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まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

味をしめたら溺れる

2013-11-01 | 韓国映画
 山本太郎議員が園遊会で天皇陛下に手紙を渡したことが、大きな波紋を呼び起こしていますが…
 各方面から非難ゴーゴーみたいですね。世が世なら、不敬罪で死刑だもんね。
 山本太郎自身には、非難されてるような陛下の政治的利用、なんて意図はなく、単なる子どもっぽい感情にかられての行為だったとは思うけど…陛下のお立場やお気持ちを考えてほしかったですよねえ。あんなことして、陛下を困らせるだけじゃん。陛下に現状を知ってほしかった!と繰り返し言ってましたが…まるで陛下が何もご存じなく、塗炭の苦しみを強いられる国民をよそに、雲の上で安穏と暮らしてる、とでも思ってるのでしょうか?それこそ大変に失礼なことですよねえ。それと…陛下以上に困惑してるのは、被災者の皆さんや、太郎を支持してる人たちではないでしょうか。こんな子どもっぽい男に、大事なことを任せていいのかと懐疑的にならないのかな。
 どんなに正しいと信じてることでも、それで何もかもが許されるわけではなく、盲目的にならずに理性的に行動しなければならないなあ、と大人として考えさせられる今回の椿事です。

 お松の第4回韓国映画祭②
 「蜜の味 テイスト オブ マネー」
 秘書のヨンジャクが仕える財閥一族は、会長夫人のクモクが実権を握っていた。入り婿の会長がフィリピン人のメイドと愛し合う関係になり、すべてを捨てて家を出ようとしたことから、長年保たれていた一族内の均衡が崩れ、ヨンジャクは一家の歪んだ欲望と危険な策謀に引きずり込まれていく…
 「ハウスメイド」のイム・サンス監督作品。前作はハレンチ家政婦は見た!で、今回はイケメン秘書は見た!な~んてサブタイトルつけたい内容です。両作とも、韓国のブルジョア一家の歪んだ価値観や醜い色欲を描いてます。それにしても、韓国の金持ちって…TVドラマでもおなじみですが、ほんとにあんな風なんでしょうか。カネはあっても、品もスカもないですよねえ。卑しくて下品すぎる。日本やヨーロッパの貴族や上流社会のような、高貴で優美な退廃とか背徳感が微塵もないし。ファッションやインテリアも、悪趣味すぎるし。言動も露骨でエゲツなさすぎ。ぜんぜん羨望とか憧れがわいてきません。そんな韓国ブルジョアの醜さや低俗さを、エグく滑稽に描いたブラックコメディです。
 冷酷で狡猾な女傑が隠然たる権力を握る財閥一族、といえば、ヴィスコンティ監督の名作「地獄に堕ちた勇者ども」を彷彿とさせますが、もちろんヴィスコンティ作品のような絢爛たる退廃や耽美などはなく、クモクにはイングリッド・チューリンが演じたあの魔性の貴婦人のような、妖しい魅力もクールな貫禄もない。ただのヒステリックな成金おばちゃん。周囲を操るための陰謀や奸計をめぐらすタイプではなく、激情的で感情的直情的に即行動なクモクさん、かなりトンデモなキャラで笑えます。すぐカっとなる暴れん坊なところは、いかにも韓国アジュンマって感じ。怖いけど、やくざの姐さんレベルなんだよなあ、やることが。スケールが小さい。演じてるのは、「ハウスメイド」で不気味な家政婦長を怪演したユン・ヨジョン。いろんなTVドラマでもお見かけする売れっ子ベテラン女優の彼女、毒々しくも珍妙な演技が笑えます。青年秘書にハアハア迫るシーンとか、キモすぎてほとんどホラー。老女と若い男のセックスシーンなんて、グロテスクです。
 ヨンジャク役のキム・ガンウが、色んな意味で頑張ってました。
 
 シャープな顔立ちですが、時折あどけない子どもっぽい表情になるガンたんが好きです。真面目で純朴な青年が、トンデモ一家に染められて道を踏み外していく姿を、カラダを張って熱演してました。スーツが似合ってカッコいい!そして、もちろんスーツも脱いで自慢のモムチャンもバッチリ必要以上に披露してます。すげーカラダ!何で秘書があんな肉体美なの?なんてヤボなツッコミはなしよ♪

 逆噴射一家に振り回され弄ばれ、汚い仕事を押し付けられて散々な目に遭うガンたんが、可哀想だけどコミカルで可愛いです。さかり狂った婆さんに迫られ犯され?るシーンのガンたん、カンベンしてくれよぉ~誰か助けてくれ~と心の声が聞こえてくる、そのイヤそうな顔が珍妙で笑えて可愛い!でも…ばああ&若い男なら笑えるけど、じじい&若い女なら、悲惨陰惨で笑えませんよね。
 クモクのあくどい息子チョルが、ふっくらした市原隼人みたいで可愛い。誰だろ?どっかで見たことあるなあと思ったら…

 あ!「ピーターパンの公式」のオン・ジュワンくんじゃん!いつの間にか兵役から復帰してたんですね。大人(おっさん?)っぽくなったけど、やっぱ可愛いですね。そーいやジュワンくんとガンたんは、「台風太陽」でも共演してましたよね。二人とも、大人の男になったなあ(遠い目)…

愛しの韓流王

2013-10-27 | 韓国映画
 竹島に韓国軍が上陸、というニュースが…
 相変わらず強気で挑発的な韓国ですが…日本とのお国柄の違いを、つくづく・まざまざと思い知ってしまいます。どんなに譲れない主張や欲があっても、理性と品性を失い守るべきルールを破れば、野蛮人になってしまう…
 ますます冷え込んでいく日韓関係。ミーハーな韓流ファンは嘆かずにいられません。日韓友好を祈って、また韓国映画祭ヤっちゃうニダ♪

 お松の第4回韓国映画祭①
 「王になった男」
 17世紀の朝鮮。暴君として恐れられる王の光海君は、暗殺に怯える日々を送っていた。病床に伏した王の影武者として、王と瓜二つな道化師のハソンが宮廷に連れてこられるが…
 わしの韓流初恋男、今やハリウッド☆スターのイ・ビョンホン主演作を、やっとこさ観ることができました♪ビョン吉初の時代劇、そして二役ということで話題になった作品です。
 この作品を観てあらためて思いましたが…ビョン吉、やっぱええわ~演技もルックスも、私のハートをズキュンバキュンしまくりですわ。彼ってホント、千両役者なザ・スターですよ。イケてる韓流男優があまたいますが、ビョン吉さんのような強烈なオーラと磁力を発してる男はいません。まさに韓流のカリスマ。年齢的にも、まさに男ざかりの円熟期に入ってるビョン吉さん。男の色気がハンパない。若造にもおっさんにもない、渋く甘い男汁だしまくり。鍛えに鍛えた肉体美ももちろんですが、彼の武器といえばやはり、あの美しい瞳と声。まさに上質のドブロクみたいに酔わせてくれます。

 初の時代劇に挑戦したビョン吉さん。冷厳な暴君と滑稽な道化の二役を、チャーミングかつ巧妙に演じ分けていて、卓越した俳優であることを証明しています。
 今でこそ二枚目アクションスターみたいな感じになってるビョン吉ですが、かつての彼が得意としてたのは、静かに危険で狂気的なキャラ(「純愛中毒」「バンジージャンプする」「美しき日々」など)と、オツムがかなりアレっぽいおバカなキャラ(「Happy Together」「地上満歌」「夏物語」など)。今回の2役は、かつてのオハコキャラがドッキングした感じ?一度で二度おいしいビョン吉が味わえます。

 光海君の時のビョン吉は、クールでニヒルでカッコいいんだけど、ちょっと精神的に病んでる危うさや怖さもあって、ゾクっとします。怖い王さまですが、あんなドSな男前の王さまの、臥所に侍るお手つき女官になりたい~はだけた浅黒く引き締まった肌の、ん・色っぽい♪ことといったら
 ハソンの時のビョン吉は、にわかイ・ビョンホンファンが見たら卒倒するかもしれないほど、超絶アホバカ。顔つきとか動きとか、ほんとにトンマでノータ○ンっぽい。笑いを通り越して、何か怖くなるほど。韓国らしい下品でゲスな下ネタを、二枚目スターのプライドなどかなぐり捨てて演じきる、ビョン吉渾身のおバカ演技に感涙!特にアッパレだったのが、公開うんこシーン

 臭ってきそうな音ビーブー立てながら、女官や臣下の前でブリブリ排便するビョン吉可愛すぎる!お尻拭いてあげたくなります。

 とにかく、ビョン吉の珍妙さが笑えて楽しいです。そのせいで、この映画ほとんどコメディになってます。悲劇的な宮廷陰謀劇だと思ってたので、かなり面食らってしまいました。お話も、水戸黄門とか暴れん坊将軍に近い、子どもやお年寄りが観ても大丈夫系だったのが、ちょっと残念でもありました。宮廷陰謀ものは、やっぱドロドロで退廃的な内容でないと。
 
 
 

危ない下宿人

2013-08-09 | 韓国映画
 お松の第3回韓国映画祭⑥
 「2階の悪党」
 情緒不安定気味の未亡人ヨンジュは、容貌コンプレックスの娘と二人暮らし。生活のために賃貸しした2階の空き部屋に、自称作家の中年男チャンインが入居する。人当たりはいいが怪しいチャンインの正体と、彼がヨンジュの家にやって来た目的とは…
 韓国のカリスマ的俳優、ハン・ソッキュ主演のブラックコメディ。彼の作品を観るたびに、名優だなあと感嘆はするものの、ぶっちゃけ顔がタイプじゃないし、クセとアクが強すぎて苦手な存在だったのですが、ドラマ「根の深い木」の彼は、そんな苦手意識を払拭するほど素晴らしく魅力的だった。ソッキュ氏って、まず声がいいですよね。美声。朗読とかナレーションとかでも、いい仕事しそうです。顔と雰囲気が、一目でフツーじゃない人と分かる怪しさ胡乱さ。もう犯罪者か刑事の役しかできないんじゃないかと、勝手な心配をしてしまうほど。なので、根深木の王さま役を名演した彼、やっぱスゴい俳優と再評価。今回の彼も、ヨンジュが情緒不安定じゃなかったら、ぜったい同居はしないだろう怪しさでいっぱいな男。怪しい悪人な彼が、手八丁口八丁でヨンジュの機嫌をとったり誘惑したり(仕方なくって感じが笑える)、イカレたヨンジュ母子に振り回され、ひどい目に遭ってアタフタドタバタ、満身創痍になる姿が笑えます。ぷっつん女ヨンジュにイライラカッカ、ふざけんなー!!いい加減にしろー!!でもグっとガマン、なソッキュ氏がコミカルで、可愛く見えたりもします。でもやっぱ、どこか凄みがある(顔が基本的に怖い)ところも、ソッキュ氏らしかったです。チャンインの正体、やろうとしてることを、なかなか明かさない謎めいた内容にしたほうが、ソッキュ氏の不気味な魅力が活かせたのでは、とも思ったが。

 ヨンジュ役のキム・ヘスの珍演もチャーミングでした。どよよ~んと陰々滅々、かと思いきや、突然ヒステリー。めんどくさすぎるネガティヴキャラが、ヘンで笑えます。彼女とソッキュ氏の息の合った掛け合いが絶妙です。二人がデキちゃっても、甘いロマンスなんかに発展しないところが良かった。キム・ヘス、かったる~いアンニュイな、けどトボけた雰囲気と演技が、どこか余貴美子みたいだった。それにしてもチャンイン、ヨンジュが美人で(めんどくさい女だが)ラッキーでしたよ。もしヨンジュが醜い色ボケばばあだったら、地獄のミッションだっただろうから。

 チャンインと、ヨンジュの整形願望娘とのやりとりも笑えます。あと、隣のおばはんとか(チャンインとの口ゲンカが笑えた)、ヨンジュに片想いの若い警察官とか、脇キャラも珍妙でいい味だしてました。イケメンおまわりさん役のイ・ジャンウくんは、ミョン太とパク・ミニョンちゃん主演のドラマ「栄光のジェイン」にも出てるとか。近々視聴予定なので、再会が楽しみです。

 これにて、第3回韓国映画祭は終了ニダ!お目汚し、カムサハムニダ~

モーニング珈琲のもうよ

2013-08-06 | 韓国映画
 今日は原爆の日。鎮魂の朝、今年も静かに厳かに世界平和を祈念しました…
 話は全然変わるのですが。最近、交通事故に遭ってしましました…しかも2回。
 夕方、フラフラ歩いてコンビニへ向かってたら、3、4歳ぐらいの男の子が乗った三輪車にクラッシュ!弾き飛ばされ、地面に尻もちをついてしまった私。男の子は何ごともなかったかのように、さっさと走り去って行ったのでした。男の子が無事でよかったけど、三輪車に轢き逃げされるだなんて…
 さらに。たまには車じゃなくてと思い、久々に流星号(ママチャリ)に乗ってフ○バ書店へ。到着したものの、何かもう暑くてレンタルどころじゃなくなり、もう帰ろう…とフラフラ駐輪場へ。流星号にまたがって、ちょっと携帯いじってると…はっと視線を感じて顔を上げると、店のほうから高校生ぐらいの男子ふたりが、私をじっと見てるではないか!な、な、何?!ビビって固まる私に、男の子たちが近づいてくるではないか?!ひー!は、早く逃げなきゃ!拉致られて灰が峰に遺棄されちまうー!!不敵な笑みを浮かべながら、どんどん私との距離を縮めていく少年AとBに、私は恐怖のあまり硬直して…
 つづく。

 お松の第3回韓国映画祭⑤
 「GABI ガビ 国境の愛」
 日清戦争直後の朝鮮。ロシアを後ろ盾とする王の高宗を危険視する大日本帝国の陰謀で、義賊だったイルリッチとターニャは王暗殺計画に加担するが…
 韓国では大コケしちゃったとか。どんな駄作なのかなと、ある意味楽しみにしていたのですが…思ってたほど酷くなかったです。当時の朝鮮やロシア、日本の関係について無知だったので、世界史の勉強になりました。朝鮮って、いつの時代も内憂外患、混沌としていて不安定な国なんですね。
 壮大な歴史スペクタクルや、緻密でスリリングなスパイ映画を見慣れてる映画ファンからすると、どこかチャチさ、ショボさを端々で感じずにはいられないのも事実です。ロシアでの列車強盗シーンとか、明らかに合成。戦闘シーンとかでの爆破など、西部警察レベルだし。手に汗にぎる迫力とか、目を奪う驚異のアクションとかは皆無。同じスパイものでも、やっぱ007とかって金のかけかたやアイデアの発想が違うんだなあ、と思わずにはいられませんでした。
 イルリッチとターニャの運命や悲恋も、ありきたりというか…いかにも韓流ドラマっぽい甘さ、ユルさが。もうちょっとハラハラする崖っぷち感とか、予想外の展開とかほしかったです。
 歴史に翻弄される人々の悲しい物語なのに…日本人が観たら苦笑、失笑してしまうところが致命的な映画。出てくる極悪な日本人が、何かヘンだし。当時のファッションとかよく分かりませんが、軍服姿の日本人の中に侍みたいな人が混じってたり。最大のツッコミどころは、帝国軍人になりすましてるイルリッチの喋る日本語。たどたどしすぎて何言ってんのか解かんない時もあって、あれで日本人はないだろ~ぷぷっと吹いちゃうこと必至です。
 チュ・ジンモのファンなら、内容の残念さは気にならない映画だと思います。

 ジンモ、やっぱチョンマルかっちょE~精悍だけど可愛らしい顔。長身でガッチリムッチリした体格。顔が素朴で優しすぎて、激したりスゴんだりしても全然怖くないのが演技的にはアレなジンモなんですが、女に一途な愛を捧げるキャラは似合ってて胸キュンです。長髪がワイルドな義賊ルック、凛々しい軍服、ダンディなスーツなど、ジンモの七変化コスプレも楽しめます。何といっても、彼の日本語がヘンで可愛い!

 ジンモのコスプレだけでなく、ファッションはとても目に楽しかったです。王宮の女官とか、軽やかに清楚な白い装束が素敵。
 高宗のコーヒー給仕係となったターニャが、朝鮮初のコーヒーバリスタ、という設定なのですが。高宗がターニャに心を開くきっかけになり、高宗暗殺計画の手段ともなるコーヒーが、重要な小道具として巧く活かされていなかった感があるのも、少し残念でした。

 ↑こんな男前とモーニングコーヒーのみたいのお「ハッピーエンド」と「霜花店」また観たくなってきた♪今度は韓国版「失楽園」みたいなの、たのむぜジンモ!
 
 
 
 

女囚と男娼

2013-07-21 | 韓国映画
 今日は参院選でしたね!皆さまも清き一票、投じられたことでしょうか。
 わしも今、行ってきました。ギリギリ駆け込み投票。選ばれた政治家のセンセイ方には、私利私欲に走らず国民のために粉骨砕身してほしいものです。わけのわからない怪しげな人とか、介護が必要そうな高齢者とか、税金の無駄遣いっぽい議員を減らすのも、今後は重大な課題になりそうですね。

 お松の第3回韓国映画祭④
 「レイトオータム」
 夫殺しの罪で服役中の中国人女性アンナは、母の葬儀のため3日間だけ外出を許可される。シアトルへ向かうバスの中で、アンナは韓国人のフンからバス代を貸してほしいと頼まれるが…
 私の韓流3王子のひとり、ヒョンビン主演作です。

 ビニがエスコートボーイ、いわゆる男娼役!ということで、いったいどんなテクニック&セクシー肉体美で女を蕩かしているのかしらん?と、ヨコシマな期待に胸ふくらませてたのですが…やっぱ過度な期待は禁物ですね。まあ思ってた通り、大したことなかったですアンナや女客との濡れ場などはなし。ビニもそろそろいい年だし、もうちょっと大胆果敢なオトナの役、演技に挑戦してほしいなあ、と残念に思いつつ。今までと少し毛色の違うビニでもあったことも事実。エロくはなかったけど、男の色気は醸しだしてたし。ちょっとチャラく、人懐っこくて明るいビニも、これまで見たことがなかったような新しい彼。アンナにまとわりつくフンは、可愛い仔犬っぽいキャラで萌え~。こんな男娼、買いてぇ~!一晩 How much !?と、ビニのファンなら絶対思うはず!全編ほとんど英語を喋るビニも新鮮でした。ビニって英語、お上手なんですね。
 韓流男優の宿命というか、お約束といえばのシャワーや着替えシーンでの脱ぎ、はバッチリありました。

 ムキムキすぎない、ガリじゃない、しなやかに筋肉質なビニの美裸体は眼福ものです。必要以上に長撮りされるビニの裸、あれは明らかにファンサービスですね
 せっかく男娼という特殊で魅力的な役なんだから、もうちょっと崩れた退廃的なところとか、ワケアリっぽい胡散臭さがフンにほしかったかも。フン、いい子すぎる。フンがアンナに近づいたのは、何か魂胆があるに違いない!という、怪しくスリリングな予感とかムードが皆無だったのは、かなり残念ではあった。フンが何でアンナに惹かれたのか、いまいち納得できなかったのも、ちょっと…やっぱアンナが美人じゃなかったら、声もかけなかったのでしょうかでも美人だからって、アンナみたいないかにもワケアリな、無表情で不可解な女に何であそこまで。ワケアリ女が好きなドM男なの?
 出会ったばかりの国籍が違う男女が、限られた時間内で会話を中心にして愛をはぐくむ、といった内容は、ちょっと「恋人までの距離」を彷彿とさせます。でも、恋人までの距離みたいに会話に面白さがなく、正直すごく緩慢でかったるい展開なので、気をつけないと睡魔に襲われます。私のように雰囲気重視な映画が苦手な人は、あまり楽しめないかも…

 アンナ役は、「ラスト、コーション」以来久々に見たタン・ウェイ。可愛いけど、地味ですねえ。もうワケアリ女の役しかできない状態なのでしょうか。でも、トニさんやビニとディープなラブシーンができて、羨ましいかぎりです。

 ビニの新作映画は、何と!初の時代劇!王さまの役だとか。今度こそユルいヌルい役は卒業して、度肝を抜くような役者魂を見せつけてくれビニ

任侠VS役者魂 ガチンコ勝負!

2013-07-18 | 韓国映画
 皆さん、ご機嫌いかがですか。
 わしは暑さで、もう脳みそがイタんで心もコワレてしまってます…生活や仕事、コミュニケーションにも支障をきたし、プチ幻覚、幻聴まで…この夏こそ、ひょっとしたら越えられないラストサマーになるのでは、と軽く覚悟してます。
 家に帰って涼しい部屋で独りになって、好きな映画やドラマを観てる時だけ生きてる感じです。でも…もしこのブログの更新が途切れたら、その時は…合掌。どうか天使と旅だった私が安らかに眠れるよう祈って下さい♪

 お松の第3回韓国映画祭③
 「映画は映画だ」
 人気俳優のスタは、粗暴な性格と熱が入り過ぎる演技のせいで、新作の撮影中でも共演者に怪我を負わせてしまう。代役が見つからず、窮地に陥ったスタは苦肉の策として、偶然知り合ったヤクザのガンベに出演を依頼する。かつて役者志願だったガンベは、格闘シーンは演技ではなく本気でやることを条件に了承するが…
 韓流といえば、甘ったるくてオナミダチョウダイな映画やドラマが主流ですが、たまにこーいう激しく熱い、泥くさく男くさい映画も観られるので、油断できません。
 演技と魅力を競う主演の二人、ソ・ジソブとカン・ジファンの荒々しい激情のガチンコ勝負は、なかなか見応えがありました。

 ソ・ジソブを見るのは、本当に久しぶり。バリ出来のイヌク役、ごめ愛のムヒョク役で多くの女子(男も?)を廃人にした彼は、演技、存在感ともにスクリーンでも映えます。彼、いわゆる美男、イケメンではない、個性的という言葉では表現不足なような、独特、いや、特異といっていい強烈なルックスですよね。なので、ひと目見ただけで忘れられなくなるし、誰かと間違えることも決してない。今回のガンベ役の彼も、こ、怖い。ヤーさん役なんて、ジゾブにピッタリですよ。見た目だけで相手を威嚇できるもん。今までヤクザ役やってなかったのが不思議。ピッタリすぎて、あえて避けてたのかな。鋭い眼光とか、ヌオオオォ~ゴゴゴゴゴと背後から音が聞こえてきそうな鬼炎的オーラとか、もうどっからどー見てもフツーじゃない。何もしなくても怖いのに、冷酷に容赦なく相手を叩きのめす姿など、まさに鬼。でも…怖い!ヤバい!男なのに、なぜかその表情や一挙手一投足に、胸キュンしちゃうんですよね。内面で入り乱れる荒ぶる血潮とピュアな優しさを、静かにコントロールしようとしている風情が、そうさせるのでしょうか。激しいけど虚無的なところも、ジソブの魅力。

 ジゾブって基本、無表情で寡黙な役が多く、カンベもそうだったのですが、葛藤とか痛みとか優しさなど心情がよく伝わってくるのが不思議。演技がオーバーで台詞も多いのに大根だなあとウンザリする役者に比べると、やっぱジソブってすぐれた俳優なんだなとあたらめて感服。
 ジソブって、ある意味ヘンな顔なんだけど、すごく男前に見えるところも不思議な男。デカくてガタイがいいところも、相変わらず素敵。ラフな黒いスーツも似合っててカッコよかった。髪形も今まででベストに思えた。それにしてもカンベ、何で役者になる夢を諦めたのでしょうか。あの風貌、あの気迫、あのタフさ、あの度胸、素人なのに巧すぎる演技、きっと素晴らしい個性派俳優になれたはずなのに。裏社会でしか生きられないカンベの心の闇を、さりげない仕草や言動で垣間見せるジソブの演技が秀逸でした。映画の撮影中はヤクザ稼業中と違い、どこか楽しそうなカンベが可愛かったです。
 スタ役のカン・ジファン、この作品で初お目見え。

 いや~。彼もカッコいいですねえ。ワイルドだけど、あっさり涼やかな男前。ヤンチャでナルシーな言動がオチャメでした。他の作品のジファンにも会いたくなりました。こんな俳優、実際にいたら恐いしマズいでしょ!なスタを、コミカルかつハードに好演してました。役とちょっとギャップのあるソフトな声もチョア。イケてるシーンはたくさんあるのですが、特に私が好きなのは、ケガをさせた共演者のファンに罵声を浴びせられ、卵やメリケン粉を投げられプッツンするシーン。あれ笑えたわ~。ヤーさんより、イカレたファンのほうが怖いと思った(笑)。

 ジソブもジファンも、背が高くてスタイルよすぎ。ガタイがいいのでケンカシーンも迫力があります。大人の男のフェロモンと、イキのいい若者の残滓、ふたつの素敵なブレンド。漢(おとこ)剥き出しな男優って、日本にはいないですよね。ジソブもジファンも、スマップより年下で、嵐ともそんなに年かわらないんだよなあ。いつまでも可愛さ若さに固執するオコチャマおじさんは苦手です…
 ジソブが黒、ジファンが白を基調にしてた衣裳も小粋でした。任侠と役者魂、二人の男気に萌え~。ヤクザとスター、しょせん住む世界が違う、互いに軽蔑しつつ認め合ってもいる、けどベタベタしい友人関係にはならず、越えられない壁や縮まらない距離がある、という二人の関係も、微笑ましくも哀切でした。腐的には、もっとBLの匂いを出してほしかったけど(笑)。二人のモムチャン露出なセクシー対決はなし。意味もなく脱ぐのが韓流男優のお約束だろ!
 映画監督とか、カンベの子分とかも、いい味だしてました。映画の撮影現場と人間模様に、もうちょっと重点を置いてほしかったかも。そしたら、トリュフォー監督の「アメリカの夜」を彷彿とさせる内容になってただろうし。
 ていうか、ラストがあんなことになって、せっかく完成した映画、公開できないじゃん…カンベは夢がかなって満足でしょうが、スタは悲惨な立場に陥るよなあ。それ以上に、苦労した監督やスタッフが可哀想!

 ↑ともに1977年生まれ、同い年の二人。36歳、男ざかり。ジソブの新作はドラマ、ジファンは映画。どっちも早く観たいですね♪
 

悪夢なメルヘン

2013-07-16 | 韓国映画
 真夏の怪奇!広島で起きた、灰が峰少女死体遺棄事件…
 逮捕された16歳無職少女には、誰もが疑った通り共犯者がいたようで、未成年の忌まわしい暴力の果て、という真相に近づきつつあるという、事態はイヤ~な急展開を迎えています。
 凶行現場となった灰が峰は、わしにとってはなじみ深い山なのです。小学生の頃は、あの山の頂上まで遠足したし(いま考えれば、かなり無謀で無茶。よく子どもの足で登ったよなあ、学校側も登らせたよなあと呆れるばかり。いまの軟弱な子どもには、ぜったい無理)、地元では有名なドライヴコースで、それはそれは夜景が美しいのです。でも…それ以上にあの山が人気な理由は…そう、恐ろしい心霊スポットとしてなのです。
 あの山では十数年前も、若い女性の白骨死体が発見され、事件は未解決のまま時効を迎えました。以来、見える人には見えてしまう、感じる人には感じてしまう冥界ゾーンとなってしまったのです。
 遠い過去の怪事件に加え、今回の少女死体遺棄事件発生で、呪われた山麓としてますます悪名を高めてしまった灰が峰が、今夜も暗く禍々しく夜の闇に浮かんでいます…

 お松の第3回独り韓国映画祭②
 「ヘンゼルとグレーテル」
 事故で森の中に迷い込んだ青年ウンスは、謎めいた少女に導かれ、彼女が両親、兄、妹と暮らす屋敷へ。おとぎ話のような環境で幸せに暮らしているかのように見えた一家だが、どこか奇怪で不吉なものをウンスは感じ取る。やがて両親が突然姿を消し、ウンスは子どもたちの恐ろしい秘密に気づくが…
 わしの韓流3王子のひとり、チョン・ジョンミョンの旧作を、やっと観ることができました♪
 
 ミョン太、か、か、かわいい~やっぱミョン太ええわあ。あの極小な童顔猿顔、長身なガタイのよさ、棄てられ仔犬のような悲しそうな雰囲気、evrythingどストライク何かね、もう見てるだけで愛しくなる。ただ癒される、萌える可愛らしさだけでなく、おとなしそうで寡黙だけど、内には激しいものを秘めてそうなところや、♂フェロモン漂う男むさいところも彼の魅力。あの顔でヒゲが濃ゆいところとか、たまらんわ。あ~こんな子、弟だったらなあ、いや、弟だったら恋愛できないから、弟にこんな友だちいないかなあ~なんて妄想させる、あいつはあいつは可愛い年下の男の子~♪なミョン太、会うたびに体調が悪くなりそうなほど萌えてしまいます

 可愛いけど明るくてハッピーな役より、不幸で可哀想な役のほうが断然似合うミョン太。この映画でも、ほとんど笑顔はなく、薄幸そうで寂しい顔をしてます。それがまた、胸キュンなんですよね。でも、ふとした瞬間のハニカミ笑顔とか、子どもたちへの優しさとか、眠そうな顔とか、ほんと演技とは思えぬ素純さ、人柄のよさが表れてて、感動的であえあります。あ~あんな男子、私も家に連れ込んで監禁したいわ。

 可愛いミョン太を愛でることだけが目的な、ミョン太ファン専用映画では決してありません。主演だけど、俺!俺!俺だけ見ろよ!な押し付けがましいオーラも演技もミョン太にはなく、存在が重要な小道具のように控え目なので、ナルシーな人気スターのように映画の世界観をブチ壊すようなことはしていないので、非ファンでも楽しめる映画だと思います。
 童話のヘンゼルとグレーテルを下敷きにしたホラー・ファンタジーです。深く暗い脱出不可能な森が、美しくも禍々しい。子どもたちの家も、メルヘンすぎて怖い。ちっとも美味しそうじゃない毒々しいお菓子。ぬいぐるみとか人形って、けっこう不気味ですよね。怪奇シーンも、独特で面白いです。ウゲっなエグさもあるところが、さすが韓国映画。中盤、凶悪き○がい男も参戦し、ラストの破滅的カオスへ向かって物語が急展開し、退屈させません。
 ただのホラー怪奇ものではなく、重いテーマがこの映画にはあります。いま日本でも深刻な社会問題になっている、児童虐待…
 ホラーシーンよりも、子どもたちが虐待されるシーンのほうが怖かった。「トガニ」もそうでしたが、韓国映画って子どもにも容赦がなさすぎる。とても見てられないほど非道い惨いシーン、もうヤメテー!罪なき子どもを虐げる者は罰を受ける、というメッセージが、この映画にはあるように思えました。

 3きょうだい役の子役たちが、驚異の演技。韓国の子役って、ほんとスゴいわ。まだ本当の悲しみや憎悪は知らないはずなのに、なんであんな表情ができるんだろ。彼らの無邪気さと邪悪さに、魅せられ圧倒されました。ミョン太、すっかり食われてました。あの子たち、みんなどっかで見たことあるなあと思って調べたら、長女役の子はファン・ジニの少女時代、長男役の子はファッション70でミョン太の子ども時代やってた子!次女役の子は、太陽を抱く月のミナ王女!みんなハンパな大人の俳優なんか足元にも及ばない、百戦錬磨なベテラン子役だったのです。
 ただのハッピーエンドではない終わり方も、もの悲しく切ないです。子どもたちが傷つくことも苦しむこともない世界は、どこにもないのでしょうか…

 ↑長男が、いつの間にかこんなイケメンに成長してた!ウン・ウォンジュくん、現在19歳。男の子ってホント、変わるわ~

 ↑でもやっぱ、ミョン太がチョア~ただ今とっちゃん坊や化進行中な彼も、そろそろオトナの役、アダルティな演技に挑戦しないとね

児童虐待魔は死刑!

2013-07-14 | 韓国映画
 最近、韓国映画が日本でも続々と公開されていますね。「3人のアンヌ」「後宮の秘密」「10人の泥棒たち」「ベルリンファイル」は、ぜったい映画館で観る!と息巻いてたのですが…映画館になかなか足を運べない悔しさを紛らわすため、サービスデイに韓国映画を何本か借りて、また独り韓流映画祭を開催することにしました♪言うまでもなく、好きな男優主演作ばかりです

 お松の第3回独り韓国映画祭①
 「トガニ 幼き瞳の告発」
 聴覚障害のある児童施設の美術教師となったイノは、校長や教職員らが抵抗できない少年少女たちを虐待していることに気付く。イノは人権センターのユジンと共に、校長たちを告発するが…
 ここまで胸が悪くなる、胸が痛くなる映画、初めて観ました。戦慄と怒りで吐きそうになった。私、この世で何がいちばん許せないかって、いたいけな子どもを苦しめ傷つける奴らほど、はらわたが煮えくり返り殺したくなるものはない。罪にはいろんな理由、事情があると思うけど、児童虐待なんてどんな言い訳も通用しません。近年、子どもが犠牲になる悲痛で悲惨な事件が多発し、本当にいたたまれない。できれば目を背け耳を塞ぎたいけど、そんな醜く病んだ社会に生きているかぎり、私も決して無関係ではいられません。

 それにしても、この映画。もう直視不可能なほど残酷で醜悪なシーンに、何度も途中リタイアしかけました。障害をもった少年少女が、殴る蹴るの暴行を受けるだけでなく、レイプ!までされる。バレても大丈夫な弱い立場の子どもを選んでるところなど、卑劣すぎて絶句。ほんと信じられない。何でそんなことできるの。汚い。醜い。人間じゃないよ。ある意味、殺人より罪深いです。子どもを強姦する奴なんか、死刑にすべき!施設の鬼畜どもだけでなく、警察や福祉行政、裁判所や検察、弁護士、キリスト教団体まで、子どもを守るどころか寄ってたかって虐げ蔑ろにするなんて。筆舌に尽くしがたい苦痛や恥辱、絶望を味わう子どもたち。もう神も仏もない。子どもの人権にまったく配慮がなされてない法廷、理不尽で理解不可能な裁判の慣習にも驚かされました。あんなの日本ではありえません。韓国、こわい国…
 児童虐待という大きな社会問題を提議している点は評価できますが…あそこまで子どもたちをいたぶる描写、必要だったのでしょうか。小学生の男の子と女の子へのレイプシーンを、リアルに生々しく描きすぎです。そういうのが好きな人の興味をそそるような、不埒で扇情的な意図さえ感じられて、不快感も否めなかった。
 イノ役を、人気イケメン俳優のコン・ユが演じたことが、公開当時話題になりました。

 私の韓流3王子のひとりで、ほぼコメディ専門俳優なコンたんが、チャーミングなおバカ演技も自慢の肉体美も封印し、シリアスな演技に挑戦。深い苦悩と悲しみに翳るコンたんの表情に、見てるほうも暗澹となります。子どもたちのために怒りに燃えて闘う男の役かと思いきや、イライラするほど静かで寡黙で感情を表に出さないコンたん。何かもう諦めきったような、救いなどないことを知っているかのような、虚無と絶望の淵で立ち尽くしてるかのようなコンたんの演技は、人間の弱さや小ささを知らしめているようで、なかなか秀逸でした。ラスト、デモの最中、子どもの位牌を抱いて号泣しながら無念を訴え、放水されて水浸し、しまいには警察に征圧されて足で踏みつけられるコンたんの姿に、胸がしめつけられます。それにしても。位牌を抱いた人に容赦なく水ぶっかけまくる警察とか、ほんとありえんわ。韓国ってどっか狂ってるよ。内省的なイノの代わりに、アグレッシヴに闘うユジンの勇ましさが頼もしかったです。
 おぞましい変態強姦魔の校長とその双子の弟、少年姦の教師の最低最悪な鬼畜ぶり、ほんとトラウマになるほど非道かった。俳優さんたちも、仕事とはいえ苦痛だっただろうなあ。苦痛といえば、虐待される子どもたちを演じた子役たち、よくあんな演技できたなあ。すごい勇気と役者魂です。日本の子役は、ぜったい無理だと思うし。
 手話を習ってる者としては、韓国の手話が興味深かったです。日本の手話とは違うけど、何となく共通したところもあって勉強になりました。
 身体の傷は癒えても、心の傷は…虐待を受けた子どもたちの治癒、そして虐待を未然に防げるような社会になってほしい、と切に願わずにはいられません…

悪い夢ほど光る

2012-11-07 | 韓国映画
 「白夜行 白い闇の中を歩く」
 刑務所から出所したばかりの男が殺害される。警察の捜査で、被害者の元愛人が14年前の殺人事件の遺族であることが判明し、彼女の息子ヨハンの存在が浮上する。一方、14年前の事件を担当していた刑事のドンスは、容疑者の娘ジアがミホと改名し、財閥の当主と婚約していることを知るが…
 東野圭吾の原作は、日本でもTVドラマ化、映画化されました。ワタシ的にはあまり魅力を感じないキャストだったこともありスルーしちゃったのですが、この韓国の映画版は俳優陣が頑張ってると聞いたので、とりあえず観てみました。噂通り、なかなか魅力的な熱演を披露していました。

 ヨハン役のコ・ス、初めて演技をするところを見たのですが、気合いの入った熱演でした。見た目は溝端淳平+中村俊介を薄く地味にした感じ?のイケメン。すごく不幸せそうな顔とムードが、暗く重い運命を背負ったヨハン役に合ってました。ヨハンみたいな役は、やっぱ自分にとって???なルックスの男優だと、感情移入できませんよね。その点、コ・スは合格点、いや、高得点をあげていいかも。

 ポイントの高さは、やはり果敢で大胆なベッドシーンへの挑戦にあります。パトロンの熟女と激しく交わるシーン、結構ハードでエロいです。

 お尻も丸出し、鬱積した暗い熱情を吐き出すかのように、黙々と激しく熟女を責める腰や手の動きは、おお~いい仕事してるねえと感嘆しました。ギリギリの露出といい、「ラスト、コーション」ちっくなアクロバットな体位といい、細身ながら引き締まった肉体美といい、コ・スくんの頑張りに拍手したいです。

 韓国の若手俳優は、ヤルときはヤってくれますよね。日本の若手は、チャレンジ精神がなくてヌルすぎます。美しく情感あふれる濡れ場ひとつできないくらいじゃ、いい役者とはいえません!
 ジア/ミホ役のソン・イェジンも薄幸そうな美人で、役に適してました。清楚さは良かったけど、もうちょっと毒があったら、貪婪で冷酷な悪女にならざるを得なかった凄味や悲しみが出てたかも。彼女のベッドシーンは、大したことないです。
 刑事ドンハ役のハン・ソッキュは苦手な俳優でしたが、年齢を重ねていい感じに枯れて哀愁も出てきてましたね。うらぶれ感や悲壮感が、ある意味ジア&ヨハンより痛ましかったです。
 それにしても。あそこまで男に愛され守られ尽くされ、破滅までしてくれるなんて、女冥利につきるジアでした。不幸や犠牲を糧に輝く運命の女、ファムファタールって、やっぱ憧れます。
 ジア&ヨハンの犯罪は、かなり大胆というかイチかバチかな賭博的で、荒っぽく雑でもあって、これじゃあ完全犯罪は無理だろ~なかなかヨハンのシッポを掴めない韓国の警察、相変わらず無能やのお、と苦笑いしてしまいました。

ロクサーヌになりたくて

2012-07-26 | 韓国映画
 ロンドンオリンピック、いよいよ明日開会式☆
 国家の威信を賭けた勝敗ももちろん気になりますが、わし的にオリンピック最大の楽しみは、やっぱイケメンアスリート鑑賞じゃ
 今回わしが注目しとるのは、陸上の江里口匡史、トランポリンの伊藤正樹(ちょっとピーターに似とるし…)、柔道の平岡拓晃かのお。夏!燃えろ!いい男たち!萌える!ミーハーな私!北島コースケのM字ハゲ化も気になって仕方がありません。
 イケメンよりも私が熱く応援してるのは、世界最強の女ことレスリングの吉田沙保里さま。彼、じゃない、彼女、ほんとカッコいいわ。男以上に漢(おとこ)ですよね。沙保里さまには絶対、金メダルを勝ち取ってほしいものです。

 「シラノ恋愛操作団」
 主宰する劇団を立て直すため、仲間たちとともに依頼人の恋愛を成就させる会社“シラノ・エージェンシー”を運営するビョンフンは、新客のサンヨンが想いを寄せている相手が自分の元恋人と知り動揺するが…
 有名な戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を下敷きにした韓流ラブコメ。ドタバタハチャメチャコメディや、毒のあるブラックコメディは大好きな私ですが、いい年して何やってんのな乙女すぎる恋愛ものは超苦手。なので、観る前はすごく不安だったのですが。恐れてたほど寒イボなスウィーツ映画ではありませんでした。小道具や音楽の使い方とかは、韓流らしい乙女ちっくさでしたが。
 恋愛にオクテで不器用な依頼人のために、手の込んだ演出を仕掛けて恋を実らせるビョンフンたちの仕掛け人ぶりが、楽しく描かれているのですが。あんなので人の心が容易にに操作できるものなのかなあ、と首傾げと苦笑を禁じえなかったです。私がターゲットにされたら、ぜったい怪しむし、あんな演出は気持ち悪くて返って引いちゃうよ。ぜんぜん関係ない人たちの仕事を邪魔したりと、業務妨害もはなはだしい迷惑すぎる恋愛操作団でした。

 シラノ・ド・ベルジュラックの時代ならいざしらず、現代社会であんなに恋愛オンリーになれる人って、どうなんでしょう?大金はたいてまで恋愛って、したいものなのでしょうか。しかも、依頼人が恋愛操作団にさせてることって、ぶっちゃけ詐欺の片棒でしょ?偽装して手に入れる恋なんて、すぐに化けの皮がはがれて破綻すると思うけど。純真なはずの恋も、相手を騙すことで何だかイビツに見えてしまいました。現実的な事情ゆえ、婚活に血道をあげる人たちの切迫感や悲壮感のほうが、理解も共感もできます。
 依頼人たちが、あんたなら別に金出して手伝ってもらわなくても?な、フツーにイケメンだったような。超ぶっさいくでキモい性格の男の恋を実らせるマジックな仕事人ぶりが見たかったです。
 現代版シラノであるビョンフン役は、「復活」や「魔王」「善徳女王」など人気ドラマで好演したオム・テウン。彼、決して美男ではなく、はっきり言わせてもらうとチョイブサなんだけど、たまにすご~く男前に見える瞬間がある不思議な男。美男は三日で飽きるけど、チョイブサは噛めば噛むほど味が出る。スタイルは超いい!

 依頼人サンヨン役のチェ・ダニエルがアホ可愛かったです。はじめ、「イルジメ」のシワン?かと思った。クォン・サンウ+田中圭、みたいな顔?メガネ男子ぶりもキュート。彼もスタイルがいい!恋愛相談所に来なくなって、女に不自由しなさそうなルックスでしたが。
 女優たちも好演してはいるのですが。私、いまだに韓国女優ってみんな同じ顔に見えるんですよねえ。完璧に顔と名前が一致するのは、ハ・ジウォン、コ・ヒョンジョン、チョン・ドヨン、チェ・ジウぐらいかも(汗)。