今年もアカデミー賞を生放送で観ることができました~(^^♪大雨が降ってるのに母を外出させ、独りまったり朝から居間でTVの前に陣取った親不孝な私
毎年のことですが、wowwowの司会者やゲスト、レポーターが鬱陶しいんですよね~。ぶっちゃけ、必要ないのでは。やたら張り切ってるけどトンチンカンなこと言うカビラも、映画のことあまり知ってなさそうな菊川怜も、あわやのネタバレしそうになるし。特に酷かったのは、レッドカーペットの現地レポート役の自称女優、本業石田じゅんいちの娘すみれ。甲高い声でキャーキャー言ってるだけで、ただの軽薄な一般人ミーハーなノリ。しかも、まったく大物を捕まえられず、インタビューできずな役立たずぶりでした。ガル・ギャドットに冷たくガン無視されたのが苦笑ものでした。
みんなセクハラ糾弾運動で黒い衣装を着てたGG賞と違い、オスカーでは華やかな衣装を身にまとっていた女優たち。やっぱこうでなきゃね。去年のトランプ批判もだったけど、ハリウッドセレブの上から目線な独善的、自己満足的言動には、いいかげん辟易。そーいうの、もういいから…と、一抹の不安を抱きながらセレモニーの始まりを待ちます。
↑アーミー・ハマーのハンサムぶりも際立ってました
↑ 出席者の中でひときわ男前に見えたのが、ブラックパンサーことチャドウィック・ボーズマン。衣装も素敵でした
司会は、去年と同じ人気司会者のジミー・キンメル。去年のトランプ大統領をディスりまくりネタはちょっとしつこかったけど、今年はわりとあっさりしてたような。スピーチを最も短く終わらせた受賞者には、ジェットスキーをプレゼント!カッコいいジェットスキーのそばでポーズをキメるモデルは、何と!大女優のヘレン・ミレン!
最初の発表は、助演男優賞。大方の予想通り、「
スリー・ビルボード」のサム・ロックウェル!
納得の受賞です!
こっちまで伝染しそうなサムの喜びぶり。それにも増して、客席のフランシス・マクドーマンドの感極まった表情が感動的でした。
↑映画では激突してたマクド姐さん&サムロック。いつか極妻と若頭の極道コメディで再共演してほしいな
でも、二人より目立ってたのが、プレゼンターである去年の受賞者、ヴィオラ・デイヴィス。蛍光色なショッキングピンクのドレスが、目に痛い~
↑ヴィオラ姐さんのピンクドレス、これを着こなせる女はそうそういません
↑美男美女プレゼンター、アーミー・ハマー&ガル・ギャドット
毎年日本で最大の話題となるのは、もちろん日本人の受賞が成るかどうか。今年はめでたくメーク賞で辻一弘氏が受賞
でも!ああ!大雨のせいか、プレゼンターのアーミー・ハマー&ガル・ギャドットが登場した途端、いきなり画面が乱れて真っ暗に。おいおい~
よりによって、今年のハイライトのひとつである日本人受賞のシーンが
正常画面に戻った時には、もう次の賞に移ってました
↑チャドウィック・ボーズマン&マーゴット・ロビー、こちらも華があるプレゼンターコンビ
主題歌賞のパフォーマンスで、何と!大好きなガエル・ガルシア・ベルナルが登場!声優出演してる「リメンバー・ミー」の主題歌を歌います。相変わらずカッコカワいいガエルっちですが、歌はいまいち?冒頭だけの歌唱で、残念だったような安心したような
ガエルの熱唱?のかいあって、めでたく主題歌賞受賞!長編アニメ賞も受賞!壇上に上がるガエルっち、一緒にいた子役と背丈がほぼ同じ
ちびっこいのも可愛いんだよな~。さらに、ギレルモ・デル・トロ監督が監督賞を受賞した瞬間、トロ監督がまっさきに抱擁したのがガエルっち!ほぼ毎年出席してる感じがするガエル、ちっこいのに候補者でもないのに、いつも目立つのがファンには嬉しい。まさにカメラに愛されてる男です。
主題歌賞のパフォーマンスでは、大好きな映画「
君の名前で僕を呼んで」のスフィアン・スティーヴンスが“Mystery of Love”を。サントラが欲しくなるほど素敵な曲ですが、歌うスフィアン・スティーヴンスのステージ衣装が
ピンクストライプ&ドラゴン?日本のプロ野球ファンなのかな?
去年同様、一般人の前にセレブが現れて反応を楽しむ、みたいなコーナーが。仕込み感、やらせ感ありありなモニタリング的企画、私はあんまし楽しめないんですよね~…
私が最も感動したのは、御年89歳、史上最高齢受賞者となった名匠ジェームズ・アイヴォリー監督!
脚色賞を受賞したアイヴォリー監督、杖をついて歩くなどヨボヨボながら、お元気そうで何より。タキシードの下の、ティモシー・シャラメの絵が描かれたシャツが素敵すぎました。客席のティモたん&アーミーも、抱き合って歓喜!ああ、早く映画館でエリオ&オリヴァーと再会したい!
助演女優賞も、下馬評通り「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」のアリソン・ジャネイに。クールでおちゃめなスピーチがカッコよかったです。候補者のひとり、「ファントム・スレッド」のレスリー・マンヴィルの上品な美熟女ぶりも魅力的でした。
いよいよ式は佳境に。去年の主演男優賞受賞者であるケイシー・アフレックは、セクハラ騒動のあおりを受けてプレセンターを辞退。そのせいか、エマ・ストーンは主演男優賞ではなく監督賞のプレゼンターに。主演女優賞はジョディ・フォスター&ジェニファー・ローレンス、主演男優賞はジェーン・フォンダ&ヘレン・ミレン、大物オスカー女優たちが担当。相変わらずマニッシュで、ちょっと若返ってたジョディ兄貴は、なぜか松葉づえをついてます。メリル・ストリープにトーニャ・ハーディグされた!と、ジョークで会場をわかせます。いつもの最前列の特等席?での、メリルおばさまのいじられ慣れしたリアクションは、もはや名人芸。最近評判が悪いジェニファー・ローレンスは、どんどん娼婦っぽくなってきてるのが気になる。
↑酒を片手に客席をまたいで移動するジェニファー・ローレンス。セレブになっても、お里が知れる下品さです
主演男優賞も、これまた順当に「ウィンストン・チャーチル」のゲイリー・オールドマン。かつてはイギリスのクセモノ俳優、悪役専門、私生活でも問題児だったゲイリーおじさんも、すっかり落ち着いた熟年の名優に。過去のDV疑惑を蒸し返されて、受賞危機?!とも囁かれたけど、無事にオスカーを手にしました。姿が確認できず、来てないのかな?と思ってたダニエル・デイ・ルイスとデンゼル・ワシントンも、ちゃんといました。DDLは本当に引退しちゃうのでしょうか…オスカー受賞式で彼を見るのは、これが最後?
主演女優賞も、当然のようにフランシス・マクドーマンドが獲得。女性出席者に起立をうながし、熱いフェミニストスピーチを行って大喝采を浴びたマクド姐さんが、この夜の主役となりました。
去年の授賞式といえば、今となっては演出としか思えない、前代未聞の誤発表。今年の作品賞プレゼンターは、何と!去年と同じウォーレン・ビーティ&フェイ・ダナウェイ!今年こそはとリベンジに燃える老人ふたり。二人が読み上げた作品名は、ララランドではなく「シェイプ・オブ・ウォーター」!本命視されてた「スリー・ビルボード」を抑えての快挙です。最短スピーチ賞は、「ファントム・スレッド」で衣装賞を受賞したマーク・ブリッジス。ジェットスキーに乗って登場、うしろにはヘレン・ミレン!大女優なのに、ノリがよすぎるミレンおばさま。日本の大女優
、竹内U子とか宮崎あおいとか、こんなこと絶対やってくれませんしね
あ~楽しかった!今年はこれといった番狂わせも波乱もトラブルもなく、とどこおりなくスムーズに終わった感じ。個人的には…
いい男で賞 ガエル・ガルシア・ベルナル アーミー・ハマー チャドウィック・ボーズマン
いい女で賞 フランシス・マクドーマンド ヘレン・ミレン アリソン・ジャネイ レスリー・マンヴィル
インパクトありすぎで賞 ヴィオラ・デイヴィス スフィアン・スティーヴンス メアリー・J・ブライジ クリストファー・ウォーケン
最も感動で賞 ジェームズ・アイヴォリー
とにかく映画がますます観たくなりました。「シェイプ・オブ・ウォーター」と「ウィンストン・チャーチル」「ファントム・スレッド」「ブラックパンサー」は、いっそうマスト化。
毎年のことながら、今は祭りのあとの寂しく虚脱した気分…来年の授賞式まで、生きてるかな私…と、これまた毎年同じことを思う私です