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まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

愛が見えない

2015-05-31 | 韓国映画
 お松の第5回独り韓国映画祭⑤
 「ブラインド」
 警察大学の学生スアは、事故で失明してしまう。盲導犬スルギと暮らしながら復学を目指していたスアは、連続女性誘拐魔の犯行に遭遇してしまい…
 久々に見たユ・スンホくん、かつての名子役も、すっかり大人の男に成長して、と思いきや…
 
 「善徳女王」の頃と、あまり変わってませんでした。まだまだ少年って感じです。安心したような、ちょっと残念だったような。今は少年ですが、いい男になるだろうな、という期待は抱かせてくれるスンホくんです。声と瞳がきれいですね~。ちょっと屈折した優等生、というイメージの彼が、珍しく不良っぽい役。チンピラな髪型やファッション、アホっぽい表情・台詞が新鮮でしたが、すごく賢そうなところは隠せない。芯が凛としてるところは不変。

 誘拐事件に巻き込まれ、ヒロインを助けるヒーローな彼は、カッコいいというより可愛かったです。ヒロインと恋愛に発展しそうな気配など微塵もなく、ヒロインが事故で死んだ弟分の子を彼に重ねるように、最初から最後まで可愛い弟キャラに徹していたのも萌え設定でした。あんな可愛い男の子に、守られ励まされ慰められてみたいものです。

 お話じたいは、フツーのサイコサスペンスです。暗闇の中で恐怖を体験、闘いを余儀なくされる盲目のヒロインといえば、オードリー・ヘプバーンの「暗くなるまで待って」を彷彿とさせます。目が見えないゆえに研ぎ澄まされた感覚、洞察力がスゴかった。もし私が失明しても、あんな風になれないだろうし。ヒロインを演じたキム・ハヌル、彼女ももう結構なベテラン女優のはずですが、老けないですね~。美人だけど地味だからかな。抑えた演技が良かったです。

 サイコな犯人が、かなり雑なキャラだったのが残念。あんな行き当たりばったり、どうにでもなれ的な犯行なのに、なかなか発覚しないし捕まりもしないなんて。韓国の警察、どんだけいい加減で無能なんだよ、と呆れました。盲導犬のスルギが、けなげで泣けます。日本でも盲導犬を刺すという卑劣極まりない事件が起きましたが、犯人捕まってないですよね。
 事件よりも怖かったのは、韓国の貧困層が住む地域の、あの独特の暗さと狭さ。迷路みたいに入り組んだ路地とか、昼間でもドヨヨ~ンと薄暗く淀んだ雰囲気とか、住んでる人たちのガラの悪さとか、環境が劣悪すぎ。強盗とか暴行とか日常茶飯事みたいな感じで怖いです。

 ↑ユ・スンホくんを初めて見た時は、ソ・ジソブの弟?!と思った。そっくりなことでファンの間でも認識されてる二人、実際にも兄弟、いや、恋人のように仲良しみたいです。早く映画かドラマでの共演が実現しますように♪

過去のある人妻!

2015-05-24 | 韓国映画
 お松の第5回独り韓国映画祭④
 「夜の女王」
 さえない会社員ヨンスは、一目惚れした美女ヒジュに猛アタックし、彼女とめでたくゴールイン。幸せな結婚生活を満喫していたヨンスだったが、あることがきっかけでヒジュが悪名高い伝説のクラブクイーン、レクシーと同一人物ではないかという疑惑を抱き始めて…
 あまたいる大好きな韓流男優の中で、誰がいちばんタイプか、誰と臥所を共にしたいか、と問われたら…今まっさきに顔が浮かぶのは、チョン・ジョンミョンかもしれません。ミョン太、どストライクな男なんですよ何もかもが。お猿な童顔、スラリとしてるけどガッチリ筋肉質な長身、可愛らしいけど男らしい雰囲気。恋するなというほうが無理です。そんなミョン太の魅力を、映画でも再確認。

 小心者のダサ男、非モテ男の役なんだけど…ぶっちゃけ、これでモテないわけないだろ?!なカッコカワイさでした。髪型とかキャラとかでダサさを強調してたけど、小顔!背が高い!足が長い!スタイルよすぎ!ブサメンにもダサメンにもなれない美点が多すぎます。

 それにしてもミョン太って、ほんと年上女キラー、ヌナ(お姉さん)殺しですよね~。私にはないはずの母性本能をくすぐりまくり。ミョン太のあの無垢な笑顔、悲しそうな上目づかい、捨てられ仔犬みたいな寂しげな風情は、心臓に悪いほど胸をキュンキュンさせます

 ミョン太の可愛さには、わざとらしさとか媚とかが全然ないんですよね~。香取しんごとか上地ゆうすけとかと違って、イラっとさせたり気持ち悪い男ぶりっこじゃないんです。それはおそらくミョン太が、可愛いけど同時に男らしいからでしょう。

 気弱でお人よしな役でも、芯にある“男”が強い濃ゆいんですよ。草食男子になはれない♂フェロモンが出てるんです。可愛がりたい甘やかしたいと思わせると同時に、甘えたい頼りたいとも女に願わせる男らしさこそ、ミョン太の魅力ではないでしょうか。

 ベタボレしてる恋女房にワンコなミョン太、ほんと可愛い!わしもミョン太に膝枕、耳掻きしたい~!嫁の過去に右往左往、血眼になって彼女の過去をほじくり返し、おかしな妄想にとり憑かれて暴走するミョン太が、キュートに危ない。あのストーカー予備軍みたいな愛も、ミョン太だから許せるのであって、あれがフツーの男だったら、鬱陶しいし重い怖いかも。それにしても。ミョン太ももう30過ぎだけど、いい感じにとっちゃん坊や化してますよね。可愛いおじさんになりそう。

 惜しむらくは、せっかくのミョン太の♂フェロモンが活かされていなかったこと。韓流男優といえばの無駄脱ぎもなし。ヨンスとヒジュ、とても夜の夫婦生活、子作りしてるとは思えないカップルだったし。キツネちゃんとかファッション70’sの、セクシーなミョン太が懐かしい。

 映画じたいは、他愛もないドタバタラブコメで、特筆することはなし。ヒジュの過去も、大したことないし。殺人鬼とか売春婦だったとかならともかく、ただのヤンキーぐらいで大騒ぎしすぎ。ヤンキー時代のヒジュや元ヤン友だちの、ベタなスケバンキャラは笑えました。

 ヒジュ役は、ミョン太とは「ファッション70’s」でも共演してたキム・ミンジョン。瀬川瑛子に似てる?
 ヨンスの親友役は、「根の深い木」などの名脇役キム・ギバン。ワタシ的には、某事務所のタレントなんかより彼みたいな男のほうがイケて見えるんですよね~。
 この映画の理想妄想イルボンリメイクキャストは、これニダ!

 ヨンス … 池松壮亮
 ヒジュ … 木村文乃
 ヨンスの親友 … 淵上泰史
 ヒジュの親友 … 椿鬼奴
 整形イケメンの社長 …丸山智己 
 伝説のDJ … 平山浩行

 こんなん出ましたけどぉ~?
 「とめはね!」の壮亮くん、ちょっとヨンスに似てる役で可愛かったから、またコメディにも出てほしいです。

 除隊後は、休むことなくドラマに出まくってたミョン太。さしものタフな彼も、過労で帯状疱疹に罹ってしまったとか…お大事に!


乱を好む貌

2015-05-21 | 韓国映画
 お松の第5回独り韓国映画祭③
 「観相師」
 15世紀の朝鮮。顔を見ればその人のすべてが判る天才的な観相師ネギョンは、義弟のペンホン、ひとり息子ジニョンと3人で山奥に蟄居していた。息子のために人生をやり直そうと、ネギョンはペンホンと共に都へ移り住み、ある殺人事件を観相師として解決し評判となる。一方、宮廷では権力者のキム・ジョンソと王の弟である首陽大君が、王位をめぐって対立していた…
 去年、劇場で見逃してしまい残念に思ってた作品。期待通り、すごく面白かったです。やっぱ韓国映画、侮れんわ~。今や、観たいと思う作品は邦画よりも、韓国映画のほうが多いですもん。内容はもとより、俳優の演技も魅力的で挑戦的でユニーク(女優はビミョーだが)。日本だって、すぐれた俳優はたくさんいますが、彼らが素質や力量を示すことができるような作品よりも、子どもとジジババ向けの毒にも薬にもならん作品しか作れないのが、邦画の嘆かわしい現状です。
 閑話休題。私、時代劇、特に陰謀渦巻く宮廷ドラマが大好きなんですよ。権力をめぐって暴と智の熱い火花を散らす男たちって、カッコいいですよね。しかもこの映画、女がほとんど出てこない関わってこない男まつり映画なんですよ!女への愛とか恋とかベタベタしくて甘い要素がないのが、ほんと気持ちよかったです
 血なまぐさく荒々しい陰謀と策謀、激流のように主人公と観客を飲み込む展開は、退屈にダレることを許しません。前半はかなりコメディタッチ。宮廷の権力闘争に主人公が巻き込まれて始めると、ハラハラなサスペンスタッチに、そして悲劇的なドラマに。ラスト近くのクーデターは、まさに悪夢の地獄絵図!目を背けたくなるような残虐で野蛮なシーンが多いのも、韓国映画ならではです。眠らせた首陽大君にこっそりホクロをつける手術シーンとか、ミッションインポッシブルちっくでスリリング。ネギョンの目がえぐられそうになるシーンとか、予測不可能な恐怖に満ちて怖かった。韓国時代劇のコスチュームも、目に楽しいです。色合いや型が、清らかで緩やかなのが素敵。

 それにしても。観相ってスゴいですね~。ネギョンの見立ては、ほとんど超能力。学んで習得できるもんじゃないでしょ。見えないものが見えてしまう特殊能力が備わってるのって、決して幸せなことじゃないんですね。ネギョンがたどる運命からして、祝福された才能というより、不幸を招く呪いとしか思えなかったです。
 ネギョン役は、名優ソン・ガンホ。一見気のいいおっさんだけど、心に深い傷とか狂気的な激情を秘めてる男役は、ガンホおぢさんの十八番ですね。おバカ演技もシリアスな演技も秀逸。ひとり息子への優しさや苦しみに揺れる彼の表情が切なかったです。
 ネギョン義弟ペンホン役は、「キング」で寡黙なイケメン将校を演じてたチョ・ジョンソク。ドラマでは静かな二枚目でしたが、今回はハイテンションなお調子者役を好演。杏の夫に似てる?ちょっとだけ上半身裸見せ。いいカラダ!
 ネギョンの愛息ジニョン役は、「シークレットガーデン」で天才アーティスト役を演じてた男子ですね。私好みのイケメンじゃないのが残念。今回は、すごい可哀想な役でした
 それにしても。父、義弟、息子の関係が、ちょっと危ないんですよ。情が深すぎるというか。義兄弟同士でベタベタイチャイチャ、ぴったりくっついて同衾とかしてるし。仲が良すぎ!少年への男ふたりの愛情は、ほとんどBLだったような
 首陽大君役のイ・ジョンジェが、ちょんまるカッチョよかった~

 コミカルな内容が、彼が登場したとたん空気一変!マフィアもののような雰囲気に。初登場シーンからして、つかみはOK!な男前っぷり。

 一見フツーっぽく、これといった強烈な特徴がない風貌+高い演技力で、どんな役もできるジョンジェが、珍しく悪役に挑戦。冷酷で残忍、雄々しく猛々しい覇気に満ちた悪のカリスマぶりに惚れ惚れしました。ほんとは悲しい事情があって、などといった中途半端な悪ではなく、徹底的に無情で非情な悪人だったのが返って痛快だった。悪い男の役だけど、清々しい透明感とか、優しげだけどどこか掴めない、謎めいているという魅力と個性は不変なジョンジェでした。

 スタイルがいいので、何を着ても似合うジョンジェ。もちろん時代劇の衣装もバッチグー(死語)。脱いだらスゴいジョンジェですが、今回の脱ぎは後姿だけ。美しい背中でした。

 キーセン役のキム・ヘスは紅一点、おちゃめな美熟女で素敵。ジョンジェとは「10人の泥棒たち」でも共演してましたね。キム・ジョンソ役は、「根の深い木」で宮廷を牛耳る怖い先王を演じてたおぢさまですね。今回は高潔な善人役。貫禄と威厳があって、彼もカッコよかったです。
 こういう時代劇、日本でも作ってほしいなあ。イルボン理想妄想リメイクは…

 ネギョン … 堤真一
 首陽大君 … 瑛太
 ペンホン … 東出昌大
 ジニョン … 野村周平
 キーセン … 壇蜜
 キム・ジョンソ … 吉田鋼太郎

 こんなん出ましたけどぉ~?
 イタい中年化しつつある瑛太が役者として進化、イメチェンするために、ぴったりなカッコいい役だと思う!肉体改造して挑んでほしい。ペンホンは、杏の夫に似てるから彼しか思いつかない。

 ↑いつまでも若々しいジョンジェ。新作の「ビッグマッチ」では、自慢の肉体美をバッチリ見せてくれてるみたいです♪

冷たい目で見つめて

2015-05-06 | 韓国映画
 カープ、まさかの3連勝!!
 初回の珍プレー勝利、2回戦でのアンビリーバブルなボロ勝ち、そして今夜も快勝と驚異の狂喜の3タテですよ~!しかも相手は巨人。気持ちよさもひとしおです。
 昨日はほんと、唖然となるようなゲームでしたよね。初回で10点も奪うなんて、もう後にも先にもない奇跡。その後も今までの悲惨な貧打は何だったの的な快打快打の連発で、気持ちよかった~。巨人の投手が気の毒になってしまうほど。もしあれが逆の立場だったら…と想像しただけでゾっとします。
 大瀬良くん、マエケン、ノムスケ、3人の先発投手の力投もさることながら、やはり今回の連勝の立役者は、阪神から出戻った新井さんに他ありません。

 新井さん、どうしちゃったの。スゴすぎ!開幕前からその尋常でない気合いは知られていましたが、ここにきて爆発ですね~。阪神では精彩に欠けてた新井さん、カープに戻ってからは水を得た魚のような生き生きとした活躍。幸せそう楽しそうだし、やはり彼は心の底からカープが好きだったんですね。戦力としてではなく、黒田さんの話し相手としてカープに引き取られた、と揶揄されてた新井さんですが、どうよどうよ。裏切り者!と怒ってた往年のファンや、どうせ使いものにならんと期待薄だったファンも、認めざるを得ない今の新井さんです。

 いまいち調子が良くなかったノムスケも嬉しい勝利。いけ好かない菅野を打ちのめしてくれて、ありがと!イッチー、中崎どんもいい仕事した!若鯉もやればできる子ばかり!
 それにしても。最下位に沈むカープを完全にナメてたのか、屈辱すぎる3タテをくらってしまった巨人。正直、ざまあwwwですわ。それにしても、マスコミもこぞって巨人いい気味!みたいな感じになってるような?以前は巨人こそ正義の味方みたいだったのに、巨人の人気凋落ぶりは火をみるより明らかで、時代も変わったな~。
 カープ、例年と違い、今年は鯉のぼりの季節までではなく、鯉のぼりの季節から!ですね。カープファンの皆様、ミラクルを信じて応援しようや~

 お松の第5回独り韓国映画祭②
 「監視者たち」
 容疑者の監視・尾行を専門とする特殊捜査班。彼らは謎の犯罪組織を追うことになるが、恐るべき反撃に遭ってしまい…
 すごく面白かったです!想定外と言ってもいいほどに。やっぱ韓国映画は侮れませんよね~。警察ものって、もう食傷気味だしネタ切れ状態ですが、犯罪容疑者の監視と尾行を専門とするこの映画の捜査官たちの仕事ぶりは、なかなか興味深かったです。気づかれぬよう逃がさぬよう、ターゲットを監視・尾行する捜査官たちの水も漏らさぬ連携やテクニック、緊張感に驚嘆。でもあれって、すごい訓練や努力以上に特別な才能が必要だよな~と思いました。意欲や体力気力だけでは勤まらない仕事です。

 サスペンス、アクションとしても良く仕上がっていて、バレる!殺られる!と何度もハラハラさせる演出も秀逸。韓流犯罪ものならではの、血なまぐさく野蛮なシーンもインパクトあり。主な捜査官たちは、本名ではなく動物のコードネームで呼び合うのもユニークでカッコよかったです。捜査官たちに余計な背景やキャラづけがなく、捜査と闘いに焦点を置いていたのも返ってスッキリしていて良かったです。
 それにしても。いつもどこにいても、誰かが自分を観察しているかもしれない、という管理社会の不気味さ、怖さもあらためて痛感しました。監視カメラはもちろん大切だし必要なものだけど、個人のプライバシー、いや、人生までもが覗かれ掌握され、時には操作され利用される可能性もある、という恐怖も感じました。

 キャストも魅力的でした。捜査班長“ハヤブサ”役は、「シルミド」などで知られるシブい演技派俳優ソル・ギョング。大杉連をちょっとカッコよくした感じ?ひょうひょうとしつつ、タフで情味のあるオヤヂ刑事を好演してました。実質の主役、一度見たものを瞬時で記憶する能力をもつ新人捜査官“子豚”役は、「イルジメ」や「王になった男」でヒロインを演じたハン・ヒョジュ。彼女の透明感ある清楚さと、凛とした強さが印象的でした。若い娘なのにどこかニヒル、敏腕でガッツがあるけど、ちょっとコミュ障でヌケてるところもあったりして可愛かった。職務にひたむきな女刑事を熱演してました。こんな女刑事いるか!と鼻白んでしまう篠原涼子よりも、はるかにカッコよくて好感が抱けた。リス役はアイドルグループ2PMのジュノ。可愛いけど、イケメン設定はちょっと???
 そして、チョン・ウソンが悪役に挑戦したことも話題に。

 感情のない殺人ロボットみたいに、冷酷で凶悪な犯罪を重ねる犯罪組織のリーダー“影”役のチョン・ウソン、なかなか怖かったです。悪意とか私利私欲でやってるわけではないので、悪人って感じではない。むしろ狂人に近い感じ?実はいい人、悲しい事情があってやむを得ず、なんてヌルい設定やキャラじゃなかったのも、謎めいた魅力や不気味さがあって良かったです。
 ウソン、役作りで増量したのでしょうか。その大きな体からは、ゴゴゴゴ、ヌオオオ~っという効果音が聞こえてきそうだった。ヘマした部下への非道すぎるお仕置きや、敵をブズブスとメッタ刺し、俊敏でキレのある格闘など、韓国の男優って屈強そうでカラダがデカく、実際にも格闘技の心得があったり兵役の経験があるおかげで、迫力と怖さがある。甘っちょろい日本のイケメン俳優とは、やっぱ違いますよね。怖いウソンでしたが、でも全然キモくなく、やっぱ男前!美男というより、可愛らしい顔。つまんない映画で中途半端な主役するよりも、こういう映画でユニークな悪役を演じて目立ちまくったほうが、役者としては美味しいです。着替えシーンで、チラっとだけ上半身裸サービス脱ぎあり。
 この映画、日本でリメイク希望!私の理想妄想イルボンリメイクは…
  
  班長ハヤブサ … 堤真一
  子豚 … 能年玲奈
  リス … 松坂桃李
  女指揮官 … 吉田羊
  その他の捜査官 … 青柳翔
            チャンカワイ
            吉田沙保里
       ・
  影の部下 … 池松壮亮
         ケンドーコバヤシ
         淵上泰史
         丸山智己
  影の親分 … 吉田剛太郎
  影 … 福山雅治

 こんなん出ましたけど~?
 能年ちゃんは、きっと子豚みたいな役をやりたいはず!福山雅治とチョン・ウソンって、ちょっと似てる?おいしい悪役とか、福山さんにぜひやってほしいわ。

 出演作ではかなりの確率で脱ぐウソンですが、本格的な濡れ場は初挑戦だったという「愛のタリオ」が観たい!ウソンもスッポンポンになってスゴいことしてるとか…
  
 

 
  
  

夫の上司と…

2015-05-04 | 韓国映画
 きゃーカープ、巨人にサヨナラ勝ち!そして、大瀬良くん今年初勝利!!
 好投しながらも、不運に見舞われてなかなか勝ち星がつかなかった大瀬良くんが、ついに!前回の負けは、本当に可哀想で胸がつぶれそうになりました。今夜こそ!とファンは祈るような思いで大瀬良くんを応援。またまた危なげな試合展開で、相変わらず胃に優しくないカープでした。しかし、最後の最後になって、珍奇なことが。あんな終わり方、あるんですね~。え?え?え?と、みんな一瞬ポカ~ン。猛然と審判に詰め寄る緒方監督がカッコよかった。そして、カープにサヨナラ勝ちの審判が下されると、カープナインとスタジアムのファンは大歓喜!何より幸せだったのは、大瀬良くんの輝く笑顔が見られたこと!ほんまに、ほんまによかったのお~。今度はうれし泣きしそうになったよ。

 一方、納得できない黙っていられないのはジャイアンツ。原監督も、しぶとくネチネチと審判に食い下がる。それがスゴいイヤ~な顔なんですよ~。怖かった。憮然、憤然、不機嫌そうに、喜びにわくカープナインにベンチからガンとばしまくってるジャイアンツの選手たちが、何だかすごい悪人集団に見えた
 何だかモヤモヤする、すっきりしない結末で、快勝とは言いがたいのですが…大瀬良くんの勝利と、巨人にギャフンと煮え湯を飲ませたことで、かなり溜飲は下がった夜です。明日からの巨人の復讐が怖いけど
 世間はGW真っただ中ですが、私には…そんなの関係ねぇ!(死語?)夜はどこへも行かず、寝る前にチマチマまったり独り韓国イケメン映画祭してます♪

 お松の第5回独り韓国映画祭①
 「情愛中毒」
 1969年、韓国軍の上級隊員が暮らす官舎。ベトナム戦争のトラウマに苦しむ教育隊長のジンピョンは、部下の妻ガフンと惹かれあい、禁じられた逢瀬を重ねるようになるが…
 韓国の人気イケメン俳優ソン・スンホンが、大胆な濡れ場に挑戦したことが話題となった作品。確かにスンホンくん、予想以上にスゴいことしてました~ヤルな~。これだから韓流男優は見くびれない、油断できない。韓流男優って、TVドラマで寒イボな純愛してたかと思うと、映画で突然いさぎすぎる全裸+過激なセックスシーンに挑んだりするから好きです。最近では、チョン・ウソンも「愛のタリオ」で思い切っちゃったみたいだし。

 で、この映画のソン・スンホン。いったいどーしちゃったの?!何があったの?!その脱ぎっぷりと濡れっぷりに、多くのファンは驚喜よりも困惑を覚えたのではないでしょうか。スンホンといえば、韓流俳優の中でも正統派の美男として人気の高いスター。男前とかイケメンはあまたいますが、美男子と呼べる男優は多くない。その希少な美男スターであるスンホンも、ついにエロデビューを果たしてしまいました。
 韓流男優にとって、自慢の肉体美を必要以上に見せることは、水戸黄門の印籠と同じ。そして、映画での大胆で過激な濡れ場は、いつかは通らなければならない通過点、という不文律でもあるのでしょうか。スンホンも、30過ぎてただのイケメンでいられない、いたくない、という焦りや意欲にかられたのでしょうか。
 ヤリまくり!というわけではなく、まぐわいシ-ンは劇中3回ほど。回数は少ないけど、その分内容は濃厚です。最初はカーセックス、2回目は夫が留守中の寝室、3回目は客のいないカフェのソファで。スンホンくん、その美しく鍛え上げた肉体を惜しげもなくさらし、腰も丸出しの尻もガシガシネットリと動かして頑張ってました~。
 堅そうでムッチリした腰まわりとケツが、なかなかエロかったです。正常位よりも、バックと騎乗位が好きみたいで笑えましたが。若者でもなく、中年でもない、いい感じに脂ののってきた、男ざかりにさしかかった年齢のスンホンの男性美が、この映画最大の魅力、見どころと言えましょう。ちょっと惜しかったのは、表情が乏しかったところ。中毒のようなセックスをしている最中も、端正な美しい顔が崩れてなかった。もうみっともないほどのアヘアヘ淫れ顔でヤってたら、愛欲に溺れてる感がもっと出てたかも。それにしても。もし三島由紀夫が生きてたら、男らしい美貌と肉体を備えたソン・スンホンって、彼のドストライクな男だったんじゃないかな~。20代のスンホン、「禁色」の主人公にピッタリ!と思うのは私だけ?
 交歓中以外でも、不毛な恋に身も心も焦がしてるという焦燥感とか虚無感が、あまり感じられなかった。もうちょっと破滅的で病的なボロボロ雰囲気があったらな、と思わないでもなかったけれど、日本の同年代の男優には絶対できない、やらないスンホンの果敢な演技には、心から拍手を送りたいですキムタクとかも、あれぐらいやれば役者と認められるのにね…
 長身でガッチリ、足が長い!ちょっと昭和っぽい古風な男前顔も、凛々しい軍服や60年代のファッションに合ってたスンホンくんです。今の日本で人気があるイケメン俳優が軍服なんか着たら、コスプレになっちゃうもんね。

 ガフン役のイム・ジヨンも、脱ぎっぷりがアッパレでした。ちょっとアンニュイで暗くなった吉高由里子って感じ? ガフンの夫役は、「台風太陽」や「ピーターパンの公式」での好演が忘れがたいオン・ジュワンくん。セコくてズルい男を可愛く演じてました。彼、主役よりも脇で光るバイプレイヤーに成長しそうですね。あと、カフェの店長を拷問するイケズな軍人が、なかなかのイケメンでした♪
 不倫劇といっても、上戸アヤの昼顔みたいな乙女淑女向けのスウィーツ系ではなく、あの名作「隣の女」みたいな破滅的で物狂おしい不倫だったのが良かったです。理性を失ってしまうほどの恋愛って、憧れますが…ソン・スンホンみたいな美男だから絵になるのであって、一般人だと醜悪で滑稽な三面記事にしかなりません
 サラリーマン社会と何ら変わりのない、軍隊での出世争いや奥様たちのマウンティングバトルは、コミカルに描かれていて楽しかったです。

ちょっと韓国でブラついた異邦人

2014-04-20 | 韓国映画
 韓国の観光船事故、本当に恐ろしい、悲しい…
 楽しいはずの修学旅行が、あんな悲惨なことになるなんて…あの船の中に自分がいることを想像しただけで、震えを覚えます。たくさんの将来ある若い少年少女たちが犠牲になっていることが、悲劇をいっそう深刻にしています。家族の心痛は、察するに余りあります。こっちまで胸が苦しくなります。
 それにしても。何であんなことが起きてしまったのでしょう。タイタニックの時代じゃあるまいし、信じられません。民間人と偽って、いち早く脱出したという船長、この先どんな顔して生きていくんだろう。万死に値するけど、いま彼を責めたところで何も取り返しはつきません…
 事故から数日が発生していますが、船に取り残されてる人たちが、無事に生還するという奇跡を祈らずにいられません…

 「3人のアンヌ」
 女子大生がヒマつぶしで書いてみた脚本。その中には、アンヌという3人のフランス人女性が登場する。女性映画監督、不倫中の人妻、離婚したばかりの女性、それぞれが韓国の海辺の田舎町で遭遇する出来事とは…
 韓国の名匠ホン・サンス監督が、フランスの大女優イザベル・ユペールをヒロインに迎えて撮った作品。同名の別人ヒロイン3人が、同じシチュエーションで繰り広げる3つのエピソードを、軽やかに、ていうか、かなりゆる~く描いてます。ゆるキャラならぬ、ゆるシネマ?そのユルさを、心地よい、楽しいと思えるか、かったるい、退屈、と受け取ってしまうか、どっちかに別れる映画です。私は幸いにも、前者でした。まあ、後者もなきにしもあらず、でしたが。
 特別なことが起きるわけではなく、フツーの何でもない淡々とした空気感の中で、何となく珍妙な、それでいて繊細な機微がサラリとフワリと浮かぶ、みたいな作風は、ちょっと故エリック・ロメール監督っぽかったです。3つのエピソードが意外な形でつながっている、みたいなトリッキーさが全然ないのは、ちょっと物足りない反面、奇をてらった練りすぎた脚本よりも、シンプルで好感がもてました。台詞とかも、妙にコジャレたものではなく、グダグダで何か噛みあわないトンチンカンさが、ユル~い笑いを誘います。
 最大の魅力と見所は、やはりヒロインを演じたイザベル・ユペール。

 こんなに可愛いユペりん、初めて。ニヒルに狂ってる、クールに怖い怪女優、というイメージの彼女ですが、この作品では飄々とした、どこかトボけた魅力を発揮。彼女と韓国人たちとのチグハグなやりとりは、まるでコントみたいで笑えます。ケラケラ楽しそうに笑ったり、すっとぼけた表情やノーテンキな言動は、他の作品ではあまり見られないので新鮮。あまりアップシーンとががないせいか、小柄で華奢な彼女は少女のように愛らしくも見えます。ワンピースやシャツも、さすがフランス女優でナチュラルシック。還暦なのに、何でしょうあの可愛さは。可愛いけど、日本の気持ち悪い可愛い子ブリッコおばさん女優とは違い、媚びてる感とか必死感とかが微塵もないところが、カッコよくて素敵。あんな自然な、可愛い女性に憧れます。

 それにしても。ヨーロッパの香り高きイザベル・ユペールが、韓国のド田舎にいる姿を目にするとは。意表を突きすぎです。緑瓶の焼酎をグビグビ飲んだり、お寺で額づいたり。ぜんぜん溶け込んでない場違いな違和感、彼女のユル~い異邦人ぶりも、またこの映画の面白さにもなってます。ユペりんのヤギの鳴き声のマネが笑えた。それにしても。野良犬みたいにフツーにヤギがいるなんて!あれは野良ヤギなのかしらん?

 アンヌと関わり合う韓国人たちも、ユル~いグダグダな人たちばかり。特にライフガードのトンマなキャラが、可笑しくて可愛いです。ボケてるアンヌに、これまたボケてるライフガードのやりとりは、まるでツッコミのいない漫才みたいです。ライフガード役のユ・ジュンサンは、顔はフツーですがカラダは韓国俳優らしくモムチャンです。
 日本映画界も、負けずにイザベル・ユペールを誘致してほしい!北野武監督や是枝監督のファンらしいので、オファーすればフットワークが軽くて働き者なユペりんのこと、快諾してくれるのではないでしょうか。

 幼い娘をモデルに猥褻?芸術?写真を撮るヤバいママンを演じた「ヴィオレッタ」が、初夏に日本公開されるユペりんです。ユペりんはやっぱ、ヤバい人じゃないとね♪

エログロ伏魔殿!

2014-03-11 | 韓国映画
 「後宮の秘密」
 王の異母弟ソンウォンは、貴族の娘ファヨンを見初め妻にと望むが、母后の企みでファヨンは恋人のクオニュと引き裂かれ、王の側室となる。兄が変死し王座に就いたソンウォンは、未亡人となったファヨンへの想いを募らせるが…
 ドロッドロのグチャグチャ愛欲&ハチャメチャ暴走ぶりでは「霜花店」に軍配が上がりますが、この映画もエログロ満載ロマンポルノって感じのトンデモ韓流時代劇。大真面目なのか、確信犯的に笑いを狙ってるのか、判断しかねるところがまた韓流らしいです。退廃的で耽美な宮廷陰謀劇がお好きな方には、キャラもストーリーもかなり雑で稚拙なのでトホホかもしれません。でも、今の邦画では絶対に観られないエログロ目当てなら、まあまあ楽しめると思います。
 思ってたほどエロだらけではなく、濡れ場は初盤・中盤・終盤の3回ぐらい。回数は少ないけど、その分時間をかけてネットリ激しくズコバコしまくってますまず、ソンウォンが母后や家臣が監視する中で、王妃と交合するシーン。家臣の懇切丁寧なセックス指南を受けながら、王さまが一心不乱にお励みになる姿が変態ちっくで笑えた。雅な(笑)セックス用語(“玉茎”“龍翻”“虎歩”など)が、下ネタトークで使えそうで参考になりました
 王さまがファヨンとヤる妄想しながら側女を犯す2回目、ついにファヨンと合体するラスト。どれもAVもどきで卑猥です。西洋の運動みたいなセックスと違って、東洋の情交シーンは淫靡な湿り気があって、ほんとイヤらしい。そういうエロさは、もう韓国映画ぐらいでしか見られないかも?
 女をいちばん強くする怖くするのは、男との愛ではなく子どもへの愛なんだなあ、とファヨンと母后の生き様が教えてくれます。特に、子どもを守るために男たちを狡猾に利用、冷酷に切り捨てるファヨンの女の業に戦慄。悦んで破滅していく男たちの、Mすぎる愛がイタいです。
 ファヨン、ソンウォン王、クオニュを演じた俳優たちの、大胆すぎる濡れっぷりに拍手です。特にソンウォン役のキム・ドンウクくん。いったいどうしちゃったの?!と、唖然となる色狂いっぷりです。
 「コーヒープリンス1号店」の、あの可愛いハリムが~ケツ丸出し、局部も見えそうな全裸になって、文字通りズコバコ狂ったようにヤってるんですよ~ショックといえばショックですが、ドンウクくんの果敢な挑戦には心から賛辞を送りたいです。韓流男優って、ドラマで寒イボな純愛してたかと思うと、映画でいきなりトンでもないエロ演技したりするので、油断できない期待がもてます
 ドンウクくん、映画のために増量したのか、ムッチリガッチリ化してて、わし好みの裸体でした狂気の王役なのに、相変わらずアホみたいなキュートなトンマ顔がチョアチョアいろんな体位でハードに、ちっとも気持ちよさそうじゃない苦悶に満ちた痛々しいセックス演技からは、可愛いだけじゃ生き残れない!というドンウクくんの、悲壮な覚悟や気概がヒシヒシと感じられます。それにしても。イく瞬間の表情と声が、リアルすぎて笑えたわ。
 クオニュ役は、「アイルランド」や「チェオクの剣」などの男前、キム・ミンジュン。ドンウクくんほどではないけど、彼もエロスに頑張ってました。日本の俳優も、彼らを見習ってほしいものですね。あと、ファヨンの父役が、「根の深い木」や「栄光のジェイン」などTVドラマでよく見るおじさんでした。
 エロよりも、グロのほうが強烈なインパクトだったかも。嫉妬に狂ったソンウォン王が、宦官になったクオニュのあそこを晒させるシーンとか。うげげげぇ~!宦官のアソコって、あんな風になってるんですねあんなの、はっきり見せる必要ないよ~。あと、ラストのファヨンとソンウォンの濡れ場、凶器がアイスピックじゃないだけで、もろ「氷の微笑」

 珈琲王子のハリム、めっちゃ可愛かったですよねえ。あのハリムが、女とズコバコ悶絶だなんて…ドンウクくんは現在、兵役に就いているのだとか。復帰が待たれます。クテカジアンニョン!

僕が殺人犯です

2014-02-19 | 韓国映画
 「殺人の告白」
 時効となった連続殺人事件の真犯人を名乗る男ドゥソクが現れ、自伝を発表してベストセラー作家となる。事件を追っていた刑事ヒョングや、犯人への復讐に燃える遺族たちを挑発するように、その美貌とメディア戦術でドゥソクはスターのような存在となるが…
 韓国映画のオハコ、陰惨血みどろな猟奇殺人もの、かと思ってたら、あらら?やはり韓国映画のオハコである、おバカコメディだった?!出だしは、「殺人の追憶」や「チェイサー」を足して二で割ったような内容なのかな、と感じさせていたのですが、だんだん登場人物たちが暴走し始めて、ハチャメチャに入り乱れるドタバタ喜劇っぽいノリになってポカ~ン結託した遺族たちがドゥソクを拉致し、ヒョングやドゥソクのボディガードたちと繰り広げるカーチェイスシーンの無茶っぷりは、まるで往年のジャッキー映画みたいで笑えた。プールのヘビとか、ドゥソクのファンの女子高生とか、アホすぎてもう完全におバカ映画。ホラーみたいなサイコ映画を期待してたら、トホホです。でも、無駄に残忍で血まみれシーンが多いところも、韓国映画らしいです。ヴァイオレンスシーンの激しさイタさは、もはや韓国映画の専売特許。ハリウッド映画や邦画では、決して味わえぬエグさです。
 事件の真相や犯人の正体など、あっと驚くどんでん返しが中盤に用意されています。そのための伏線も張られているので、そうきたか~という面白さはあります。ありえなさすぎで笑えますが。だいたい、あんな連続殺人が時効となってしまうなんて、韓国の警察は無能すぎます。凶悪犯が人気者になるという展開も、現実ではありえませんし。強姦殺人魔の大久保清が、もし向井理みたいなイケメンだったら、この映画みたいにスターになってたでしょうか。いや、絶対それはない。もし時効となって、しかもあんな風に調子に乗って公衆の前に現れたら、確実に誰かに殺されますよ。
 TVドラマで人気者となったイケメン俳優、パク・シフの映画初出演ということが話題となりました。

 「イルジメ」以来、久々に見たシフくん。橋幸夫+ミスチルの桜井、みたいな顔?低血圧そうな冷たさ、ロボットみたいな無機質さが、なかなか不気味で役にハマってたのでは。常に浮かべている薄ら笑いが怖かった。でも、イルジメでもそうでしたが、ほぼ主演なのに影が薄いんですよね彼って。後半など、ほとんど空気だったし。シフくんといえばの、ファンサービス無駄脱ぎももちろんあり。相変わらずのモムチャンぶりですが、何か顔と合ってなくて奇妙な感じがするんですよねえ。ただ脱ぐだけなく、それを活かした色っぽい演技もしないと、ほんとに薄いままで終わってしまいそう。
 刑事ヒョング役のチョン・ジェヨンは、ちょっと雨上がり決死隊の宮迫を可愛くした感じの顔?猿っぽい顔とタフで満身創痍な姿が、結構イケてました。

 映画の中だけでなく、強姦容疑で警察・裁判沙汰となり現実でも犯罪者になってしまった衝撃が、今も記憶に新しいパク・シフ。爽やかで真面目で品行方正なんて、やっぱ作られたイメージなんだなあ。事件そのものは、何だか芸能界でありがちなハニートラップっぽい?まあ罠にハマるほうも、不用心で愚かですが。真相がどうであれ、性犯罪がらみの醜聞なんて、イメージダウンもはなはだしい。でも、いつの間にかシレっと復帰してたシフくん。なかなかしたたかな男みたいですね♪もう純愛ドラマとかされてもシラけるだけなので、ヤケクソ気味に開き直ってエログロ映画に出演しなさい!

TAKE TEN

2013-11-18 | 韓国映画
 お松の第4回独り韓国映画祭④
 「10人の泥棒たち」
 スゴ腕の窃盗団を率いるポパイは、行方不明だった元相棒マカオ・パクから、香港のマフィアが隠し持つダイアモンドの強奪を持ちかけられ、仲間と共にマカオに乗り込む。香港の窃盗団と組んで獲物を狙うポパイたちだったが、彼らは一枚岩ではなかった…
 2週間だけの劇場公開、しかもサービスデイに割引なし、ということで、観に行けなかった(いや、行かなかった)作品。韓国では記録的なヒット作となったことも話題に。
 凄腕の泥棒チームが活躍する映画は、ハリウッド映画でも数多く作られており、決して目新しい題材ではありません。この映画のストーリーや設定、キャラもどっかで観たことあるようなものばかりです。トンデモな盗みのプランや方法、クールで小粋な台詞、スターたちのカッコいい見せ場などなど、クルーニー兄貴やブラピ、マットのオーシャンズシリーズのパクリ?っぽさが無きにしもあらず、でしたが…でも、私はオーシャンズシリーズよりも、こっちのほうが好きです。オーシャンズは、何か鼻につくんですよねえ全体的に。カッコつけすぎ、というか。この韓国版オーシャンズは、韓国らしい泥くささと笑いを強調してる点に好感をもてました。メインの舞台がマカオで、香港のスターも出演してるせいか、香港映画の泥臭さテイストも加味されており、ジャッキー映画が好きな人でも楽しめると思います。

 10人の泥棒たちがそれぞれキャラ立ちしており、表向きは団結してるようで実は、ダイヤを独り占めするため出し抜こうとしてるところが、コミカルに描かれているところが楽しかったです。ダイヤを手に入れる勝利者が誰なのか、最後まで読ませないバトルの引っ張り方が、なかなか巧みでした。泥棒コメディ映画の大傑作「ワンダとダイヤと優しい奴ら」のパクリっぽくもあったけど…
 この映画の見どころは、何といっても韓流ファンにとっては豪華なキャストでしょう。それぞれの個性と魅力を武器に、我こそはダイヤを手に入れる!とばかりに、おいしいとこどりを狙ってました。
 ポパイ役は、大好きなイ・ジョンジェ

 ジョンジェも今や、ずいぶんなベテラン俳優なんだけど、「情事」や「黒水仙」など若かりし頃と、あまり変わらないですね。老けない男です。優しそうで清潔感があって、韓流男優の中では唯一おしゃれでスマートに見えるところも、彼の個性と魅力です。無色透明系な俳優なので、どんな役もできるところも彼の強みでしょうか。ちょっとガラッパチでズルいジョンジェも新鮮でした。一瞬だけ、着替えシーンでサービス脱ぎあり。どんだけ~(死語)鍛えてるんでしょう、ジョンジェって。
 峰不二子ポジションなイエニコール役は、久々に見たチョン・ジヒョン。ちょっと熟女っぽくなって、お色気担当。下品でハスッパなキャラは小気味よく、いちばん笑いをとる美味しい役でもあって、チャーミングなコメディエンヌぶりでした。彼女とジョンジェといえば、名作「イルマーレ」以来の共演でしょうか?
 最年少メンバーのザンパノ役は、ドラマ「太陽を抱く月」で人気を博したキム・スヒョンくん。

 私のタイプではないけど、さすがに若さが際立ってて可愛かった。背は誰よりも高いけど、顔がまだ幼い。すごい小顔!年上女のイエニコールに片想い&いきなりキス、よりも、仕事のために仕方なくホモに口説かれてキスされる彼に萌えました(笑)。彼も明らかなファンサービス脱ぎあり。体脂肪率が極低そうな無駄肉のないカラダですが、痩身すぎて非セクシー。
 実質の主役、マカオ・パク役は、「ワンドゥギ」のドンジュ先生ことキム・ユンソク。クールで怪しい雰囲気をまとった謎の男っぷり、なかなかカッコよかったです。体を張ったアクションにも瞠目。おっさん、頑張る!声もシブくて素敵。
 実質ヒロインのペプシ役は、「2階の悪党」の珍演が記憶に新しいキム・ヘス。彼女、好きなタイプの美女です。マカオ・パクへの複雑な女心や、イエニコールとのチクチクした女の戦いに、絶妙な演技を見せてました。
 これも日本でリメイクしてほしいかも。理想妄想イルボンリメイクキャストは…

 マカオ・パク … 堤真一
 ポパイ … 加瀬亮
 イエニコール … 北川景子  
 ペプシ … 井川遥 
 ザンパノ … 池松壮亮
 ガム … 桃井かおり
 アンドリュー … 香川照之

 こんなん出ましたけどぉ~?
 好きな男優女優を無理やりキャスティングしただけ?でも、結構イケてますでしょ?観たいですよね、この顔ぶれで♪

俺の好きなソンセンニム

2013-11-15 | 韓国映画
 昨夜は仕事帰りに、Kくん&R奈ちゃんカップルと久々に晩飯食いました。
 二人と一緒にいて、つくづく私って善い奴だなあと自画自賛な気持ちに。とっても幸せそうで、来年あたりはウェディングベルかも?なKくん&R奈ちゃん。何だか私まで幸せな気分になりました。ひとの幸せが幸せな私って、とってもいい奴じゃないッスか?!いい奴ですよね?!と、誰かの胸倉つかんで問いただしたい♪
 幸せな気分は、心地よい眠気を誘う。帰りは突然の大雨で、運転が超怖かった!ビクビクしつつウトウト、ハっと気づけば反対車線に走ってたしー!!危ない危ない!!
 週末は、久々に休み♪やっぱ独りで静かにまったりするのが、my happiest timeかも… 

 お松の第4回独り韓国映画祭③
 「ワンドゥギ」
 大道芸人をしている小人症の父、知恵おくれの青年ミングさんと暮らす高校生ワンドゥクは、夢も希望もなくケンカに明け暮れる毎日を送っていた。何かと絡んでくる型破りな教師ドンジュ先生から、生まれてすぐに自分を捨てた母親がフィリピン人で、近くに住んでいることを知らされたワンドゥクは…
 「トキメキ☆成均館スキャンダル」のコロ先輩ことユ・アイン主演作。韓流ドラマ史上、最上級に乙女心をくすぐるキャラといってもいいコロ先輩を好演したアインくんが、またまたカッコカワイい不良少年役。腕っぷしが強く激情的、ぶっきら棒で無口、素直になれないけど実は純情で優しく繊細、そして愛に飢えた超ファザコンなワンドゥクは、コロ先輩とかなりカブるキャラ。でも今回は、カッコいいというよりカワイイ度が強かったアインくんです。コロ先輩は男って感じでしたが、ヒゲ生やしてない、ほっそりした短髪のアインくんは、いかにも思春期の少年って感じ。学生服姿に萌え~。孤独癖のあるワンドゥクの、寂しそうな表情や瞳にも胸キュンです。部屋に連れ込んで、美味しいものいっぱい食べさせてあげて、朝まで抱きしめてあげたくなります。ケンカシーンや、キックボクシングシーンもリアルでカッコよかった。あんなフライングキックができる韓国男優って、すごいなあ。

 アインくんみたいな幼いサル顔って、私のツボなんですよね。女みたいな美男子なんかよりイケてます。韓流男優といえばの、顔に似合わぬモムチャンじゃないところも、自然な感じで好感。ちょっと貧相な雰囲気が、貧乏ライフにドンピシャ。あんな極貧生活で、栄養満点っぽいモムチャンだと、不自然極まりないでしょうから。ちょっとアホみたいな笑顔や困り顔もキュート。ていうか、どこを切っても可愛いユ・アイン金太郎飴な映画でした。クラスの優等生ユナのエッチな姿を想像して股間イテテ、とか、教会でユナに突然チュー、とか、母親に不器用に優しくするシーンとかが、特にキュンキュンします。
 それにしても…この映画、時代はいつよ?!携帯が出てきたので、かろうじて現代と知ることができましたが…ワンドゥク一家の貧乏ぶりは、昭和臭ぷんぷん。貧乏な生徒に職員室で生活必要品支給なんて、いまどきあるのか?!ワンドゥクのお父さんみたいな大道芸人、いまどきいるの!?大道芸してる市場とかも、とても21世紀の風景じゃなかったし。日本ではもう見られない情景に驚かされます。貧困のみならず、身体・知的障害者や不法滞在外国人など、社会の底辺で息を殺すように生きる人々の姿にも、いろいろ考えさせられます。悲哀はありつつも、暗澹となるような描き方はせず、愛があれば金なんて、まさに干し草のぬくもり的な優しい情愛に包まれたワンドゥクは、幸せな少年だなあと温かい気持ちになりました。不幸で涙を誘うベタベタしさがない、楽しく爽やかな内容だったのが良かったです。

 ドンジュ先生も、いい味だしてました。のらりくらりと食えない、乱暴で勝手でいい加減な言動でワンドゥクを翻弄してるようで、実はワンドゥクを助けてる先生の破天荒な優しさがユニークで感動的です。あんな先生に私も出会いたかったなあ。あまりにもワンドゥクにちょっかい出し、おせっかいしまくる独り暮らしの独身中年男の先生、もしかしてワンドゥクのことが?!と疑ってしいました(笑)。熱心なキリスト教信者でもある先生。思いやりや愛のための自己犠牲など、キリスト教の色合いもさりげなく強い内容でもあったような。ドンジュ先生役は、「チェイサー」での熱演が記憶に新しいキム・ユンソク。カッコいい男優ばかりがもてはやされてますが、彼みたいな味のある名優も韓国にはたくさんいますよね。
 ワンドゥクのアボジ、心が子どものミングさん(「魔王」や「シークレット・サンシャイン」の地味イケメン、キム・ヨンジェ。可愛い!熟女とのダンスシーンでは、カッコいい色男に変身!)、隣のハゲおやじ、ワンドゥクに馴れ馴れしいクラスのアホ男子など、脇キャラも個性的で味わい深かったです。
 この映画、日本でリメイクされるとしたら、理想妄想キャストはこうだ!
 
 ワンドゥク … 池松壮亮
 ドンジュ先生 … 吉田鋼太郎
 ユナ … 橋本愛
 ワンドゥクの父 … 池乃めだか
 ワンドゥクの母 … ルビー・モレノ
 ハゲおやじ … 六平直政
 ハゲおやじの妹 … 夏川結衣
 ボクシングジム館長 … 高橋克実
 ミングさん … 井浦新
  
 こんなん出ましたけどぉ~?オリジナル超えも期待されるキャストですね♪ドンジュ先生は六角精二、ハゲおやじは大地康雄でも悪くないニダ!