昨夜、いつもとは違うコンビニに買い物へ。
行き帰りの夜道が、何か怖かった...柄の悪いガキんちょグループと出くわしたり、怪しげな自転車とすれ違うたびに、ビクビク。近所なのにほとんど足を踏み入れない場所では、何でもないもの、見慣れているはずのものでも、どこか違和感が。
なるべく見知った場所や人とだけ、な私。そんなんじゃダメ、どんどん未知なる道を探し歩いてみないと、どこかで咲いてる幸せの花は見つからないわよ♪なんて、花の子ルンルンに説教されそうですが、でもでも、咲いてるかどうかも分からん幸せの花を発見するより、確実にいる凶悪少年少女や通り魔に脅されたり刺されたりする可能性のほうが高いだよぉルンルンよぉ!
というわけで、今夜からはいつものコンビニへ行きます...
「凍える鏡」
童話作家の香澄は、都会の片隅で描いた絵を売っている青年・瞬と出会う。心に深い傷と闇を抱える瞬は、香澄の娘で精神科医である由里子のカウンセリングを受けるが、診療は失敗に終わる。瞬は香澄とともに、彼女の住む山荘で暮らし始めるが...
美しいけど不吉な感じがするタイトルや、人格障害の青年とか母娘の確執とか、何だかドロドロなサイコサスペンス?と観る前は思ってたのですが、全然そんな内容ではありませんでした。現代人の孤独と愛への渇望を、愁いと優しさの混じった寓話みたいに、淡々と描いていました。こういう系統の映画が苦手な人には、かったる~い!退屈~!かもしれません。
香澄は独りで老いることへの不安、瞬は子供時代に受けた虐待が原因のトラウマ、由里子は母親に愛されず認めてもらえないという虚しさ。三者が葛藤をぶつけ合う姿は、悲痛で暗澹となってしまいます。苦悩や孤独も結局はエゴの産物なんだなと、三人を見てて思ってしまいました。傷つきたくない、独りでいたくない、と悲しいエゴで人里離れた山荘に篭る香澄と瞬。それが許せず束の間の幸せな二人の冬眠を破ろうとする由里子。三人の凍りついた心が寒々しい。でも、自分以外の誰かのことを大事に思えた時、吹雪はやみ氷は溶けて春を待つ準備ができる、というラストは救いがあって、温かい気持ちになれます。物語にシンクロする香澄の童話が、優しい味わいで良かったです。
瞬、香澄、由里子のキャラと演じる役者が、それぞれ深みと魅力がありました。
瞬役は田中圭。Kくんといえば、ワタシ的にはウォーターボーイズの安田くん、なんですよねえ。あの安田くんは、ホントおいおい~なキャラだったよなあ。ちょっと成長した安田くん、じゃない、Kくんと久々の再会。やっぱ可愛いですねえ。向井理+クォン・サンウ、みたいな顔?繊細なイモイモしさが好き。チャラいところがない清潔感も。あんまり個性強烈!じゃない無色感は、どんな役でもやれそうなメリットになってる。それと、可愛いけど結構男っぽいのも魅力。紅を引いたような唇が、ちょっと妖しくもあったけど。演技も上手ですよね彼。名女優の渡辺美佐子と堂々と渡り合える若い俳優、なかなかいないと思うし。向井理じゃ、まず瞬役は無理だもん。
トラウマ男子を熱演したKくん。どよよ~んとした雰囲気、キョドキョドした目つきに歪んだ怒鳴り声、女を縛るSな癖、結構ヤバかった。こんな子が通り魔や放火魔やホテトル嬢殺しになるんだな、と思わせる怖さ危うさをよく出してました。でも、時おり見せる笑顔の無垢さときたら!ここが曲者な瞬です。ヤバいけど可愛いので、老婆もギャルも気を許してしまう。無意識に女を惹きつけてるんですよね。凶悪犯罪者には、こーいうタイプが多いと聞くし...
でも瞬、人格障害?ちょっとキレやすい内向的な男の子って程度に思えたけど。S癖も、あの程度じゃ病的じゃないし。それと。瞬を絵の才能のあるイケメンに設定したのは、もちろん映画的には当然で正解なんだけど、あれがブッサイクで無能な子だったら、香澄に拾われることもなかったんだろうなーと苦笑。どうでもいいけど、瞬って香澄に会う前までは、どーやって生計立ててたんだろ。路上の絵描きで食っていけるわけないし。死んだ親の遺産でもあったのかな。瞬の着てるシャツやパーカー、可愛くてオシャレだった。
知的で優しい老作家・香澄役は、名女優の渡辺美佐子。渡辺さんといえば、ワタシ的には大奥83の春日局、なんですよねえ。久々に御姿を拝見。ご壮健そうで安心。彼女の熟練演技よりも、こんな可愛い男子を家に連れこんで仲良く二人っきりなんて!と、羨ましさのほうに心を占められました。私もKくんみたいな子、どっかで拾いたい!でも、香澄のように彼と清い擬似家族、なんて無理♪
由里子役の富樫真は、舞台を中心にしてる女優?なかなか美人だった。ラスト近く、お母さんの養子になんかならないわよね?と、瞬を押し倒して彼のシャツの下に手を...のシーン。あれ、フツーならズボンの中に手を、だよなあ。洋画なら確実に下半身だったはず、と苦笑。
香澄が住む山荘。私もあんな俗塵を遠く離れた静かな場所で、ひっそり暮らしてみたいなあ。香澄と瞬が歩く雪景色が、清冽で美しかったです。
イモカワいい田中圭くん。ananで脱いだ向井おさむっちより、Kくんのヌードのほうがセクシイっぽい?
行き帰りの夜道が、何か怖かった...柄の悪いガキんちょグループと出くわしたり、怪しげな自転車とすれ違うたびに、ビクビク。近所なのにほとんど足を踏み入れない場所では、何でもないもの、見慣れているはずのものでも、どこか違和感が。
なるべく見知った場所や人とだけ、な私。そんなんじゃダメ、どんどん未知なる道を探し歩いてみないと、どこかで咲いてる幸せの花は見つからないわよ♪なんて、花の子ルンルンに説教されそうですが、でもでも、咲いてるかどうかも分からん幸せの花を発見するより、確実にいる凶悪少年少女や通り魔に脅されたり刺されたりする可能性のほうが高いだよぉルンルンよぉ!
というわけで、今夜からはいつものコンビニへ行きます...
「凍える鏡」
童話作家の香澄は、都会の片隅で描いた絵を売っている青年・瞬と出会う。心に深い傷と闇を抱える瞬は、香澄の娘で精神科医である由里子のカウンセリングを受けるが、診療は失敗に終わる。瞬は香澄とともに、彼女の住む山荘で暮らし始めるが...
美しいけど不吉な感じがするタイトルや、人格障害の青年とか母娘の確執とか、何だかドロドロなサイコサスペンス?と観る前は思ってたのですが、全然そんな内容ではありませんでした。現代人の孤独と愛への渇望を、愁いと優しさの混じった寓話みたいに、淡々と描いていました。こういう系統の映画が苦手な人には、かったる~い!退屈~!かもしれません。
香澄は独りで老いることへの不安、瞬は子供時代に受けた虐待が原因のトラウマ、由里子は母親に愛されず認めてもらえないという虚しさ。三者が葛藤をぶつけ合う姿は、悲痛で暗澹となってしまいます。苦悩や孤独も結局はエゴの産物なんだなと、三人を見てて思ってしまいました。傷つきたくない、独りでいたくない、と悲しいエゴで人里離れた山荘に篭る香澄と瞬。それが許せず束の間の幸せな二人の冬眠を破ろうとする由里子。三人の凍りついた心が寒々しい。でも、自分以外の誰かのことを大事に思えた時、吹雪はやみ氷は溶けて春を待つ準備ができる、というラストは救いがあって、温かい気持ちになれます。物語にシンクロする香澄の童話が、優しい味わいで良かったです。
瞬、香澄、由里子のキャラと演じる役者が、それぞれ深みと魅力がありました。
瞬役は田中圭。Kくんといえば、ワタシ的にはウォーターボーイズの安田くん、なんですよねえ。あの安田くんは、ホントおいおい~なキャラだったよなあ。ちょっと成長した安田くん、じゃない、Kくんと久々の再会。やっぱ可愛いですねえ。向井理+クォン・サンウ、みたいな顔?繊細なイモイモしさが好き。チャラいところがない清潔感も。あんまり個性強烈!じゃない無色感は、どんな役でもやれそうなメリットになってる。それと、可愛いけど結構男っぽいのも魅力。紅を引いたような唇が、ちょっと妖しくもあったけど。演技も上手ですよね彼。名女優の渡辺美佐子と堂々と渡り合える若い俳優、なかなかいないと思うし。向井理じゃ、まず瞬役は無理だもん。
トラウマ男子を熱演したKくん。どよよ~んとした雰囲気、キョドキョドした目つきに歪んだ怒鳴り声、女を縛るSな癖、結構ヤバかった。こんな子が通り魔や放火魔やホテトル嬢殺しになるんだな、と思わせる怖さ危うさをよく出してました。でも、時おり見せる笑顔の無垢さときたら!ここが曲者な瞬です。ヤバいけど可愛いので、老婆もギャルも気を許してしまう。無意識に女を惹きつけてるんですよね。凶悪犯罪者には、こーいうタイプが多いと聞くし...
でも瞬、人格障害?ちょっとキレやすい内向的な男の子って程度に思えたけど。S癖も、あの程度じゃ病的じゃないし。それと。瞬を絵の才能のあるイケメンに設定したのは、もちろん映画的には当然で正解なんだけど、あれがブッサイクで無能な子だったら、香澄に拾われることもなかったんだろうなーと苦笑。どうでもいいけど、瞬って香澄に会う前までは、どーやって生計立ててたんだろ。路上の絵描きで食っていけるわけないし。死んだ親の遺産でもあったのかな。瞬の着てるシャツやパーカー、可愛くてオシャレだった。
知的で優しい老作家・香澄役は、名女優の渡辺美佐子。渡辺さんといえば、ワタシ的には大奥83の春日局、なんですよねえ。久々に御姿を拝見。ご壮健そうで安心。彼女の熟練演技よりも、こんな可愛い男子を家に連れこんで仲良く二人っきりなんて!と、羨ましさのほうに心を占められました。私もKくんみたいな子、どっかで拾いたい!でも、香澄のように彼と清い擬似家族、なんて無理♪
由里子役の富樫真は、舞台を中心にしてる女優?なかなか美人だった。ラスト近く、お母さんの養子になんかならないわよね?と、瞬を押し倒して彼のシャツの下に手を...のシーン。あれ、フツーならズボンの中に手を、だよなあ。洋画なら確実に下半身だったはず、と苦笑。
香澄が住む山荘。私もあんな俗塵を遠く離れた静かな場所で、ひっそり暮らしてみたいなあ。香澄と瞬が歩く雪景色が、清冽で美しかったです。
イモカワいい田中圭くん。ananで脱いだ向井おさむっちより、Kくんのヌードのほうがセクシイっぽい?