安堵!吉沢亮扮する吸血鬼が人間の家に忍び込むシーンとか、何か笑えなさそうだけど(笑)。
哀悼、楳図先生。カープ、予想以上にダメダメで今年は最下位確定ですね(;´д`)トホホ