まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

レオvsマット 米式無間道

2007-01-19 | 北米映画 00~07
 職場の人たちへプラハ土産を、まるでヴァレンタインデーの義理チョコのように配りました。
 わあ、可愛いお菓子ですね!ありがとうございます!と喜んでくれる彼ら。ごめんね...実はソレって、スーパーで買った、1個60円ぐらいのものなの...と、内心ちょっと罪悪感。海外での大量土産まとめ買いは、現地の庶民的スーパーで、ケチに安くすませるに限る♪

 航空機内映画鑑賞記②
 「ディパーテッド」
 香港映画の傑作「インファナル・アフェア」が、ハリウッドでリメイク!というニュースには、大きな期待と小さな不安を抱かされたものです。
 トニー・レオンの役はジョニー・デップ、アンディ・ラウの役はブラッド・ピットなら、最高に理想的なキャスティングなんだけどなあ。年齢的にもピッタリだし、役者としての格も釣り合うし(どっちがクレジット、上になるかな?)、話題性も抜群だし、と妄夢していた私。何かのインタビューで、トニーもアンディも、ジョニー&ブラピならいいね、と答えていたのを読んで、やっぱそーだよな!そーなってほしい!と、ワクワクしながら決定を待ったものです。
 一時期、ブラピは確定?という噂も流れ、いよいよジョニーだ!と期待に胸が踊る。が、残念ながらジョニーが出演するという話は聞こえてこず、ブラピも降板?の流れになり、がっかり。あ~あ、結局ショボいメンツになるのかな...と、もう関心も薄れつつあった中、驚きの顔合わせが発表されたのでした。

 レオナルド・ディカプリオとマット・デーモン。
 ええ~!?ぜんぜん違うぞ!?でも、レオもマットも大好きな私。ショボいどころか、かなり豪華で面白い。嬉しい、けど、否めない違和感...
 いったい、どーなることやら、と期待より不安が大きかったが、蓋を開けば...全米で大絶賛の嵐!賞レースでも、数々の賞を獲得。オスカーの呼び声も高いなど、大成功を収める結果に。
 俄然、私の期待感は再熱。でも、一抹の不安も、やはり払拭できない。だって、やっぱ違うんだもん!アンパンマン顔でガキっぽいレオが哀愁の男前トニーに、ゴリラ顔でイモっぽいマットが端正な美男アンディには、どうしてもカブらなくて...
 でも、そんな不安は、ほとんど杞憂だったようです。
       
 レオもマットも、すごく良かったです。トニー&アンディとは違う、それぞれの個性と魅力で、香港オリジナルとは異なる味わいの映画にしていました。
   
 レオ、男になったなあ。「ギルバート・グレイプ」時代からのファンとしては、悲しいぐらい隔世の感...あの可愛いポッキー少年が、無精ヒゲにマッチョな筋肉、女とエッチも!私も、年をとるわけだよ...
 すっかり男になってしまったレオくんですが、やっぱすげー童顔は隠せません。もう30過ぎてるのに、まだ彼独特の“蒼い狂気”は色あせてない。絶体絶命な状況に追い詰められて、精神のバランスを崩していく若者って、もともとレオの得意とする役。なので、あまり目新しくはないけど、相変わらず驚嘆させられ、圧倒されずにはいられない、レオの迫真演技です。やっぱ彼は、凡百の俳優とは違う。タダ者じゃないよ。
 
 レオが天才なら、マットは秀才なんだろうなあ。レオのように、はっと目を奪い驚かせる演技はしないけど、破綻のない、計算の行き届いた演技は、見ていて安心できる。ていうか、彼は何やっても私には可愛く見えるんだよ。ルックスが、もうモロ私のタイプなので。見てるだけで、満足満足
 でもマットはエリート役、やっぱ似合わないなあ。マットご本人は、高学歴な知的人間だとは分かっていても、そう見えないし。スーツも相変わらず似合ってない。
 あまり比較したくないけど、ほぼ同じ内容&キャラでも、やっぱ結果的には、オリジナルのほうが、奥深く強烈かも...
 レオもマットも、何だろう?何かが足りない。そう、悲しみだ。トニーとアンディが背負っていた、重く深い悲しみ。レオは狂気ばかりが先走ってるし、マットは単に卑劣で狡猾なだけのキャラになってるのが、惜しい。それはまあ、演技以上に二人が、男の色気や哀愁を醸すには、まだ早い(永遠の少年レオと、万年青年マット。ただでさえ、実年齢より若く見えるし)からでしょう。

 それにしても。レオとマット、何だか兄弟みたいに見えて...さらに、マーク・ウォールバーグも加わって、猿人系ブラザーズみたいだった。
 でも、これって、オスカー作品賞を獲るほどの作品なのかなあ。すごく面白くて、上手にリメイクしてたけど...アメリカ人のほとんどは、香港オリジナルの存在を知らないんだろうなあ。
 ジャック・ニコルソン、相変わらず強烈な存在感&怪演だけど、マフィアって感じじゃないよなあ。スコセッシ監督のマフィアものといえば、やっぱデ・ニーロでしょ。
 主人公の男二人に恋される精神科の女医。オリジナルのケリー・チャンも、何でこんな小娘に...と納得できなかったけど、リメイク版は、さらに???!な女。ただの二股女じゃん!?しかも全然美人じゃないし!って、やっかみバリバリな私です。

 
 
コメント (8)
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